動画制作を始めると、ファイルの大きさに困ることも多くなります。せっかくの作品だからといろいろ手を込めると、想像以上の重さになって驚くかもしれません。
そのような場合におすすめなのが圧縮です。動画の容量はどのようにすれば圧縮できるのでしょうか?
今回は動画容量の圧縮について知りたい人に向けて、どんなときに圧縮が必要なのか、圧縮のポイントや注意点、圧縮するときにおすすめのスマホアプリなどについてご紹介します。
圧縮はこんなときに必要!
動画容量の圧縮は具体的にどのような場合に必要なのでしょうか?3つのパターンをご紹介します。
ファイルをサクサク送受信したい
大きいビデオファイルは送受信に時間がかかります。そのため、サクサク作業を進めたいときは、動画容量を圧縮するとスピーディーに事が運べて良いでしょう。時短したいときにもおすすめです。
サーバー負担を軽減したい
動画ファイルは総じて大きいため、保存するのにもファイルサーバーに負担がかかってしまいます。作品が増えるほど保存容量が必要になるため、ファイルサーバーの負担を軽くしたい場合は圧縮するのがおすすめです。省スペースにもなって良いでしょう。
動画サイズを小さくしたい
SNSの場合はアップロードサイズが決まっていることがあります。サービスによっては制限に引っかかることもあるので、動画サイズは小さくしたほうが良いでしょう。サイズの軽い動画なら、視聴者のダウンロードも快適です。
参考記事:動画の容量を小さくするには?圧縮方法や注意点を解説
容量圧縮のポイントとは?
さまざまなメリットがある圧縮ですが、実際にどのように操作すれば良いかわからない人もいるかもしれません。容量圧縮のポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
解像度を下げる
画像の質にかかわる解像度が高いと、その分容量も大きくなります。高画質を売りにしてない場合は、激しく劣化しない程度に解像度を下げると良いでしょう。ただし画像サイズ(縦横)も小さくなるので、全体のサイズが決まっている場合は注意が必要かもしれません。
フレームレートとビットレートの見直し
映像の鮮明さにかかわるビットレートと、滑らかさを左右するフレームレートも、サイズが大きくなる原因です。これらの数値を下げると動画容量を縮小できます。あまりに下げ過ぎると動画の品質が悪くなるので、適度な調整がおすすめです。
再生時間の調整
長い動画もサイズが大きくなります。必要な映像だけを残してコンパクトにまとめると、再生時間が短くなって動画容量を圧縮できます。ユーザーも退屈せずに視聴できるため一石二鳥でしょう。
圧縮時はここに注意!
圧縮する際はいくつか気をつけなければならない点があります。後悔しないためにも、以下の点に注意して作業することをおすすめします。
バックアップをとっておこう
動画をエンコード(音声や動画などを圧縮すること)すると容量が軽くなりますが、画質や音質は劣化します。一度劣化したファイルは元の品質には戻せないため、バックアップを取っておくと安心です。エンコードは繰り返すごとに劣化するので、なるべく少ない回数にとどめておくのがおすすめです。
時間に余裕をもって作業しよう
エンコードは思いのほか時間がかかってしまう場合があります。配信動画など時間が決まっている場合は余裕をもって作業を行うと良いでしょう。ギリギリでエンコードを始めると、時間に合わない可能性もあるため注意が必要です。
動画の長さに注意しよう
先ほどご紹介した通り、動画が長いほど容量は大きくなります。もし可能であれば、ファイルを分割してエンコードするのも一つの手でしょう。視聴者にとっても一度に大容量ファイルをダウンロードせずに済むので便利です。
動画容量が圧縮できる無料スマホアプリ
動画の容量圧縮はスマホからでも簡単にできます。圧縮に対応しているスマホアプリをご紹介しますので、チェックしてみてください。
ビデオ圧縮-Video Compressor
ビデオを圧縮して最適化するアプリで、サイズを80%以上縮小できます。動画だけでなく写真の圧縮も可能。多数のプリセットから選択したり、複数のビデオを一度に圧縮したりできるので便利です。
圧縮したビデオは友達と簡単にシェアできます。重い動画を軽くしたい場合はもちろん、スマホ内の容量が気になるという人にもちょうど良いでしょう。
外部サイトへ:ビデオ圧縮-Video Compressor
VideoShow
世界中で利用されているビデオエディター兼ムービーメーカーです。メディアファイルの圧縮やトリミング、MP3形式への変換などが可能で、そのほかにも字幕、音楽、トランジション、エフェクト、フィルター、絵文字などの機能があります。少ない手順で動画作成できるため、初心者でも安心して利用できるでしょう。
外部サイトへ:VideoShow(iOS)
外部サイトへ:VideoShow(Android)
まとめ
動画容量を圧縮すれば、快適にアップロードしたり作業を時短したりできます。圧縮の際はいくつか注意点もありますが、バックアップをとり余裕をもって行えば問題ないでしょう。視聴者にとっても見やすい動画になるため、適度に圧縮しておくと親切かもしれません。
圧縮作業は今回ご紹介したスマホアプリのほかにも、パソコン用の動画編集フリーソフトなどで可能です。いろいろ種類があるので、気になる場合は探してみてください。
適切に動画容量を圧縮し、動画制作を進めていきましょう!