ライブ配信や雑談配信、ゲーム実況、ARやVRイベントなど、VTuber活動に活用される3Dモデル。
本記事ではVTuberの3Dモデルの特徴と作り方を解説し、制作ソフトと3Dモデルを作れるスマホアプリについて紹介します。
VTuberの3Dモデルとは
VTuberの3Dモデルとは、VTuberのキャラクターを3D制作ソフトを用いて制作した立体的なキャラクターのことです。
平面的な2Dモデルよりもリアルな表情や動きを反映でき、歌ってみた・踊ってみた動画や音楽ライブなど全身を使った企画に用いられます。

VTuber3Dモデルの特徴
VTuber3Dモデルは、立体的に作られたキャラクターで、モーションキャプチャやトラッキング技術を使って人の全身、360度の動きをリアルタイムで反映できるのが特徴です。
これにより、ライブ配信やコンサート、イベント出演など多様な活動が可能になります。
また、身体全体を使った表現や空間演出ができるため、より臨場感や没入感のあるコンテンツづくりに役立ちます。
複数のVTuberとのコラボ配信も可能で、AR・VRとの相性が良い点も魅力です。
VTuber3Dモデルの用途
3Dモデルは、全身の動きをリアルタイムで反映できるという特徴を活かし、ライブやコンサート、複数人でのコラボ企画動画などに活用されています。
- バーチャルライブ・コンサート
3Dモデルなら、ダンスをしながら歌ったり、光やエフェクトを使った演出が可能です。
実際に観客を集めて開催するライブや、VR空間内でのバーチャルフェスなど、エンタメ性の高いイベントによく使われています。 - 複数人でのコラボ企画動画
複数のVTuberがスタジオなどに集まり、ゲームや運動などを行うような3Dモデルでのコラボ企画動画も人気です。
VTuberの全身のリアクションを3Dモデルで表現できることで、動きからキャラクターの特徴が伝わったり、画面を盛り上げる効果があります。 - 教育・講演・企業プロモーション
学校のオンライン授業や企業のPR動画で、VTuberがナビゲーター役として登場することもあります。
3Dモデルなら、専門的な内容でも親しみやすく、印象に残りやすくなるので、VTuberを起用する学校や企業が増えつつあります。
このように、3Dモデルは「動き」と「臨場感」を活かした、立体的で幅広い表現が可能です。
そのため、3DモデルがVTuberの活動を多方面に広げる鍵となる、と言っても過言ではないでしょう。
VTuber3Dモデルの作り方
VTuber3Dモデルの作り方は、立ち絵を作成した後、モデリング、テクスチャ設定、リギング、レンダリングの順で行います。
また、制作方法を知り、各工程で必要な専門知識を得る必要があります。
- 立ち絵(キャラクターデザイン)の作成
まずはVTuberのビジュアルを決める工程が立ち絵です。
服装や髪型、表情などの「見た目」をイラストとして描きます。この段階で、キャラの世界観や性格を決定しておきます。 - モデリング
キャラクターデザインをもとに、3Dソフトで立体的なモデルを作っていきます。
顔・体・服などの形状を、粘土をこねるように立体化していく作業です。 - テクスチャ設定
3Dモデルに色や模様、質感をつけます。フィギュアにペイントするように、肌の色や目の輝き、服の柄などを描き込む作業です。 - リギング
作成したモデルに“骨”を入れて、動かせるようにする作業です。
関節ごとの動きや、表情をつけるための「顔のコントロール」などもこの段階で設定します。リギングまで行うと、ようやく動かせる3Dモデルになります。 - レンダリング
完成したモデルを実際に映像として表示・配信するための準備工程です。
リアルタイム配信用に軽量化したり、ライティングやカメラワークを設定して、最終的に視聴者に見せられるような形に仕上げます。
関連記事:VTuber 3Dモデルの制作期間とスケジュールのポイントを企業の担当者向けに解説
VTuber3Dモデル制作におすすめのソフト
初心者でも始められる、VTuber3Dモデルを制作する際ににおすすめのソフトを紹介します。

