動画クリエイターが仕事を得る際に欠かせないのが「動画ポートフォリオ」です。
ポートフォリオには決まった形式はありませんが、どのように見せるかによって効果は変わってきます。
企業やクライアントにアピールするには、どのような方法があるのでしょうか?
ここでは動画ポートフォリオを作りたい人に向けて、作り方のポイントや提出方法、注意点についてご紹介します。
動画ポートフォリオとは?
動画ポートフォリオとは、一言でいえば「動画作品集」です。
動画制作・編集の仕事をする場合、どのような編集ができるのか、今までどんな経験があるのかを伝える必要があります。
動画にはフルCGアニメーションからYouTuber風のものまで幅広いテイストがあるため、自分の方向性を具体的に伝えることで仕事が得やすくなるでしょう。
多くのテイストに対応できる場合は、それぞれのテイストの参考動画を用意することで案件の幅が広がります。
また、静的なポートフォリオに動画を埋め込むといった使い方もできます。
イラストレーターやWebデザイナーなどのクリエイティブ職を目指す人であれば、作品をより直感的に伝えたり作品説明したりするのに効果的でしょう。
作り方のポイント
ポートフォリオには自分のアピールしたい部分を盛り込む必要があります。
作成する際は、以下の3つのポイントをチェックしておくと良いでしょう。
ターゲットを絞る
作成前にターゲットを決めておくことが大事です。YouTube動画用ならYouTuber風、企業のプロモーション用なら商品CMのようなものなど、人によって求める動画のテイストは違います。
スキルに応じて、適切なポートフォリオ動画を作りましょう。
素材も自分で用意する
動画制作に利用する素材はなるべく自分で用意すると良いです。
テロップ、画像、SE、BGM、サムネイルなどを盛り込むなど、オリジナリティのある動画で魅力を伝えましょう。
もし素材の作成スキルもある場合は、素材作成+動画編集といった形で報酬アップの交渉もしやすいです。
印刷を考慮する
企業によってはポートフォリオの動画を印刷することもあります。
それを視野に入れながら動画作りをするとよいでしょう。
解像度を考慮したり、見せ場を作ったりしておくと良いかもしれません。
基本的なアピール方法は?
動画制作・編集の仕事を得たい場合、基本的には企業に営業することになります。
積極的なアピール方法としては以下の2点が考えられます。
直接持ち込みする
最もスタンダードなのは持ち込みです。
形態自由としている会社もあるので、DVDに焼いたりタブレットでその場で見せたりするなど、工夫すると良いでしょう。
作品集という形になっていると採用担当者も見やすいため親切です。
実際顔を合わせているため、信頼感が得やすいというメリットがあります。
企業にメールを送る
メールで営業する場合は、ポートフォリオ動画のURLを知らせます。
必ず見てもらえるとは限りませんが、手軽なので多くの会社にアピールできるでしょう。多くの応募者の中から選んでもらうには、企業ごとにアピール動画を選定することも重要です。
外部サイトを活用しよう!
待ちの姿勢での営業も考慮する場合は、外部サイトを使うと便利です。
企業やクライアントの目に留まれば、そこから仕事の依頼が来るかもしれません。
サイトに動画を埋め込む
自分のWebサイトを作って動画を埋め込むと、いつでも幅広い人にアピールできます。
動画のコンセプトや経歴を詳しく説明するページも設けられるうえ、問い合わせ機能も自由につけられます。
サイト全体をデザインできるため、センスをアピールしたい人にも良いでしょう。
ポートフォリオサイトにアップする
動画のみ投稿すればよいので気軽に利用できます。
サイトによっては作品説明文や携わったプロジェクト名などの情報も記載できるため丁度良いでしょう。
ただし、ほかのクリエイターの作品もあるため、サムネイルでインパクトを押し出すなど差異をつける必要があります。
YouTubeチャンネルを開設する
チャンネルを開設して動画をアップしている場合は、実際に機能している様子が見られるうえ視聴数や評価もわかります。
YouTube用動画制作を依頼するクライアントにとってはイメージしやすいでしょう。ポートフォリオ動画だけをアップしたい場合は、限定公開も可能です。
まとめ
動画制作・編集の仕事をしたい人にとって、動画ポートフォリオは重要な役目を果たします。
作成や提出の仕方はさまざまですが、自分のスキルを最大限に活かせる方法を選ぶことをおすすめします。
無料で利用できるサービスも多いので、まずは試用してみると良いかもしれません。相手の需要にあった素敵なポートフォリオを作って、より多くの仕事を獲得していきましょう。