VTuberのイラスト制作において、キャラクターデザインはVTuber活動の成功を左右する重要な要素です。
魅力的な外見をもったVTuberは、それだけで人気が出やすくなります。
しかし、いざキャラクターデザインを作成しようとする際に
「作成手順がわからない」「デザインする際の注意点がわからない」と不安を抱える方も多いでしょう。
そこで、この記事ではVTuberのキャラクターデザインの重要性とあわせて、
イラスト制作の流れとキャラクターイラストを作る際のポイントを解説します。
VTuberのキャラクターデザインの重要性
キャラクターデザインは、いわゆる「第一印象」を決める重要な要素です。
人同士の初対面と同様に、VTuberにとっても第一印象で視聴者に良い印象を抱いてもらうことは、
その後の関係性を築くうえでプラスに働くでしょう。
たとえば、視覚からVTuberの特徴や個性を視聴者に伝えることで、
「視聴してみたい」「どんなVTuberだろう」と興味関心につながります。
興味関心をもってもらえれば、覚えてもらえたり、継続的に視聴してもらえたりする可能性が高まります。
また、キャラクターデザインはその後の活動にも大きく影響します。
多くのファンを獲得し、グッズ化や3D化する際にもキャラクターデザインは活用されます。
特に3D化する際には、キャラクターデザインをもとに全身の動きが制作されます。
そのため、全身のパーツごとの緻密なデザインを用意することも重要です。
キャラクターデザインをしっかりと練り、イラストに反映させることで、VTuber活動を成功に近づけることができるでしょう。
VTuberのイラスト制作の流れ
VTuberイラスト制作は、おおよそ10日間〜1か月程度かかることが多いため、
スケジュールの計画・管理を行うことが求められます。
事前に各工程で行う作業内容について理解し、スムーズな進行管理につなげましょう。
1.キャラクターの設定を決める
イラストの制作をはじめる前に、以下のような項目について決めて
「どのようなキャラクターにするのか」という設定を明確にします。
- 性別
- 名前・愛称
- 年齢
- 所在地
- モチーフ(動物や妖精などのファンタジーのモチーフなど)
- 顔・髪型
- スタイル
- 話し方
- 考え方
- 性格
- 趣味・特技
- 好きなもの・苦手なもの
キャラクター像を明確にすることで、制作において指針となるキャラクターデザインの方向性が定まります。
制作後に「イメージと違う」「思ったとおりにならなかった」ということがないよう、
具体的にキャラクターの設定は決めておきましょう。
2.デザインに入れる要素(カラー・服装・アイテムなど)を決める
デザインに追加する要素として、キャラクターのカラーや服装、身につけるアイテムについても決定します。
カラーはキャラクターのイメージを左右する重要な要素です。
以下のようなカラーイメージを意識して配色する必要があります。
赤 | 黄色 | 緑 | 青 | 紫 |
エネルギッシュ情熱注意 | 明るさ楽しい子どもらしさ | 自然安らぎ・平和健康 | 清潔感冷静さ知的誠実さ | 優雅神秘的魅惑的 |
この他にも色相・明度・彩度などを意識することで、キャラクターらしさを表現できます。
また服装や身につけるアイテムも、VTuberの個性や特徴を表現するのに欠かせない要素です。
例えばモチーフが「海賊」の場合には、帽子やバンダナ、ドクロマークの旗などを取り入れると、
視聴者にVTuberのイメージを一目で伝えられます。
こうしたよりキャラクターらしさを表現できる要素を洗い出すことで、理想のキャラクター像に近づけるでしょう。
3.ラフ起こし
ラフには「粗い」「大雑把」という意味があり、
ラフ起こしとは、キャラクター設定をもとにデザインのアイデアを簡単に下書きすることを指します。
複数パターンのラフを用意し、比較検討しながら修正を施しましょう。
ラフ起こしを行うことで、関連するすべての人にキャラクター像の雰囲気を視覚的に共有できます。
この段階では細部まで描きこむことはせず、
事前に設定したキャラクター像が表現されているか、マッチしているかなどを確認します。
4.清書
関係者の意見を取り入れながら修正を繰り返し、細部や色付けを行い、清書します。
髪型や服装、表情などはVTuberの個性となる部分になるため、
精密さを意識して丁寧に仕上げてください。
5.完成
最後に、正面図だけでなく真横・後ろ向きを描いた三面図を作成します。
3Dアバターの場合には必須で、2Dアバターであってもグッズ制作やファンのために用意しておくことがおすすめです。
イラスト制作時におけるデザインの3つのポイント
キャラクターデザインにおいて押さえるべき3つのポイントがあります。
キャラクターのイラストを制作する際は、ぜひ意識してみてください。
個性、特徴が伝わるデザイン
毎日のように新しいVTuberが誕生していることもあり、
ありふれたキャラクターデザインでは視聴者に見つけてもらうこともできず、埋もれてしまう可能性が高いでしょう。
キャラクター設定で決めた個性や特徴が伝わるようにするには、
資料を集めて知識をインプットすることがおすすめです。
キャラ設定に関する知識が深いほど、質の高いアイデアにつながります。
2D、3Dで動かしやすいデザイン
2D、3Dでアバターを動かす際に、デザインの細部が不明瞭だと動作の加工が難しくなり、修正が発生する可能性があります。
特に、よく動く目や口、髪の毛においてはレイヤー分けや塗り足しが不十分になるケースはよく見られます。
「ここは見えないはず」と決めつけず、見える可能性がある場所は丁寧に作業することが大切です。
既存のキャラクターとかぶらないデザイン
株式会社ユーザーローカルは、VTuberの人口は2022年11月末時点で2万人を突破していると発表しました。
参照:VTuber(バーチャルYouTuber)、ついに2万人を突破(ユーザーローカル調べ)
そのため、既存のキャラクターとデザインが似てしまわないように注意することが必要です。
デザインが被ってしまうと、著作権侵害や他のファンからの誹謗中傷などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
実際にYouTubeから著作権侵害により動画が削除された事例も発生しています。
他のVTuberを参考にすることはあっても、模倣することは絶対に避けましょう。
魅力的なキャラクターイラストを作るために
VTuberのキャラクターイラストは、キャラクターデザインの良し悪しによって視聴者に与える印象が大きく変わり、VTuber活動の成功を左右します。
視覚から直感的にVTuberの特徴や個性を伝えるためには、
キャラクター設定やコンセプトを練り、効果的にデザインへ反映しましょう。
また、2D・3Dモデル化した際の動きを想定した調整など、デザインとイラスト制作への理解と注力が必要です。
しかし、キャラクターデザインのノウハウや経験があまりない場合には、
個人クリエイターやVTuber制作会社に制作を依頼することも一つの手です。
その際は、法人向けに特化したクリエイターへのデザイン制作依頼プラットフォーム「cone」の活用がおすすめです。
coneには、低コストかつ高品質なVtuberのイラスト・モデリング制作に対応したクリエイターが多数在籍しています。
経験豊かな専任アドバイザーが「契約〜納品」までの一連の流れを無料サポートする体制を整備しているため、
はじめてVTuber制作を行う場合にも、安心してご依頼いただけます。
coneに在籍しているクリエイターのVtuber・モデリング制作の実際の費用相場をまとめました。
Vtuber・モデリング制作の費用相場 | |
VTuberの立ち絵 | 1万円~ |
2Dモデリング | 5万円~ |
3Dモデリング | 10万円~ |
配信画面制作 | 5,000円~ |
「Vtuberのイラスト・モデリング制作について相談したい」という方は、以下からお気軽にご相談ください。
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