Blender(ブレンダー)
用途:モデリング・リギング・アニメーション・レンダリングなど一通り可能
特徴:無料/オープンソース/多機能
世界中で使用されている有名な3Dソフト。高性能なのに完全無料で、VTuber界隈でも愛用者多数。プラグインも豊富です。
VRoid Studio(ブイロイド・スタジオ)
用途:初心者向け3Dモデル作成・服のデザイン・簡易モデリング
特徴:無料/操作が直感的/アバター用に最適化
絵が描けなくても、簡単に3Dモデルが作成可能。特に顔・髪・服のデザインがしやすく、Live2Dモデルの素材にも使われます。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)
用途:立ち絵・キャラクターデザイン(2Dイラスト)
特徴:プロのイラストレーター御用達ソフト
1番最初の立ち絵の工程で使われることが多いソフト。線画や色塗りがとてもやりやすいと評判です。
Unity(ユニティ)
用途:モデルの動作確認・リアルタイム制御・ゲーム・アプリ開発
特徴:リアルタイム3Dエンジン/VTuberの配信やアプリにも使用
3Dモデルを動かして、配信・ゲームに使いたいときに欠かせません。VRやAR対応の環境も作れる万能エンジン。
VSeeFace(ブィシーフェイス)
用途:リアルタイム配信用ソフト(3Dモデルを使って配信)
特徴:無料/高精度な顔トラッキング対応
作った3Dモデルを実際に配信で動かすための人気ソフト。Webカメラで表情や動きをトラッキングし、VTuberとして配信できます。
VTuberの3Dモデル制作ソフトには、目的や制作者のスキルレベルに応じたさまざまな種類があります。
初心者には直感的に使える「VRoid Studio」や「VSeeFace」、上級者には高機能な「Blender」や「Unity」がおすすめです。
自分の表現したいVTuber像に合わせて、最適なソフトを選ぶことが、理想の3Dモデル作りへの第一歩です。
スマホできるVTuber3Dモデルの作り方
パソコンを使わずスマホアプリのみで手軽に作成できる、スマホアプリを用いたVTuber3Dモデルの作り方は、専門的な知識を必要とせず手軽に始められる、魅力的な選択肢です。
VTuber3Dモデルを作れるスマホアプリを4つ紹介します。
アプリ | 用途 | ポイント |
---|---|---|
REALITY(リアリティ) | スマホだけで3Dアバター作成・配信が可能 | 髪型や服をカスタムして、すぐに生配信が始められる。 コメント交流やギフティング機能もあり、VTuber活動の第一歩に最適。 |
カスタムキャスト | 自由度の高いキャラメイクが人気の、3Dアバター作成アプリ | 髪型・服・アクセ・ポーズまで細かく調整可能。 ニコニコとの連携もあり、配信者向け。 |
Animaze(アニメイズ) モバイル版 |
リアルタイムのフェイストラッキングで表情豊かなキャラクターが作成できる。 | PC版と連携も可能。 iPhoneのカメラで表情を読み取って、アバターに反映できます。3Dと2Dどちらにも対応。 |
ZEPETO(ゼペット) | 3DアバターでSNSや動画制作ができるアプリ |
「3Dキャラで自己表現」するSNS。ポーズやダンスも簡単に作成可能。 |
VTuber3Dモデル作りは依頼がおすすめ
立体的な表現でVTuber活動の幅をひろげる3Dモデル。
その作り方は、専用の3D制作ソフトを使用し、モデリングやテクスチャ設定、リギングなど専門的な知識を要します。
簡単・手軽な作り方として、スマホアプリを利用する方法もありますが、本格的な3Dモデルを作りたい場合、
プロのクリエイターに依頼をすることがおすすめです。
高いクオリティと幅広い表現で、さまざまな企画を実現できる3Dモデルを作ることができるでしょう。
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キャラクターデザイン、イラスト制作、モデリング等の実績豊富なクリエイターが多数在籍しています。

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