漫画家は絵もストーリーも自分で生み出す、非常にクリエイティブな仕事です。
憧れの漫画家さんがいたり、漫画を描くのが大好きだったりという理由から、漫画家を目指している人も多いですよね。
しかし、漫画用の道具や画材を揃えるのはなかなか大変。特に初心者の方は、何を買うべきか分からず困ってしまうことも……。
今回の記事では、これから漫画家を目指す初心者の方へ向けて、漫画制作の必須アイテム、画材などをご紹介していきます!
漫画用の画材はどこで買える?
文具・画材を取り扱っているお店へ行けば、コミック用品売場に大抵の画材が揃っています。
有名な「世界堂」のように大きいお店だと、非常に品揃えが豊富でワクワクしますよ!
また、画材専門のオンラインショップもありますので、近所に画材屋さんがない場合はネットで購入することもできます。
商品のラインナップや販売価格と自分の都合を照らし合わせ、どこで購入するかじっくり考えてみてください。
画材専門店「世界堂」のオンラインショップ
→【世界堂オンラインショップ】
オンラインのみの画材店
→【ゆめ画材】
漫画制作に必要な画材紹介
ここからは、漫画制作で必須となる画材を紹介していきます。
漫画を描き始めようと思ったら、ひとまず以下の道具を揃えましょう!
鉛筆・シャープペン
基本中の基本アイテム。下書きをする時に使います。
鉛筆・シャープペンのどちらでも良いので、自分が使いやすいものを持っておきましょう。
とんがり具合によって良い線が引けなくなることもあるので、鉛筆なら自分好みの形に削る、シャープペンなら製図用のものや、使い勝手の良い物を買うのがオススメです。
消しゴム
マンガ制作では消しゴムを想像以上のペースで消費するので、いくつか用意しておくと困りません。
硬さが丁度よく、ペン入れの後に消しゴムをかけても原稿の表面を傷つけないものを選ぶと良いですよ。
ペン
漫画の主役と言っても過言ではないのがペン。
ペン軸にペン先を差し替えて使うGペン・丸ペン、ベタ塗りに使う筆ペン、コマ割りに使えるミリペンなど色々な種類があります。
また、Gペンや丸ペンなどのペン先は、使い込むと先が開いて細い線が描けなくなります。
同じペン先を複数用意し、定期的に交換して使いましょう。
インク
インクはつけペンとセットのアイテムになります。
習字で使う墨汁を使っても良いですが、黒インクの方が滲みにくく、乾きやすいです。
ホワイト
髪のツヤや瞳のハイライトに使ったり、間違えた箇所を修正したりする際に使うのが「ホワイト」。
面相筆やペン先につけて使うことで、細かい線やハイライトを描き込めます。
単純な修正であれば、普通の修正液・修正ペンでも代用できますよ。
原稿用紙
漫画を描く専用の原稿用紙です。
漫画を応募に出す際は、用紙のサイズがB4に指定されていることが多いので、そちらを購入しましょう。
ちなみに、同人漫画用の原稿用紙はA4サイズとなっています。
定規
コマの枠線、効果線などを綺麗に早く描く際に欠かせません。
大きいものと小さいものを両方用意しておくと、用途に合わせた使い分けができて便利です。
スクリーントーン
トーンは様々なパターンが印刷されたシール状の画材。
様々な明度の中間色を表現したり、背景や洋服の柄などを描き込む代わりに貼り付けたりして使います。
よく使うトーンの種類は人それぞれですが、ドットやグラデーションなどの基本的なパターンは使うシーンが多くなりがちなので、ひとまず買っておくというのもアリですね。
カッター
トーンをカットしたり、削ったりする際に使います。
どんなカッターを使っても問題ありませんが、デザインナイフは細かい部分にも対応できておすすめですよ!
