webサイトや看板などの制作物にイラストが欲しい! なんてことがあると思います。そんなとき、あなたならどのようにして、イラストを調達しますか?ひとつに無料イラスト素材を扱っているサイトからダウンロードするという手があります。ただ、それで満足のいくイラストが手に入るのならいいのですが、そうでない場合もありますよね。
そこでおすすめしたいのが、フリーのイラストレーターに依頼するということです。
イラストレーターをどうやって探すのか、どのようにして作業を進めていくのか、ということを知りたい場合は、「まだ無料イラスト素材?イラストレーターの探し方&仕事の流れ紹介」に詳しく書いています。
ここでは、フリーのイラストレーターに依頼するメリットと依頼する際にクライアント側が気をつけるべきことを紹介します。
フリーのイラストレーターに依頼するメリット
イラストを依頼したいときに、その選択肢として、デザインを行なっている企業に頼むというものがあります。
依頼したいイラストが大規模なものであったなら、企業でもいいのですが、ちょっとしたアイコンなどのイラストは頼みにくいですよね。フリーのイラストレーターなら、小さなイラストを気軽に頼めます。
そんなフリーのイラストレーターのメリットを紹介します
ざっくりまとめると、以下のようなメリットがあります。
- 料金が安い
- すぐに着手してもらえる
- 土日を有効活用できる
- 調整役として利用できる
料金が安い
一般的に、企業に頼むより、フリーのイラストレーターに頼むほうが最終的な料金は安くすみます。
これは、イラスト自体の値段が異なるわけではなく、企業の場合は、余計なところで人件費や運営費などがかかるため、料金が増えるのです。
フリーのイラストレーターに頼めば、その料金はほぼ制作物の値段のみです。
すぐに着手してもらえる
企業にイラストを頼むと、彼らには他の業務がありますから、その都合にあわせてスケジュールが組まれます。着手から納品までに時間がかかってしまうんですね。
フリーのイラストレーターなら、小さいイラストであれば、即日に着手してもらえて、その日に納品なんてことも可能です。企業には、社内での決まりごとなどがあって、なかなかそうはいきませんよね。
土日を有効活用できる
フリーランスは「平日働いて、土日に休む」という感覚を持っていない人が大多数です。もともと自由な働き方をしたいからといった理由でフリーランスになる人が多いんですね。
そのため、週末に依頼して、月曜日の朝までに納品してもらうなんてことができてしまいます。自分の働いている会社でそのイラストが必要ならば、土日をうまく利用した事になります。
企業に依頼した場合、企業も土日は休みですから、こんな利用の仕方はできませんよね。
調整役として利用できる
自分の会社の社内にwebデザインの部署がある場合、フリーのイラストレーターを調整役として利用することができます。
会社には一年を通して、忙しいときとそうでないときがありますよね。
ですが、社員の数は新しく雇ったり、解雇したりしない限り、一定なわけです。最小の人件費で抑えたいと考えるのが普通ですから、その人数は忙しくないときにあわせて運営しています。
では、忙しいときにはどうすればいいのでしょうか。このままでは、社員にハードワークをさせることになってしまいますよね。
必要なときにだけ、フリーのイラストレーターに働いてもらえば、この問題は解決します。
必要なときに必要な分だけ依頼できるといったメリットを考えれば、アルバイトや派遣社員を雇うよりもうまくいくのです。
イラストを頼む際にクライアント側が気をつけること
クライアントはイラストを描かない方が大多数ですので、イラストレーターのことを詳しく知らない場合が多いです。
仕事の流れをスムーズにするためにクライアントが気をつけるべきことをまとめました。
- 依頼人の情報を伝える
- 欲しいイラストの情報を知らせる
- 言葉より具体的なサンプルを
- 修正依頼はラフの段階で
ひとつずつ見ていきましょう。
依頼人の情報を伝える
イラストレーターはwebサイトのプロフィールなどで、できる限りの情報を開示しています。経歴やこれまでの仕事内容などですね。クライアントは、それを確認して、仕事を依頼することがほとんどです。
ここで注意して欲しいのが、依頼する際に「こんなイラストを描いてください!」というだけでは、イラストレーター側は戸惑うということです。
自分が誰なのか、依頼しているのは会社なのか個人なのか、会社ならばその事業内容なども必要となってきますね。
これらの情報を最低限でも入れてください。そうすれば、イラストレーター側も安心して仕事ができます。自己紹介なしで、いきなりイラストを描いてくれというのは、とても困ることなのです。
欲しいイラストの情報を知らせる
イラストを描く上で、事前に教えて欲しいことがあります。それは完成後のイラストをどのように利用するかということです。
イラストを使用する場所が、会社の看板なのかチラシなのかで、イラスト自体のイメージが異なりますし、お互いの意思疎通もスムーズに行かなくなります。
言葉より具体的なサンプルを
「もっと全体的に爽やかに」「ここに光を入れて明るく」といった要望は、わかりにくいです。爽やかという感覚の定義は人それぞれですし、どの程度爽やかにすればいいのか、よくわかりませんよね。
ここは何か他のサンプルを見せて、「こんなふうに青を入れて爽やかにしてほしい」とはっきりと具体的に言いましょう。色を指定したいのなら、色コードを伝えたほうがより具体的ですね。
クライアント側もイラストを描いたことがないからと遠慮せずに、メモ帳にラフでもいいから注文したいことを描いてみてください。
下手だとかということは二の次です。重要なのは、より具体的に伝えるということです。
修正依頼はラフの段階で
イラストレーターはイラストを描く前に、どんなイメージを相手が望んでいるのか知るために「ラフ」を提出します。下書きのようなものだと思ってください。
そのラフがクライアントのイメージと異なる場合、修正依頼を出します。
このラフの段階で納得できるまで修正依頼をしてください。完成品を納品したあとにも修正依頼を出すことができますが、完成したイラストは修正が難しい箇所もあります。その場合、修正に時間と労力がかかるんですね。
イラストレーターの中には、納品後の修正依頼は一回まで、と指定している方もいます。これを超えると、追加料金がかかってしまうこともあります。
まとめ
いかがでしたか?
イラストレーターに依頼するメリットと依頼する場合に気をつけるべきことを話してきました。
イラストの完成品は、クライアントとイラストレーターが歩み寄った結果、生まれるものです。クライアントのイメージ通りに完璧に仕上げられるイラストレーターはいないですし、やりとりしていく上で必ず齟齬が生じます。
そんな中でも、お互いに「この仕事ができてよかった」と思えるようなものを作りあげることが大切です。
最後になりましたが、イラストレーターを探す方法として、マッチングサイトを利用するという方法があります。
イラストレーターに依頼する際に、この記事が参考になれば幸いです。