イラストにかかる時間を上手に短縮する方法まとめ!

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

皆さんは、1枚のイラストを仕上げるのにどのくらいの時間をかけていますか?

納得がいくまで絵に時間をかけるのは悪いことではありませんが、仕事でイラストを描く場合、期日までに完成させなくてはなりません。
そのため作品のクオリティを保ちつつも、それなりのスピードで絵を描くスキルが求められます。

今回の記事では、イラスト制作にかかる時間の短縮方法についてご紹介します!

どこからが「作業時間」?

そもそも、イラスト制作に関わる時間のうち、どこからどこまでを作業時間と呼ぶのでしょうか?

この記事では、イラストレーターの作業時間を「ラフ~完成までにかかった時間」として考えています。
また、描く対象の資料を集めたり、構図を考えたりする時間はラフの作業時間に含んでいます。

時間を短縮する大切さ

1枚の絵にかける時間が短い、つまり筆が速いことは、絵描きにとって大きな武器になります。
具体的にどんなメリットがあるのか、以下からご紹介していきましょう。

収入が増える

早くイラストを仕上げられるということは、短期間により多くの仕事をこなせるということ。
多くの案件をこなせば、単純計算で時間あたりの収入が増えるので、作業の速さは絵描きの収入に直結する重要な要素といえます。

時間に余裕ができる

絵に時間をかけすぎて期日ギリギリに完成……という状態になると、焦りでイラストのクオリティが下がる、うっかりミスをしてしまうなどのリスクが高くなりがちに……。

しかし素早く作業をすることで時間に余裕ができ、作品を確認したり、気になる箇所を修正・加筆したりする時間が作れます。

クライアントからの評価が上がる

絵を仕上げるのが速いイラストレーターは、クライアントから喜ばれます。
もちろん仕事を正確にこなすことも重要ですが、その上で仕事が速いイラストレーターを見つけると、クライアントは「また一緒に仕事がしたい」と思うもの。

仕事の速さが追加の依頼継続の依頼に繋がることは大いにありますので、見逃せません。

プロの作業時間はどのくらい?

作業時間について考えると、気になってくるのがプロイラストレーターさんたちの作業時間。
アニメ塗り、厚塗りなど、画風の違いもありますので、一概にこれくらい!とは言えませんが、大体の作業時間についてご紹介していきます。

例1:資料あり、背景なしのキャラクターイラスト1点

資料があったり、描くものが決まっていたりする場合には、ラフにかける時間が短い人は多く、速ければ10分程度でラフ画を描き上げてしまうこともあります。
さらに背景なしとなると、ラフ画からが仕上げまで2~3時間程度で作業が終わる人もいます。

例2:詳しい資料なし・背景ありのキャラクターイラスト1点

ゲームなどのキャラクターイラストを任され、簡単なイメージを提示されただけの場合、イラストレーターがデザインから作っていくことになります。
この場合はラフ画を練るのに時間がかかるため、「数時間」というより「数日」かけて仕上げるのが一般的です。
完成までには、筆が速い人でも2~3日程度はかかるでしょう。

作業時間を短縮する方法

いきなりプロほどの短時間で描くのが難しくても、素早く絵を仕上げる技術は身につけておきたいですよね。
ここからは、作業時間を短縮する方法をいくつかご紹介します。

自分の作業時間を把握する

自分が絵にどれだけの時間をかけているか、把握していないという人も多いはず。
まずは一度、時間を計りながら絵を完成させ、自分の作業時間を把握しましょう。

線画に何分、色塗りに何分かけたかなど、作業工程ごとに分けて計算するのも良いかもしれません。

時間制限を設ける

自分のおおよその作業時間を把握したら、今度は作業に時間制限を設けてみましょう。
普段の作業時間より短めに目標を設定しておくと、適度に焦りが出て力がつきやすくなります。

気合を入れて頑張りたい時は、「1時間以内に完成させられたら、今日のおやつはケーキにしよう!」というようにちょっとしたご褒美を用意すると、モチベーションが上がるかもしれません。

経験を積む

一度描いたことがあるもの・描き方を知っているものは、比較的サッと完成させられるもの。
プロの作業が早いのは、絵の引き出しが多く、一連の作業に慣れているから、という理由が大きいです。
何度も仕事を受けていけば自分の中で作業の流れが固まり、無駄なく時間を使えるようになるでしょう。

資料を集めておく

初めて描くものやオリジナルのデザインを考える時、予め資料を集めておくと作業のスタートが早くなります。
描くものが決まってから、あれこれ資料を集めだすのでは効率が悪いですよね。
自分の経験が少ないうちは、特に手持ちの資料が重宝することでしょう。

省ける手間はどんどん省く

「手間を省く」とは、

「いつもの塗り方を再現できるブラシを作っておく」
「過去に描いた使える素材を残しておき、後で再利用する」
「ペンタブのショートカットを充実させる」

など、自分の作業スタイルを整えていくということ。

省略できる部分は省略する、作業が楽になる機能はとことん活用する。
そうすることで、作業時間を大幅に短縮したり、こだわりたい作業により多くの時間をあてられるようになります。

ワンドロに挑戦してみる

Twitterなどで行われている「ワンドロ」(一時間ドローイング)というものをご存知でしょうか?
ワンドロとは「一時間でお題に沿った絵を完成させる」というもの。

時間を意識して描く練習になり、他の人が一時間で描いた作品も見ることができるので、一度「ワンドロ」を試してみるのも良いかもしれませんよ。

まとめ

最後に、今回の内容を簡単にまとめました。

  • 作業時間とは、一枚絵のラフ~完成までにかかった時間のこと
  • 作業時間を短縮すると、時間あたりの収入が上がる、クライアントの信用につながるなどのメリットがある
  • 作業が早い絵描きの中には、資料のある簡単なイラストなら2~3時間、デザインの考案から始めても2日~3日程度で完成させる人もいる
  • 自分の作業時間を把握することで、時間短縮のためのさまざまな対策がとれるようになる
  • 資料を揃える、作業の手間を省くなどの工夫をすると、作業時間の短縮につながる

趣味で描く分には好きなだけ時間をかけ、じっくりこだわった絵を描いても全く問題はありません。
しかしイラストレーターとして働いていくなら、作業スピードは自身の生活や絵の価値にも関わる重要なポイントになってきます。

今回ご紹介した方法を参考に、ご自分の作業時間を見直し、時間短縮にチャレンジしてみてくださいね!

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。