トレーシングペーパー
トレーシングペーパーは、セリフを書き込む時に使うアイテム。
原稿用紙の上にトレーシングペーパーを貼り、そこに鉛筆でセリフを書いていきます。
初めに揃えたい!おすすめ基本画材
ここまで、漫画制作の基本アイテムをご紹介してきました。
以下からは、初心者向けのおすすめ画材をいくつかご紹介します。
【ぺんてる シャープペン グラフ1000 フォープロ】
URL:https://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/graph1000/
価格:1,000円(税抜)
シャープペンは使い慣れたものや、もともと持っているものでも十分に使えます。
しかし、細かい描き込みをすることが多いのであれば、0.3ミリなどの芯が細いものも持っておくと良いかもしれません。
【トンボ鉛筆 消しゴム MONO PE-09A】
URL:https://www.tombow.com/products/mono/
価格:300円(税抜)
MONO消しゴムは消しゴムの中でも定番ですよね。
大量に消費する場合は、MONO消しゴムが大量に入った「ボックス版」のものが便利です!
【アイシー マンガ原稿用紙 B4 135kg】
URL:http://www.icscr.jp/products/paper/
価格:700円(税別)
アイシーの漫画原稿用紙は、手に入れやすく使いやすい人気の原稿用紙の1つ。
135kgのものは1枚が厚く、トーンと一緒に切ってしまったり、破れたりといった心配が少ないです。
コレがあると便利!
漫画制作の必須アイテムはご紹介したとおりですが、より作業をスムーズにできる画材や道具はまだまだあります。
ここからは、「無くても問題ないけれど、あると漫画制作に役立つもの」をご紹介しましょう。
羽ぼうき
下書きを消した際の消しかすを綺麗にはらう道具。
手ではらうと皮脂で原稿が汚れてしまうので、こちらを使ったほうが安全です。
デッサン人形
小さな人の形をした人形です。
関節を動かすことができるので、人物のポーズを考えたり描いたりする際の参考になります。
トレース台
トレースをする時に便利なアイテム。
下から光を当てることで下にある写したい線が見やすくなり、写しやすくなります。
これを使って下描きを別の紙に透かしてペン入れをしてしまえば、羽ぼうきや大量の消しゴムの出番もかなり減りますね。
漫画入門セット
漫画用の画材を一つ一つ揃えると、コスト面で大変なことも……。
そんな時にオススメなのが、漫画に必要な道具が一式揃った漫画入門セット。
比較的安価で手に入れられるため、「今すぐに漫画を描きたい!」という方は、ひとまずこちらを買ってしまうのも1つの手です。
カラー原稿を描く時のおすすめアイテム
漫画はモノクロで描写するのが基本ですが、カラー原稿を描く機会もゼロではありません。
そこで、カラー原稿を描く際におすすめの画材をいくつかご紹介します。
カラーマーカー
発色が良く手軽な画材、カラーマーカー。
カラーマーカーは絵具のように色を混ぜる必要がないため使いやすく、イラストが比較的クオリティの高い仕上がりになります。
油性のものと水性のものがありますが、イラストや漫画を描く人には油性の「コピック」が有名ですね。
初めてカラーマーカーを買うのであれば、安価で揃えやすい「コピックチャオ」がオススメです。
→【コピック チャオ】
色鉛筆
色鉛筆といえば、多くの人に馴染みのある画材ですよね。
ものにもよりますが、使いこなせばかなり発色が良く、サッと色をつける時にも活躍します。
色の種類はある程度多いほうが便利なため、初めに買うなら24色~36色入りのものが丁度良いかもしれません。
カラーインク
カラーインクは発色が良く、水彩絵具などと同じく水で溶く画材です。
カラーマーカーや色鉛筆と比べると慣れるのに時間がかかりやすいので、
試しに数色買ってみて、使いやすいと感じたら色数を増やしていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
漫画の画材はどれも種類が豊富で悩んでしまいそうですが……
まずは様々なものを使い比べ、長く使っていけそうなものを探し出すのが良いかもしれません。
今回ご紹介した画材を参考に、自分に合った画材を探してみてくださいね。