画面の上下左右に黒枠(黒帯)がついている動画を見たことがありませんか?この黒枠は必ずついているものではなく、編集作業の際に自動的についたり、設定で故意につけたりしているものです。
黒枠を自由につけたり消したりするには、どのようにすれば良いでしょうか?
ここでは黒枠の消し方やつけ方、また不本意に黒枠がついてしまう原因や黒枠を使った演出方法などについてご紹介していきます。
黒枠がついてしまう原因は?
黒枠は予想外についてしまうことがあります。
どのような理由で黒枠が付くのか、原因となるパターンについてご紹介します。
アスペクト比が違う
画像やムービーには縦×横という画面比率(アスペクト比)があります。現在主流となっているのは16:9か4:3ですが、出力時の画面比率が違うと、サイズを補完するために自動的に黒枠がつく場合があります。
そのままでも問題はありませんが、気になる場合は動画編集で削除できます。
素材サイズがあっていない
素材がプロジェクトサイズより小さいなど、大きさが合っていない場合は自動的に黒枠がつくことがあります。これは動画の表示サイズに合わせるためなので、黒枠を消すには編集が必要になります。最初から大きいサイズの素材を利用すると、黒枠が表示されずすっきりします。
素材に黒枠がついている
上記以外の場合、元となる素材ファイルに黒枠がついていることも考えられます。この場合は素材映像から黒枠を削除するしかありません。編集機能を使って、うまく自分好みの映像にするのがポイントです。
黒枠を消す方法
いつの間にかついていることもある黒枠ですが、消したい場合はどうしたら良いでしょうか?
動画編集で黒枠を消すには、以下のような方法があります。
素材の写真や映像を拡大する
前述のとおり、アスペクト比が異なる場合は自動的に黒枠がついてしまいます。この黒枠をなくすには、余白がなくなるまで素材動画を拡大するか、黒枠のついている方向にストレッチする必要があります。
黒味がなくなるまで映像を拡大するため、映像の上下左右は切り取られます。端部分に重要なものが配置されている場合は注意しましょう。
フレームサイズを変更する
素材サイズが小さい場合、動画の画面サイズをそれより小さくすれば黒枠を消去できます。ただし、黒枠が見えなくなるまで動画を縮小することになるので、完成映像自体も小さくなります。
大画面で見てほしいときや、動画の質にこだわる場合は、素材そのもののサイズを大きくしたほうが良いでしょう。
黒枠をつける方法
黒枠を消す方法をお伝えしてきましたが、逆に黒枠をつけたい場合はどうしたらいいでしょうか?
ここでは黒枠のつけ方をご紹介します。
クロップ機能を利用する
黒枠をつけるには、基本的には「黒枠を消す方法」の逆の操作をします。動画編集ソフトのクロップ機能を使い、黒枠にしたい部分を指定して黒ベタを追加するのが良いでしょう。特に難しい操作はないので、初心者でも簡単にチャレンジできます。
アプリのフレーム機能を使う
スマホの場合はアプリのフレーム機能を使って黒枠をつけられます。黒枠に対応しているアプリのみとなりますが、多くの場合その他のフレームも用意されているのでいろいろ試せるでしょう。フレームによって雰囲気が変わるため、動画制作の幅も広がるかもしれません。
意外と便利!黒枠の演出
黒枠にはさまざまな効果があります。不本意についた黒枠は邪魔に感じるかもしれませんが、発想を転換すれば個性的な動画が作れます。
映画のような動画を作れる
黒枠といえば映画のイメージがある人も多いでしょう。黒枠をつけると映画のような独特の雰囲気を出せます。普通の動画と一味違ったものを作りたいときに重宝するでしょう。また視点が枠内に集中するため、特に伝えたいメッセージがあるときにおススメです。
映像が締まって見える
黒枠は光を吸収する働きがあるため、映像とそれ以外の部分の境目を明確にします。そのため、明るい部分が締まって見える効果があるのです。インパクトの大きい映像を作りたい場合は、あえて黒枠を使うのも1つの手でしょう。ホームシアターでも黒枠つきの映像が好まれています。
まとめ
動画編集でいつの間にか追加される場合もある黒枠は、積極的に活用することも可能です。動画の方向性によって効果は変わるものの、特別になにかを訴えたいときや、映画風に演出したいときには丁度良いでしょう。
黒枠を削除してすっきりした動画にするのも1つの手ですが、反対に黒枠をアピールしてみるのも面白いかもしれません。コンテンツに合わせて黒枠を活用していきましょう!