【ポートフォリオ】どんな内容にすればいい?仕事につながる作り方や注意点

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

ポートフォリオは、イラストレーターが自分をアピールするための必須アイテム。

しかしポートフォリオが大切なものだということは知っていても、
実際どんな内容にすればいいのか、どうすれば仕事へつなげられるのかイマイチ分からないという人もいるのではないでしょうか?

今回の記事では、気になるポートフォリオの内容についてご紹介していきたいと思います。

そもそもポートフォリオとは?

「ポートフォリオ」という言葉は、主にデザイナーなどのクリエイティブ業界、また金融業界や教育業界で使われている言葉であり、業界によって意味は微妙に違います。
ここでは、クリエイティブ業界での「ポートフォリオ」の意味について簡単にご説明します。

ポートフォリオとは?

クリエイティブ業界でよく聞くポートフォリオ。
これは、自分の今までの創作活動や技術、実績を集めて1冊の本にまとめた「作品集」です。
内容に縛りはなく、キャラクターの立ち絵から油絵や日本画、絵にとどまらず彫刻や衣服、演劇やパフォーマンスの記録など、本当に人それぞれですね。
クリエイターの自己紹介代わりになるものですので、そういった仕事を目指す多くの人がポートフォリオを持っています。

イラスト、デザインの仕事に必須

特にフリーランスの場合は、自分で営業をして仕事を取りに行かなくてはいけませんから、常にポートフォリオを持ち歩いて見せられる状態にしておく必要があります。
就職活動時にも「とりあえずポートフォリオ出して」と言ってくる企業は多いので、絵の仕事をするなら必須のアイテムといえるでしょう。

自分をアピールする武器になる

ポートフォリオは、自分のスキルをアピールするための極めて重要な武器です。つまり、手元に無いと戦いになりません。
就活・転職活動時など、もし仕事の面接で返答に失敗してしまっても、ポートフォリオを見せることで巻き返せる可能性は十二分にあります。実力や実績などが重要視される世界ですので、ポートフォリオを使って自分をどんどんアピールしていきましょう。

印刷したもの、データのみのものがある

クリエイティブ業界では欠かせないポートフォリオには、大きく分けて2つの作り方があります。
1つは、印刷されたポートフォリオ。昔からある一般的なポートフォリオで、ファイルなどにまとめておくことが多いです。中には作品のテイストに合わせ、自分で製本してしまう人もいますね。
もう1つは、最近多くなってきたWebポートフォリオです。
自分のWebサイトに作品を載せる形態をとるため、URLを教えればいつでもどこでも見てもらえる手軽さや、重いファイルを持ち歩く必要がないのが魅力ですね。近頃は、Web上でポートフォリオを提出することが求められるパターンも増えていますよ。

基本的な構成

では、ポートフォリオを作成するにはどうしたらいいのでしょうか。
まずは基本的な構成について解説します。

基本情報は外さない

ポートフォリオはただ自分の作品を見せるだけでなく、見せ方で自分を表現できるものですから、できるだけオリジナリティを出していきたいところです。
しかし自分らしさにこだわるあまり、情報が不足したり分かりにくかったりしては意味がありません。

  • 技術、経歴
  • 使用できる画材やソフト
  • 作品の説明

など、基本的な情報を載せておきましょう。
クライアントや採用担当者は忙しく、多くのクリエイターのポートフォリオを見てきていますので、時間があまりないと考えておくといいです。
その時に、パッと見てわかりやすいものの方が見やすいですし短時間で自分を知ってもらえるチャンスです。作品の紹介や自分の経歴など読んでもらいたい基本的な情報は読みやすくわかりやすいようにしておくのも必要です。

作品の詳細

1つ1つの作品には説明をつけておきましょう。
作品のタイトルやサイズ、製作時間、コンセプトは必ず入れるようにしておくことが大切です。他にもクライアント名、制作年月日、使用ソフトなど、細かく書いておくと更に見やすくなりますね。

自己紹介

作品だけではなく、自分の実績や得意なスタイルなども情報として添えておきましょう。
自分がどんな人物か伝えるという意味で、履歴書のようにこれまでの経歴や趣味・特技などが書かれていても良いと思います。

