企業プロジェクトにおいてVTuberの3Dモデルを制作する際、
「依頼から納品までのスケジュール」や「予算」を適切に管理することは、成功の鍵となります。
そこで、この記事では制作ステップごとの期間目安や依頼時に準備すべき情報、制作会社選定のポイントなどを詳しく解説します。
「スムーズにプロジェクトを進めたい」とお悩みの企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
VTuber 3Dモデル制作の全体スケジュールと主要ステップ
VTuberの3Dモデルをスムーズに制作進行をするために、まず以下の主要なステップと全体スケジュールの目安を把握しましょう。
主要なステップ | 制作期間の目安 |
---|---|
1.VTuber3Dモデルのコンセプトを決定する | 数日~数週間程度 |
2.キャラクターデザインを行い、三面図(正面・真横・後ろ姿の視点からキャラクターを描いたイラスト)を用意する | 1週間~3週間程度 |
3.3Dモデルの造形をつくる(モデリング) | 10日間~1カ月程度 |
4.3Dモデルの色や模様(テクスチャ)・質感(マテリアル)の設定を行う | |
5.3Dモデルに骨組み(ボーン)を入れて、キャラが動く仕組み(リグ)を作成する(リギング) | |
6.3Dモデルのデータを2Dの画像や動画に書き出す(レンダリング) |
VTuberの3Dモデル制作では、工程ごとに作業や修正、確認が求められる場合があるため、作業が遅延してしまうこともあり得ます。
全体のスケジュールを確認し、余裕をもって進行することが大切です。
押さえておくべき制作期間に影響を与える要因
VTuberの3Dモデル制作において、制作期間はさまざまな要因によって左右されます。
スケジュール調整や進行管理をスムーズに行うためには、制作期間に影響を抑える要因を理解することが大切です。
デザインの複雑さ・ディテールの繊細さ
キャラクターデザインが複雑な場合や髪の毛や目、口などのディテールの動きを凝ったつくりにするほど、制作期間は長くなります。
また服装や靴も、個性を表現するためにこだわるべきパーツです。
自社VTuberのコンセプトを意識したうえで、「納期」や「求めるデザインの質」などのバランスを考えて制作に臨むことが大切です。
修正頻度
制作の各工程において、「コンセプトと合っていない」「求める品質に達していない」などの場合には修正作業が発生します。
修正理由や改善案などについて検討したうえで修正作業に入るため、1回修正が入るだけで思ったよりも時間がかかってしまうことも少なくありません。
そのため、修正頻度が多くなれば、その分制作期間も延長する必要があるでしょう。
特にVTuber制作会社や個人クリエイターなどに外注する場合には、修正頻度が多くなる傾向にあります。
修正を少なくするには、事前に自社のVTuberのコンセプトや活動方針、希望のキャラクター性などをしっかりと共有することが大切です。
制作ソフトウェアの種類
制作ソフトウェアの種類によって、機能性や操作性が大きく異なります。
どの制作ソフトウェアを使用しているかは、制作期間に直結する問題です。
一般的に無料ツールに比べて有料ツールの方がより高い機能性を備えているため、複雑なアバター制作にも適しています。
作業効率が悪いと感じる場合には、制作ソフトウェアを見直すと良いでしょう。
以下の記事で、制作ソフトウェアについて詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
関連記事:VTuber制作ソフトの種類と選び方
外注・依頼先とのやりとりの速度
VTuber制作会社や個人クリエイターなどに外注した場合、自社がVTuber活動を行う目的や目指したい成果などの背景から伝えることが必要です。
場合によってはやりとりを密に取る必要性もあるでしょう。
しかし、外注先とのやりとりに時間がかかればかかるほど、制作時間も長くなります。
外注先の返信スピードやコミュニケーション能力も吟味したうえで契約することで、スムーズな進行につながります。
個人クリエイターや制作会社に制作依頼する場合、準備すべき情報と素材
自社に制作ノウハウがない場合や業務負担を軽減したい場合など、個人クリエイターや制作会社への制作依頼を検討している企業は多くあります。
その際、事前に必要な情報や素材を準備することで、制作会社はクライアントの要望を正確に反映したモデルを効率的に制作できます。
具体的には、以下のような情報を準備しましょう。
- キャラクターのコンセプト
- キャラクターの外見や性格などの設定
- 衣装デザイン
- 希望する動きや表情
ここで一つひとつの内容を解説しますので、検討する際に参考にしてください。
キャラクターのコンセプト
キャラクターのコンセプトは、キャラクター制作の方向性を指し示す重要な基準です。
例えば、以下のような点について検討したうえで、コンセプトを決定します。
- VTuberをなぜ制作するのか(目的)
- VTuber活動により、どのようなメッセージを発信したいか
- VTuber活動により、どのようなユーザー体験を提供したいか
- VTuber活動を通じて、どのような成果を得たいか
こうした点が明確になっていると、外注先に「どのようなキャラクターを制作したいのか」という意図を共有しやすくなります。
キャラクターの外見や性格などの設定
コンセプトをもとに、キャラクターの外見や性格などの希望についても共有します。
例えば以下のような内容を決定します。
どうすべきか悩んでいる場合には、外注先の担当者に相談してみても良いでしょう。
- 性別
- 名前・愛称
- 年齢
- 所在地
- 顔・スタイル
- 話し方
- 考え方
- 性格
- 趣味・特技
- 好きなもの・苦手なもの
またVTuberは企業の広報となる存在になるため、企業理念や企業文化、コーポレートカラーなどを取り入れるかどうかについても検討しましょう。
衣装デザイン
衣装は、VTuberを視聴者に覚えてもらううえでも大切な要素です。
コンセプトやキャラクターの個性をもとに、衣装デザインの希望を考えましょう。
ただし、あまりにも奇抜な衣装や露出が多い衣装は避けることが無難です。
見ている人を不快にさせないことを前提に、衣装を検討してください。
希望する動きや表情
VTuberにどのような動きや表情をモデリングするのかについて、希望を共有することが大切です。
ディテールまで作り込むと、よりリアルで生き生きとした3Dモデルができあがりますが、制作期間は長くなります。
制作の参考となる大手VTuberの例も用意しておくことで、制作者側がよりイメージしやすくなる可能性があります。
ただし、要素を似せすぎてしまうと個性が埋もれてしまうため、あくまでイメージを伝える手段として活用すると良いでしょう。
VTuber3D制作を成功させるためには
VTuberの3Dモデル制作には、いくつもの工程を踏む必要があります。
それぞれの工程をスムーズに進行し、制作を成功させるためには、全体のスケジュール管理と事前準備が大切です。
そのためには、制作ステップごとに行う作業内容や制作期間などを把握し、余裕をもってスケジュールを計画しましょう。
また個人クリエイターや制作会社に依頼する際には、キャラクター設定や使用目的などの必要な情報を準備しておき、正確に外注先に共有することも欠かせません。
記事内で解説したことを参考にしていただき、VTuberの3Dモデル制作に役立ててください。
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