短編コラム 異業種から学ぶ仕事の極意 漫画だからわかりやすい伝わる オススメ漫画作品レビュー

【短編コラム】異業種から学ぶ仕事の極意――”ペット業界編” 漫画作品レビュー

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

ペット業界と聞くと、かわいい動物たちに囲まれて癒される毎日…そんなイメージが先行しがちですが、実際の現場は想像以上にドラマチックで、時に涙なしでは読めない(涙で読めない)展開も。
今回は、ペット業界を舞台にした漫画作品を通じて、現場のマニュアルやルール、そして人と動物の間で生まれる様々な感情の動きを、コラム調でお届けします。他業界でも活かせるヒントがきっと見つかるはず。

作品名:全部救ってやる(常喜寝太郎)

ペット業界のリアルを知るならこの一冊
『全部救ってやる』は、動物保護活動家・久我と、彼を取り巻く人々の奮闘を描いた異色の動物保護漫画。作中では、ペットショップの裏側や多頭飼育崩壊、寄附金詐欺といったペット業界の課題が、レイアウトやモノローグ、効果線を駆使した臨場感たっぷりのコマ割りで描かれています。特に4話では、ペットショップ店員の葛藤が胸に刺さる神回。店員は「動物を大切にしないと感じたお客さんにはなるべく売らないようにしたい」と語ります。

実際、ペットショップの現場では、動物愛護管理法や業界ガイドラインに基づいたマニュアルが整備されており、購入希望者へのヒアリングや飼育環境の確認、動物の性格や必要なケアの説明など、具体的なチェック項目が用意されています。こうしたマニュアルや判断基準をもとに、スタッフは「このお客さんなら安心して任せられるか」を慎重に見極め、場合によっては上司や責任者と相談のうえ販売を控えることも。現場の想いとルールがリンクしているからこそ、動物と人、双方の幸せを守る仕組みが機能しているのです。

このエピソードから学べるのは、マニュアルやルールは単なる指示書ではなく、現場で働く人の想いとリンクして柔軟に運用されているということ。たとえば、クレーム対応や販売判断の際に「お客様の目線だけでなく、動物の幸せも重視する」という方針は、他業界でも顧客満足度を高めるヒントになるはず。
また、作中の効果線やグレースケールの使い方が、登場人物の心の揺れや現場の緊張感を見事に演出。久我の「目指すのは殺処分0と、その先にいる人間を変えることなんだ」という台詞は、ビジネス現場でも「数字の達成だけでなく、その先の本質を見極める」ことの大切さを教えてくれます。

推しキャラはやっぱり久我。彼の不器用な優しさと現場での判断力、そして時に胸糞な現実にも立ち向かう姿勢に、思わず背筋が伸びます。

作品名:動物のお医者さん(佐々木倫子)

動物と人間の間にある、ルールと信頼
『動物のお医者さん』は、獣医学部を舞台にした名作。主人公のハムテルや二階堂、チョビたちが繰り広げる日常は、コミカルでありながら現場のリアルなマニュアルやルールが随所に光ります。たとえば、動物の診察時に必ず行う「問診・触診・視診」の三段階チェックや、緊急時の進行管理、アシスタントとの連携など、現場で使われているマニュアルが物語の随所に登場。

印象的なのは、アクシデント発生時の「まずは落ち着いて状況を整理し、チームで役割分担を再確認する」場面です。実際の動物病院や獣医学部の現場では、まず担当者が冷静に状況を観察し、どの動物にどのような異変が起きているのか、何を優先して対応すべきかを判断します。たとえば、診察室で動物が急変した場合、最初に気付いたスタッフが「○○号室で異常発生」と周囲に伝え、関係メンバーへ迅速に情報共有。その後、チーム内で「誰が飼い主へ説明するか」「誰が応急処置を担当するか」「誰が記録や進行管理をするか」といった役割を即座に割り振ります。

このとき、アシスタントは必要な器具や薬剤を準備し、リーダー役のスタッフが全体の進行や判断を担当。役割分担は、あらかじめ決められたマニュアルや担当表に従いながらも、状況に応じて柔軟に調整されるのが特徴です。また、状況が落ち着いた後には、必ず全員で振り返りや改善点の確認を行い、次に活かす仕組みも徹底されています。こうした一連の流れが、漫画のコマ割りやキャラクターのやり取りを通じてテンポよく描かれ、現場の緊張感とチームワークの大切さがリアルに伝わってきます。

ビジネス現場でも、イレギュラー対応の際に「まず手順を整理し、役割分担を明確にする」ことは大切。ハムテルの「慌てるな、まずは状況を見極めよう」という台詞は、デスクのモニターに付箋で貼っておいてもよいくらいの金言です。

個人的に推しなのは、やっぱりチョビ。彼の表情一つで場の空気が変わる演出や、グレースケールで描かれる毛並みの質感には毎回うっとり。

後記:命を守り。命を預ける。判断の重みを感じる仕事。

今回のテーマは、ペット業界でした!『全部救ってやる』の久我が現場で直面する問題は、決して他人事ではありません。「マニュアルやルールは現場で働く人の想いとリンクしてこそ本当の力を発揮する」という気づきは、どんな業界にも通じます。『動物のお医者さん』で描かれる、緊急時の冷静な進行管理やアシスタントとの連携も、日々の業務で迷ったときのヒントになるはず。
印象的だったのは、久我の「目指すのは殺処分0と、その先にいる人間を変えることなんだ」という台詞。数字や目標にとらわれすぎず、その先にいる人や動物の幸せを考える――この姿勢は、ビジネスでもきっと大切なはず。
今回紹介した作品のレイアウトやモノローグ、キャラクターの表情や空気感の描写は、漫画だからこそ伝わる現場のリアル。仕事で壁にぶつかったとき、ふと漫画の世界にヒントをもらうのも悪くないな、と改めて感じました。さあ、あなたも自分の現場で神回を生み出してみませんか?

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