「イラストを学ぶ」と聞くと、美術系の大学や、専門学校へ通って技術を学ぶというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?
しかしプロイラストレーターの中には、独学で絵を学んで成功を収めたという人も少なくありません。
今回の記事では、イラストを独学で学ぶ方法や独学のメリット、デメリットなどを解説していきます。
独学でもイラストを学べる?
美大や専門学校へ通わなくても、適切な練習を重ねれば絵は描けるようになります。
その際に大切なのが、練習メニューやスケジュールを自分で考えて管理し、毎日欠かさずに練習すること。
逆に言えば、自分で計画して練習が続けられるのであれば、必ずしもイラスト関係の学校へ入る必要は無いかもしれません。
独学で学ぶメリットとデメリット
ここからは、独学で学ぶメリットとデメリットについてご紹介します。
良い部分も悪い部分も知っておき、自分が独学を選択するか考える目安にしてみてください。
独学で学ぶメリット
- 学費がかからない
独学で学ぶ大きなメリットの1つは、学費がかからないことです。
学校によって違いはありますが、お金がかかるのはどこも同じ。
特に私立美大の学費は医大・音大に次いで高くなる傾向にあり、通う決断がしづらくなっています。
しかし、家で情報収集をしたり、イラストのメイキング映像を見たりするのに学費は発生しません。
これは独学で学ぶ大きなメリットといえるでしょう。
- 自分のペースで学べる
独学で勉強する方法を選ぶと、時間に縛られません。
そのため学校や仕事が忙しい人も、自分のペースに合わせて勉強できます。
最近は参考書や通信講座なども充実しているので、勉強のプランをたてるのはそこまで難しくないかもしれませんね。
独学で学ぶデメリット
- プロの意見を聞けない
学校では、講師や専門家が間違いを指摘してくれたり、分からない箇所について質問ができたりしますよね。
一人で絵を学ぼうと思うと、どうしてもそういったプロの教えを得るのが難しくなりがちです。
- 間違った情報を得る可能性がある
インターネットでは簡単に色々な情報を得られますが、全てが正しいとは限りません。
中には間違った情報もあるので、何でも鵜呑みにしてしまうのは危険。
ネットから情報を得る時には、幾つかの情報を比較して、正しい情報を見極めるように心がけるといいでしょう。
どうすれば学べる?
ここからは、独学でも始めやすい勉強方法をご紹介していきます。
模写をする
独学でイラストを学ぶ方法の1つが「模写」。
初めは好きなイラストレーターの絵や好きなアニメの一場面などを参考に、慣れてきたら機械や食べ物、風景など、幅広いジャンルの絵を参考に模写をすると上達しやすくなっています。
デッサンで観察力をつける
デッサンは、観察力をつける訓練になります。
アニメ系の絵やキャラクターイラストを描きたいと思っている人でも、画力を安定させるためにはデッサンをしておくといいでしょう。
デッサンに苦手意識がある人は少なくありませんが、着実に画力がついていくのは嬉しいもの。
なるべく簡単な形のモチーフから描きはじめ、モチベーションを下げないようにすると続きやすくなります。
絵の上手い人に聞く
制作に行きづまってアドバイスが欲しい時は、絵の上手い知人に作品を見せて意見を聞いてみましょう。
「そんなこと言われても、絵の上手い知人なんて都合よく居るわけないよ!」と思う方もいるかもしれませんね。
もちろん、周囲に絵の上手い人がいなければ、自分から絵描きにコンタクトをとればいいだけのコト。
絵描き同士の人脈はプロになってからも重要なので、作った人脈は無駄にはなりません。
実践することの大切さ
ある程度スキルが上がったら、自分の実力を試したり、簡単な絵の仕事に挑戦してみたりするのもいい練習になります。
以下から自分の作品を発信する方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
コンペに参加
インターネットや雑誌などで開催されているイラストコンペの中から、参加しやすそうなものを選んで積極的に挑戦してみましょう。
直接依頼を受ける訳ではないので、参加のハードルはそこまで高くないはず。
作品が採用されればイラストレーターとしての実績になり、参加するだけでも「期日に合わせて相手の求めるものを提出する」という練習になります。
コミッションサイト
法人だけではなく個人からもイラストの依頼を受けられる「コミッション」。
単純に「あなたの絵が好きだから」という理由で依頼がもらえることもあるため、始めやすさとしてはトップクラスです。
また、コミッション専用のサイトもありますので、こちらに登録しておくのもいいでしょう。
→コミッションサイト【SKIMA】
SNSに作品を紹介
TwitterやInstagramなどのSNSを活用すると、自分のイラストを簡単に宣伝できます。
SNSにアップした絵がプロデビューのきっかけになる可能性もあるので、軽視しない方がいいですよ。
イラスト系のアルバイト
イラストレーターの仕事に、学歴や資格などは必須ではありません。
アルバイトならより敷居は低く、絵が描けてPhotoshopやIllustratorなどが扱えれば、雇用先はそう苦労せずに見つかるはず。
イラスト系の求人で気になるものを見つけたら、積極的に応募してみましょう。
まとめ
イラストは独学でも学ぶことができます。
デメリットもあるので「絶対に独学で学ぶのがオススメ!」とは言えませんが、
忙しくて学校へ通う時間がない人、金銭的に余裕がない人には向いている方法ではないでしょうか。
最近ではゲーム会社やデザイン事務所など、多くの企業が学歴にこだわらない採用をしています。
イラストレーターとしての入り口はかなり開かれてきているので、本気で絵を学びたい・絵でお金を稼ぎたいと考えている方は、自分に合った勉強方法をよく検討してみてくださいね。