VTuber市場は急速に成長しており、毎日のように個人・法人問わず、新VTuberの参入が相次いでいます。
そんな中、他のVTuberとの大きな差になるのが、「立ち絵」です。
キャラクターの見た目、外見を描いた立ち絵は、VTuberの命ともいえるものです。
そのため、多くのVTuberがクリエイターや制作会社に立ち絵の制作を依頼します。
しかし、これから立ち絵の作成を依頼する場合、「誰に、どのように、いくらぐらいかかるのか」などの詳細がわからないという方もいるでしょう。
そこで、本記事では、VTuber立ち絵の依頼手順と依頼先の探し方、相場と依頼時の注意点を解説します。
VTuber立ち絵の依頼手順
VTuber立ち絵の依頼は、事前にキャラクター設定を準備するところから始まります。
理想の立ち絵を制作するために依頼の手順を理解しておきましょう。

1.キャラクターの設定
まずは、理想のキャラクター像を設定しましょう。
実際に立ち絵を制作するクリエイターや制作会社が、「どのようなキャラクターを制作するのか」をイメージできるように、できる限り具体的に決めることが大切です。
例えば、以下のような内容について検討しましょう。
- 性別
- 身長・体型
- 職業
- モチーフとするもの
- 好きなもの・苦手なもの
- 性格・価値観
- 趣味・特技
- 外見のイメージ
イメージに近い既存VTuberがいる場合には、そのVTuberのイラストなどを用意することもおすすめです。
2.依頼先を探す
キャラクター設定が終わったら、実際に立ち絵制作の依頼先を決定しましょう。
一般的に依頼先は、個人クリエイターもしくは制作会社です。
のちほど制作依頼先の失敗しない探し方について解説しますので、そちらも参考にしてください。
3.依頼、打ち合わせ
制作の依頼先が決定したら、個人クリエイターや制作会社に連絡を取り、制作に関する打ち合わせを行います。最近では、オンライン上で行うことが一般的です。
キャラクター設定や制作に関する内容、スケジュール、費用などについて話し合い、合意したのちに制作契約を締結します。
4.制作開始
制作契約を締結したら、個人クリエイターや制作会社は立ち絵の制作を開始します。
多くの場合、いきなり清書を制作するのではなく、仕上がりのイメージを簡単に描いたラフやデザイン案を作成し、「制作の方向性が合っているかどうか」の確認を行います。
ここで両者の認識の最終確認を行ったのち、本格的な清書の制作に取りかかります。
5.立ち絵の確認
ラフやデザイン案にOKが出たのち、清書を作成します。清書が完成したら、最終確認を行います。
ここでの修正対応(リテイク)は、基本的に対応不可の個人クリエイターや制作会社も多くいます。
どの段階までリテイクが可能なのか、何回リテイクが可能なのかも事前に確認することが大切です。
6.納品
最終確認後、立ち絵が納品されます。納品後は、契約締結時に決定した利用可能範囲に沿って、立ち絵を活用しましょう。
立ち絵の著作権や商用利用については、以下の記事をご覧ください。
関連記事:VTuberの著作権譲渡とは?相場とトラブル回避のポイントを解説
VTuber立ち絵の依頼先の探し方
VTuber立ち絵の依頼先には、個人クリエイターや制作会社があります。
両者の違いを、以下にまとめました。
メリット | デメリット | |
個人クリエイター |
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制作会社 |
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そこで、ここでは依頼先を探す方法である「制作会社を探す」「クラウドソーシングサイトで探す」「SNSで探す」の3つの方法の特徴を解説します。
クオリティ、取引の信頼性の面でそれぞれ違いがあるため、自社に合った探し方を選びましょう。
制作会社をWeb検索で探す
Web検索で「VTuber 立ち絵 制作会社」などと検索して制作会社のホームページを探し、立ち絵制作の全体を依頼する方法です。
制作会社のホームページを確認すれば、料金プランや制作実績などが表示されており、事前に知っておきたい基本的な情報を把握できます。
制作実績は、立ち絵のクオリティや取引の信頼性も合わせてチェックできるため、必ず確認しましょう。
個人クリエイターをクラウドソーシングサイトで探す
ココナラやconeなどのクラウドソーシングサイトを利用し、個人クリエイターに依頼する方法です。
クラウドソーシングサービスに登録している個人クリエイターの中から、自己PRや実績などを確認したうえで、選定します。
クラウドソーシングサービスで個人クリエイターを依頼するメリットは、
「はじめてでも、依頼〜納品までの工程をスムーズに進行できる」
「口コミ・評価などでクリエイターのクオリティを確認できる」
「トラブルの発生を回避するシステムが構築されている」点にあります。
はじめてVTuberの立ち絵制作を依頼する場合には、クラウドソーシングサービスを利用することで安心して進行できるでしょう。
個人クリエイターをSNSで探す
X(旧Twitter)などのSNSで個人クリエイターを探し、直接依頼する方法です。
多くの個人クリエイターはSNSを運用しており、幅広い個人クリエイターを検索できます。
SNSのアカウントこそ必要ですが、最も手軽に立ち絵を依頼できるため、できる限り早く立ち絵を手に入れたい場合には適しています。
ただし、手軽にやり取りできるがゆえに、契約関連の確認が曖昧になりやすく、トラブルに発展するケースも少なくありません。
また個人クリエイターのクオリティを確認できる実績などもわからない場合が多いため、期待するクオリティの立ち絵を手に入れられない可能性もあります。
このため、制作会社に依頼する場合には、ホームページから制作依頼が一般的ですが、
個人クリエイターの場合にはトラブルへの遭遇を回避できる可能性が高いため、クラウドソーシングサービスを利用することがおすすめです。
VTuberの立ち絵制作は cone におまかせください
coneは、法人企業からクリエイターへの制作依頼プラットフォーム。
キャラクターデザイン、イラスト制作、モデリング等の実績豊富なクリエイターが多数在籍しています。

