絵を描いてお金を稼ぐ仕事、イラストレーター。
最近では若い絵描きさんが活躍している印象もありますが、
ある程度年齢を重ねてからでもイラストレーターになることはできるのでしょうか。
今回は、イラストレーターとして働く際の年齢についてご紹介していきます。
年齢制限はない
イラストレーターのような仕事は、「何となく芽が出るのが早ければ早いほど良い」というようなイメージがありますね。
実際のところ、イラストレーターに年齢制限はあるのでしょうか?
何歳でもイラストレーターになれる
イラストレーターは入り口の開かれた職業です。
絵でお金を稼ぐことができればイラストレーターを名乗って良い訳ですので、その気になれば、15歳以下でも30歳以上でも目指すことができるでしょう。
ただしそれはフリーランスの場合の話であって、会社で働くイラストレーターの場合は求人の応募などに年齢制限がかけられていることもありますね。
若い人も活躍している
もちろん、若いイラストレーターも多く活躍しています。画力が認められれば若さは関係ないのです。
現在では特にその傾向が強くなりましたね。
「何気なく描いた絵や漫画をSNSに載せたら人気になった」
「自分の作品をサイトやイラスト投稿サイトに毎日載せていたら依頼がきた」
というきっかけで、あまり売り込みをしなくても仕事が入ってくることもあるようですよ。
食べていくのは難しい?
何歳になっても目指せるのがイラストレーターの良いところ。
しかし、安定して食べていけるかというとまた話は変わってきます。
“長く続ければ稼ぎが多くなる”とは限らない
一般的にイラストレーターになったばかりの頃は、絵1枚の単価が低いです。
「はじめはみんな稼ぎが少ないのが当たり前。他の仕事でキャリアアップしていくように、何年も絵を描き続ければ収入も上がるでしょ!」と思う方もいるかもしれませんが、実際には3年以上描き続けても年収100万円に満たない人が多いのが現状です。
むしろ若いうちは沢山絵を使ってもらえて仕事があったけれど、年を重ねるにつれて減っていくというパターンもあるようなので、キャリアが長いからといって安心はできません。
絵一本で食べていける?
イラストレーターの仕事だけで生活をしている人は、残念ながら非常に少ないです。
今は絵を描く以外に本業があり、副業としてイラストレーターもしているという人が大半になっていますね。そういった副業イラストレーターたちの収入は、月に数千~数万円程度が多いようです。
月に20万円以上稼げるのは、ある程度の知名度と人気がある人に限られます。
年収500万円以上、更には1,000万円以上の超売れっ子イラストレーターもいますが、それは本当に一握りの人たちだけです。
大変なのは「プロになってから」
どんな人でも目指せるイラストレーター。
プロとして安定した生活を送るまでも大変ではありますが、実はプロになってからがより大変だったりするんです。
ずっと描き続けられるか?
イラストレーターは常に、クライアントから依頼されたイラストを描かなくてはいけません。また、フリーなら時間の融通はある程度きくとはいえ、全ての依頼には必ず締め切りがあります。常に締め切りに追われながら作業を続けていると、焦りからアイディアが浮かばなくなってしまうこともあります。
若い人たちからのプレッシャー
若い人は経験が少なく、仕事の勝手には詳しくないことが多いですが、絵を描く上で必要な体力、発想力、時代に合った価値観などを持ち合わせています。
プロになったからといって新しい情報のインプットや絵の練習を怠ると、あっという間に次の世代に追い越され、仕事がなくなってしまうかもしれませんよ。
イラストレーターになるためにやっておくべきこと
これからイラストレーターになりたいという人は、どんなことをしていけば良いのでしょうか。
ひたむきに絵の練習
将来的にイラストレーターとして働いていきたいと考えている人は、とにかく多くの絵を描いて基礎画力をつけておきましょう。
自分独自の絵の魅力は大切にするべきですが、イラストレーターの仕事上はクライアントの要望を聞いて絵を描くことがほとんどなので、どんな要望にも応えられるように様々なスタイルの絵を練習しておくといいでしょう。
人脈を作っておく
これも非常に大切なことなのですが、フリーランスで働きたいと考えている人は、なるべく人脈を広げておくのが重要です。フリーの場合は、どんなに絵が上手くても自分で自分を売り出していかないと仕事へ繋がっていきません。
デザインやイラストのイベントなどがある場合には、積極的に参加して繋がりを持っておきましょう。名刺の用意も忘れずに!!
→【絵師の心得!仕事につながる名刺を作る方法】
コンペに参加する
イラストのコンペでは年齢・経験関係なく絵を募集していることがあります。
そうしたコンペに何度も作品を提出することで絵を描く練習にもなりますし、受賞した場合には経歴にも描けるので良いことづくめです。
※コンペによっては、「著作権は主催者に帰属します」との表記がある場合がありますが、これに参加してしまうと、後で自分が描いた作品だと公表できなくなりますので注意が必要です。条件によく目を通してから参加するようにしましょう。
トレンドを知る
イラストにも流行りのスタイルがあります。
今はどういったテイストが流行っているのか、常にアンテナを張っておくようにしましょう。タイミングよく流行りに乗れば、その勢いを利用して自分の作品が人気になる可能性もありますし、クライアントにもそういったものを求められることが多いです。
同時に、次はどんなものが流行りそうか先読みするセンスも鍛えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
年齢問わず目指すことのできるイラストレーターですが、プロになってからも本業としてやっていくのは難しい世界です。
それでも諦めずに努力を続けられるのであれば、何歳から目指しても遅くはないはず。
年齢のことはあまり気にしすぎず、実力で勝負できるように頑張ってみてください!