絵描きのみなさんは、ある日突然「絵が描けない!」「アイデアが全く浮かんでこない!」「描きたいものがわからない!」
と感じたことはありませんか?
絵を描く人なら、人生に一度くらいはこういったスランプを経験するのが普通です。
とはいえ、実際にスランプに陥ってしまうとイライラしたり不安になったりしてしまうもの。
今回の記事では、スランプからできるだけ早く抜け出す方法をご紹介します。
描けなくなる理由
自分の思ったように絵が描けなかったり、アイディアが浮かばなくなったりすると、「もしかして、自分には才能がないんじゃないか…?」と悩んでしまう人もいるかもしれません。
まずは絵が描けなくなる理由をいくつか挙げていきますので、自分の状況に当てはまるものがないか考えてみてください。
自信を失っている、絵にコンプレックスを感じている
イラストを描いていると、いつも思うような結果を得られるわけではありませんよね。
自分の出したアイディアや作品がクライアントに採用されなかったり、コンペに出した力作がいつも選ばれなかったり……
趣味の活動でも、SNSなどでアップした作品にコメントやいいねといった良い反応をもらえなかったりすると、自分の絵の価値を疑ってしまうこともあるでしょう。
こうしたことが続くと、自信を失い、絵を描くことに対する怖さや不安がつきまとうようになります。
時間に追われている
仕事などで締め切りに追われていると、焦りから良いものが描けなくなってしまうことがあります。
逆に「時間に追われていたほうが本領発揮できる!」というタイプの人もいますが、そうでないのであれば、予め時間に余裕を持って作業するようにしましょう。
ネタ切れ
多く絵を描いている人にありがちなパターンです。
自分の持っているアイデアやデザインを出しつくし、引き出しが空っぽになってしまっているのかもしれません。
自分の限界を感じると、それ以上何かを生み出すのが難しくなりますよね。
このように、絵が描けなくなる理由はいくつかあり、どんな人にも起こりうることです。
では、絵が描けなくなったときにはどうしたらいいのでしょうか。
以下から解決法をご紹介していきますので、自分に合った方法を実践してみてください。
描いて解決!
絵が描けなくなったときの対処方法のひとつとして、少しずつでも描いてみることで解決する方法があります。
上手く描けないと作業を投げ出したくなるかもしれませんが、描かずにいれば腕はなまる一方です。
画力が大幅に落ちてしまうのを避けるためにも、ここではあえて描き続けることでスランプを脱却する方法をご紹介します。
落書きなど気軽に描いてみる
気軽にできる方法としては、落書きをしてみることです。
練習ではないので上手い下手などはあまり深く考えず、力まずに、好きな絵やその時の気分で落書きをしてみましょう。
その際、良い紙や広いキャンバスと向き合うとどうしても構えてしまうので、クロッキー帳や裏紙など、ラフな紙を使うと気負わずに描くことができておすすめですよ。
好きな絵を描く
仕事や周りの反応を気にして描く絵が増えてはいませんか?
そんな時には、仕事ではなく自分の好きな絵を描く時間を作ってみましょう。
絵を描くことが楽しいという感覚を失ってしまうと思うように描けなくなるので、自分のテンションが上がるようなイラストを描いて楽しむことが大切です。
……ちなみに、これは編集者の体験談なのですが、モチベーションを上げようとしてエッチな絵を描くと、逆に人体の難しさに絶望してモチベーションが下がるのでオススメしません!!
納得するまで描く
「何を描いても納得がいかない。それなら納得いくまで何度でも描き直すぞ!」という脳筋スピリッツに基づいた考え方です。
この方法はいわば「修行」。
1つの絵をひたすらネチネチと追うことは、作品の良さには繋がりにくいですが、画力向上には効果があります。
なかなかに過酷ですが、体力や時間に余裕がある時などは、丸1日から数日程度、徹底的に絵と向き合ってみましょう。
一度距離を置いて解決!
ここまでは、絵を描いて解決する方法をお伝えしてきました。
今度は一度距離を置いてみる方法もご紹介したいと思います。
気分転換をする
絵が上手く描けない時は、あれこれ悩みすぎてドツボにはまっている場合があります。
そんなときに即実行できる解決方法は、違うことをして気分転換をすること。
一度デスクから離れ、他の趣味や好きなことをして過ごしてみると、意外と作業が捗るようになります。
また、距離を置くことで自分の絵が客観的にとらえられ、直すべき部分が見えたり、良いアイデアが降ってきたりすることもありますよ!
他の人のイラストをチェック
「アイディアが思い浮かばない」「描きたいポーズが上手く描けない」といった時には、他のイラストレーターの絵をチェックするのも1つの方法です。
他のデザインを見ることでインスピレーションを感じたり、描き方のヒントを見つけることもできます。
インプットはクリエイターにとって非常に大切なことですので、スランプ時でなくとも、積極的に他の人の作品を見るようにしましょう。
ストレッチをする
身体が固まってストレスを感じた状態だと、頭の働きが鈍くなりがちです。
こんな時には席を立って簡単なストレッチをしてみましょう。
ラジオ体操などでも、案外コリ固まった身体には効くものです。
絵描きはどうしても運動不足になりがちですから、意識して身体を動かすことをおすすめします。
「描けない」は、必ずしも悪いことではない
絵が描けないとついつい焦ってしまいますが、描けないことは必ずしも悪いことではありません。
以下のように場合によっては良いことだったり、自分の変化の時期の目安になったりもしますので、あまり気にしすぎないようにしましょう。
以前より絵が上達している
なかなか納得のいく絵が描けないのは、画力や観察力などが上がり、自分の絵のクオリティに満足できなくなっていることが原因かもしれません。
こうした感覚は、小さくなった靴の履きごこちに違和感を覚えるのと同じこと。
自分のレベルが上がった目安ととらえて、積極に新しい表現や難しい構図などに挑戦してみましょう。
画風が変わる時期
どんなに描いてもしっくりこない……という時は、自分の画風を変えたいと心のどこかで感じているのかもしれません。
ずっと同じスタイルで絵を描いている人もたくさんいますが、中には周囲の影響や、スキルが上がった影響で絵のテイストが変わってくる人もいるでしょう。
今までと画風を変えてみることで本当に描きたい絵が見つかる場合もあるので、他の絵描きのイラストを見たりしながら模索をしてみるといいですよ。
まとめ
いかがでしたか?
絵が描けなくなると不安が大きくなり、何をしてもダメだと落ち込んでしまうことが多いです。
しかし、スランプは誰でも経験するもの。
それはイラストレーターやデザイナー、漫画家など、プロの人でも同じです。
画力の向上による不調ということもありますから、あまり落ち込まず、さらなるスキルアップができると前向きにとらえていきましょう!