制作依頼の際は、coneの専任アドバイザーが、依頼時の仕様作成からクリエイターの紹介、
クリエイターとのやり取り、契約まわりなどの「依頼〜納品完了」まで、無料でサポート。
初めての依頼も安心して行えます。
VTuberの立ち絵制作については、ぜひconeにご相談ください。
VTuber立ち絵の依頼相場
VTuber立ち絵の依頼相場は、モデルの種類や依頼先の違いにより異なります。
ここでは、VTuber立ち絵の依頼相場を解説します。
モデルの種類
VTuberのモデルには、2Dモデルと3Dモデルの2つがあります。それぞれの特徴をまとめました。
2Dモデル | 3Dモデル | |
特徴 |
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使用用途 |
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2Dモデル、3Dモデルの立ち絵費用相場は、以下のようになっています。
- 2Dモデル:約5,000円~20万円
- 3Dモデル:約2万~30万円
2Dモデル、3Dモデルの違いの詳細は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:VTuberの2D・3Dモデルの違いとは?特徴とモデル制作を依頼する方法を解説
依頼先による違い
費用相場は、個人クリエイターと制作会社のどちらに依頼するかによっても、以下のように変動します。
- 個人クリエイター:約5,000円~10万円
- 制作会社:約10万~30万円
ただし、制作会社の場合には「立ち絵制作〜モデリング」までの作業をワンストップで提供していることも多くあります。
その場合には、総額で約15万〜50万円となりますが、希望によっては100万円以上かかる可能性もあるでしょう。
そのため、「個人VTuberとして活動をはじめたい場合」や「個人・法人問わず、予算をできるかぎり抑えたい場合」には、個人クリエイターに依頼することがおすすめです。
VTuber立ち絵を依頼する際の注意点

VTuberの立ち絵を依頼する際は、トラブルを回避するために、著作権の所在、リテイク回数、納期・スケジュールを明確にすることが重要です。
VTuberの立ち絵を依頼する際は、著作権の所在についてクリエイターに確認し、契約を結ぶ必要があります。
また、ラフや清書などの制作過程においてリテイクが発生した場合の対応可能回数についても、事前に確認することが重要です。
納品の遅延を避けるため、最終的な納期を事前に明確にし、制作スケジュールをクリエイターと共有しましょう。
VTuberの立ち絵を依頼する際は、著作権の所在やリテイク回数、納期・スケジュールについて、事前にクリエイターに確認をとる必要があることに注意しましょう。