動画制作の際には気を付けなければならない点がいくつかあります。
特に街中を撮影した映像をそのままアップするときは、「モザイク」や「ぼかし」などの加工が必須となるでしょう。
なぜこのような処理が必要なのか、具体的にぼかしを入れる部分や、便利なモザイク加工アプリ&フリーソフトについても併せてご紹介します。
ぼかしはなぜ必要なのか?
そもそも「ぼかし」はなぜ必要なのでしょうか?
これには、被写体だけではなく動画制作者を守る意味合いもあります。
プライバシーを守るため
動画撮影では、通行人など許可を得ていない人の顔が映り込んでしまうことも多いものです。
その場合、個人情報保護の観点からぼかしを入れる必要があります。
なお、インタビューをするなど、はっきり顔を出す必要があるときは相手の許可を取っておきましょう。
クレームを避けるため
ありのままを動画で流してしまうと、思わぬところからクレームが入る場合があります。
視聴者からの苦情で炎上事件に発展したケースも多いです。制作者側のリスクを避けるためにも、ぼかしは必要といえるでしょう。
ぼかし加工が必要な部分とは?
初めて動画制作する場合は、どのような部分をぼかせばいいか迷うかもしれません。
その際は、以下の3点を意識してぼかし加工をしてみてください。
第三者の顔・個人情報
個人が特定されるような情報にはぼかしが必要です。
見知らぬ第三者だけではなく、動画制作者本人も気をつけたほうが良いでしょう。場合によっては住宅や商店街といった建物もぼかします。
特に動画内にネガティブな内容を含む場合、問題化するおそれがあるので注意が必要です。
ブランド名・商標登録されたロゴ
商標登録されたブランド名や企業ロゴは、許可を得ずに使用すると商標権侵害にあたる可能性があります。
YouTubeでも違反報告できるようになっているものなので、慎重に取り扱いましょう。
企業の場合は訴訟問題に発展する可能性もあるため、事前に調べておくと安心です。
違法行為・マナー違反
ポイ捨てや自転車の二人乗りなど、マナー違反となる行為が映り込んだ場合はぼかしておくと良いです。
違反行為の助長につながりかねないうえ、制作者側が問題視される場合もあります。いざというときを考えて、公序良俗に反すると感じられるものには注意しておきましょう。
ぼかし&モザイク処理ができる加工アプリ
スマホで動画撮影した場合は、アプリでぼかし加工すると便利です。
ここでは、ぼかし加工やモザイク編集におすすめの無料アプリを2つご紹介します。
動画モザイクアプリ ぼかし動画 & モザイク動画(iphone用)
「全体をぼかす」「顔だけぼかす」「指でなぞってぼかす」「形を選択してぼかす」など、多彩なぼかし機能が搭載されています。
個性的な処理ができるので、ネタとしてわざとぼかしたいときにもおすすめです。スマホで操作することが多い場合は入れておくと便利でしょう。
外部サイトへ:動画モザイクアプリ ぼかし動画 & モザイク動画
InShot – 動画編集&動画作成&動画加工(android用)
フィルタ機能の一つとしてモザイク加工やぼかしが可能です。
文字入れ、早送り、倍速など、ほかの編集機能もあるので、編集ソフトとして使うのも良いでしょう。無料のBGMも多数用意されており音楽加工も可能。HD対応で高解像度のまま出力できるため、直接SNSにアップするのにも適しています。
外部サイトへ:InShot – 動画編集&動画作成&動画加工
モザイク処理できるフリーソフト
PCで動画編集する場合は、モザイク処理に対応したソフトを利用しましょう。
手軽に使えるフリーソフトを2つご紹介しますので、参考にしてみてください。
BeeCut
初心者でも使いやすい動画編集ソフトです。モザイクエフェクト以外にも、トリミング、フィルタ、テキスト、音楽、逆再生など、多くの編集機能を備えています。
MP4、AVI、MOV、WEBMなど多くの動作形式に対応しており、フォーマットを問わず編集できるのも魅力。Windows/Mac対応なので、幅広く使用できるでしょう。
外部サイトへ:BeeCut
VSDC Free Video Editor
DVD、HD、GoProなど一般的なビデオ&オーディオフォーマットとコーデックに対応した無料の動画編集用ソフトです。
ぼかし、シャープネス、ノイズなどのフィルタ機能や、レベル、コントラスト、ガンマ補正といった調整機能などが利用可能。PRO版も用意されています。
外部サイトへ:VSDC Free Video Editor
まとめ
最近は個人情報に対しますます厳しくなっているため、プライバシーの観点からもぼかし加工は必須といえます。
アプリやソフトを使って適切なモザイク処理を行い、安全な動画を作っていきましょう。
また、ぼかしやモザイクは動画を面白くする編集としても効果的です。
ネタとして楽しめる動画を作る場合は、良識の範囲でほかしを活用していくと良いかもしれません。