制作のNGポイント、注意点

基本的な構成がわかったところで、続いてはポートフォリオを作る際の注意点をご紹介します。
既にポートフォリオを持っているという人も、紹介するポイントを改めて確認してみてください。

すべてのページが同じ構成

全てのページが全く同じ構図になってしまうと、見ていてつまらないポートフォリオになってしまいます。
だからといってページをめくるごとに世界観がガラッと変わるようだと、見る人にごちゃごちゃした印象を与えてしまいますのでNGですよ!
背景や装飾などは変えず、レイアウトを変えてみるのがポイントです。
特に見せたい作品は見開きで大きく見せたり、複数枚の写真を使って細部まで見やすいようにするなどの工夫をしてみましょう。

載せている作品が全て古い、ポートフォリオ自体が昔のもの

ポートフォリオは完成させるまでになかなか時間がかかりますので、一度完成すると愛着がわき、長く使っていきたくなるかと思います。
しかしそのままにしておくと、だんだんポートフォリオに載せている作品が古くなってきます。
数年経てば画力も作風も変わってきますし、見る側としてもなるべく新しい情報が知りたいはずです。
内容は常に最新のものにしておくよう心がけましょう。

版権作品は載せる際に注意が必要

既存タイトルのファンアートで埋め尽くされているポートフォリオを就職などに使った場合、採用される可能性は非常に低いと考えた方がいいでしょう。
いくら完成度が高くても、版権ものばかりではデザイン力やオリジナリティが伝わりません。
自分のポートフォリオですから、あくまでもオリジナル作品を中心に構成しましょう。

実績公開NGの作品

知らずにやってしまいがちなのが、実績公開NGの作品を入れることです。
仕事で描いたイラストは、クライアントが公開していいと許可を出さない限り、どんなことがあっても人に見せてはいけません。
どうしてもポートフォリオに載せたい作品がある場合には、事前にクライアントに許可をとっておきましょう。

ココを意識して作ろう!

ここからは、より良いポートフォリオを作るためのポイントをご紹介していきます。

デッサンは数枚入れるとGood!

デッサンを見せればひと目で画力が伝わるので、なるべく最近のものを数枚は入れておきましょう。絵の仕事では描くスピードも求められますから、制作にかかった時間も沿えておくと親切ですね。
もしデッサンをしたことがないという人は、無理に入れる必要はありません。
デッサンが必要だからと慌てて描いても、良くない物になることが多いですからね。

見せたい作品は大きく

ポートフォリオには、大きい案件や見せたい作品から順番に載せていくのが良いです。
クライアントや採用担当者が、全てのページにじっくり目を通してくれるとは限りませんので、自信があるものは出し惜しみせずドーンと最初に持っていきましょう!

見せる相手に合わせて内容を差し替える

会社やクライアントによって求めている人材は違いますので、ポートフォリオも必要に応じて微妙に内容を差し替えることをおすすめします。
例えばゲームのキャラクターデザイナーを求めている会社に、抽象画ばかりのポートフォリオを持っていっても実力の判断ができませんよね。こういった場合は、自分のデザインしたキャラクターのイラストをラフやコンセプトもつけて見せるのが親切でしょう。
また、会社によって「完成している選りすぐりの作品だけを見たい。ラフはいらない。」「落書きでもいいから、とにかく描いたものを沢山見せてほしい。」など好みが分かれますので、どんなポートフォリオを求められているか、あらかじめ確認しておくと良いですよ。

紙や製本にこだわる

これは印刷したポートフォリオ限定の話になりますが、自分の作風に合わせてページや表紙の紙にこだわるというのもポイントになります。
可愛い、ゆるいテイストの絵を描く場合はフェルトや布などを表紙に使う、ファンタジーなキャラクターデザインが得意な場合は古い魔導書のような装丁にするなど、ポートフォリオの表紙や外見から自分をアピールすることができますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これからデザイン系の会社へ就職するという学生さんや、イラストレーターを目指している人は、今回の記事をポートフォリオ作りの参考にしてみてください。

心を込めて作ったポートフォリオは、それ自体が1つの立体作品のようなもの。
こだわるところには徹底的にこだわって、魅力的な作品集に仕上げてくださいね!

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。