短編コラム 異業種から学ぶ仕事の極意 漫画だからわかりやすい伝わる オススメ漫画作品レビュー

【短編コラム】異業種から学ぶ仕事の極意――”美容師編” 漫画作品レビュー

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

最近、久しぶりに美容室で髪を切ってもらったときのこと。シャンプーからカット、仕上げまで、流れるような手順とスタッフ同士の絶妙な声かけに「これ、全部マニュアル化されてるのかな?」とふと感心してしまいました。美容師さんの現場って、実は驚くほどロジカルで、細かなルールや仕組みが日々の仕事を支えているんですよね。今回は、そんな美容師のリアルな現場を描いた漫画作品から、マニュアルやルールがどんなふうに活きているのか、「これ、自分の職場でも応用できそう!」と思えるエピソードをコラム調でご紹介します。漫画ならではの臨場感と熱量も、ぜひ一緒に味わってみてください!

作品名:ロンジコーン(吉村拓也)

元ヤン主人公が美容師の現場で覚醒!リアルなサロン運営の舞台裏

『ロンジコーン』は、荒れていた日々を送る亜砂ジローが、偶然の出会いをきっかけに美容師の世界へ飛び込む物語(第1巻~)。作者の吉村拓也さん自身が元美容師ということもあり、サロン現場のリアルな空気感が、コマ割りやレイアウト、グレースケールの使い方で見事に再現されています。特に第2巻、ジローが初めてカットモデルに挑戦するシーンでは、基準線やパースを意識した描写で、緊張感と手順の重要性がひしひしと伝わってくるのが印象的。

この作品の神回は、サロンのマニュアル通りに接客したことでピンチを切り抜ける場面。
例えば、受付からカウンセリング、施術の進行管理まで、丁寧なマニュアルがスタッフ同士の連携やトラブル対応にどれだけ役立つかが細かく描かれています。ジローが失敗しそうになったときも、先輩のアシスタントが「まずはマニュアル通りにやってみろ」と声をかけることで、現場がスムーズに回る。これ、どんな業界でも「基本に立ち返る」ことの大切さを再認識させられます。

美容師の現場では、シャンプーの手順やカットの工程ごとの声かけ、クレーム対応マニュアルなど、細部にわたるルールが存在します。『ロンジコーン』の中では、カットシーンやサロンの忙しさを伝えるために、レイアウトやコマ割り、グレースケールの濃淡が巧みに使われています。例えば、ジローが初めてカットモデルに挑む場面では、基準線やパースを意識した背景とキャラの配置が、現場の緊張感をリアルに再現。さらに、作業の流れやスタッフ同士の連携が、テンポよく進むコマ運びや効果線の演出で描かれており、読んでいる側もサロンの一員になった気分にさせられます。個人的には、ジローの成長とともにマニュアルを「ただ守る」から「自分流に活かす」姿勢にアップデートしていく過程が胸熱。美容師の現場に限らず、どんな職種でも「仕組みを理解して応用する」ことの大切さを教えてくれる作品です。

作品名:ビューティー・ポップ(あらいきよこ)

変身プロジェクトで学ぶ!“見える化”と段取り力の極意

『ビューティー・ポップ』は、マイペースな女子高生・小柴綺里が、学校の美容サークル「シザーズ・プロジェクト」で仲間たちと“変身”を手掛ける物語(第3巻・第6巻などが特に秀逸)。この作品の最大の魅力は、レイアウトやアイキャッチ、カラーパターンを活かした華やかな演出で、メイクやカットのビフォーアフターが一目で分かる、見える化力。読者としては、まさに供給過多なほどの変身シーンの連続にワクワクしっぱなしです。

注目したいのは、綺里たちが変身計画を立てる場面で、まずプロットで大まかな流れを考え、実際の段取りをコンテで細かく整理している点です。さらに、作業の分担やタイムスケジュールを明確にする様子が描かれており、全体像をミニネームで視覚的に確認することで、当日のトラブルを未然に防ぐ工夫が徹底されています。こうした工程の描写は、実際の漫画制作でも使われる「コマ割り」や「レイアウト」の技法を活かして、現場の段取りやチームワークのリアルさをより印象的に伝えています。

綺里の推しポイントは、失敗してもすぐ切り替えて周囲を巻き込むポジティブさで、コマ割りや描き文字の演出でも、現場の空気感やキャラクターの表情が生き生きと伝わってくるのが最高です。美容師の現場で学べる「見える化」「段取り」「フィードバック」の重要性、ぜひあなたの職場でも体感してみてください!

作品名:Cut~活人(むろなが供未)

“感情を読む”カリスマ美容師の現場ルールと対応力

『Cut~活人』は、表参道の有名ブランドサロンで働く三上活人が主人公。髪に触れるだけで相手の健康状態や感情を読み取るというチート設定が胸熱な作品。この漫画の特徴は、グレースケールやカケアミを使った繊細な心理描写。特に第1巻のカウンセリングシーンでは、施術前のヒアリングマニュアルが細かく描かれていて、まずは相手の話を丁寧に聞く、そして答えを導き出す演出がモノローグとして表現されており、こちらも漫画として共感しやすい緊張感で、体験することができます。

たとえば第2巻、三上活人が常連客の急なイメチェン希望に直面するシーン。マニュアル通りのカウンセリングだけではお客様の本音を引き出せず、仕上がりイメージが定まらないという難題にぶつかります。ここで活人は、先輩のアドバイスを受けて一度仕上げたスタイルをリテイクし、自分の迷いや気づきを深掘りしながら、相手の気持ちに寄り添うコミュニケーションを重ねていきます。結果、最終的にはお客様の本当の希望を引き出し、満足度の高い仕上がりに到達。この一連の流れは、コマの構図や表情の描写を通じて、現場での柔軟な対応力やアップデートの重要性をリアルに伝えています。どんな業種でも、マニュアルを超えて本質を見抜く力が大きな武器になる…そんな納得感に満ちたエピソードです。

個人的には、活人の「どんなに忙しくても、目の前のお客様一人ひとりに向き合う」姿勢に尊い気持ちが止まりません。美容師の現場で培われるヒアリング力や柔軟な対応力は、異業種のカスタマーサポートや営業職にも応用できるはず。日常業務で「マニュアル+α」を意識するだけで、仕事の質がぐっと上がること間違いなしです。

後記:変化の中で求められる答えに、妥協なく向き合うプロの流儀

今回のテーマは、美容師でした!『ロンジコーン』で描かれるサロンの緻密なマニュアル運用、『ビューティー・ポップ』の段取り力と見える化、『Cut~活人』のヒアリングと柔軟対応。どの作品も、現場で実際に使われているプロセスやルールが、漫画ならではの臨場感とともに描かれていました。特に印象的だったのは、『ロンジコーン』のジローが「マニュアル通りにやってみろ」と背中を押されるシーン。作中の演出としてグレースケールの使い方からも、現場のピリッとした空気が伝わってきました。

改めて思うのは、どんな業種でも「基本に忠実」であることが、イレギュラーな状況を乗り越える最強の武器になるということ。漫画の中で描かれるリアルな現場の知恵は、読者である私たちの仕事にも必ず活きてくるはずです。次にマニュアルやルールに直面したとき、ちょっとだけ漫画のキャラクターたちを思い出してみてください。きっと、あなたの背中を押してくれるはず!

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