小説の印象は表紙で変わる!魅力的な表紙を作るポイント5つ!

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

アマチュアで小説を書いている文字書きさんにとって、
自作の小説本(同人誌)を出すのはひとつの目標なのではないでしょうか。

その際に悩みのタネとなりやすいのが、同人誌の表紙デザイン

複数の人と制作する合同誌なら誰かがデザインしてくれる場合もありますが、
個人誌となると、ほとんどすべてを自分で用意することになりますよね。

今回の記事では、小説本の表紙を制作するポイントについてご紹介していきます。

表紙のデザインは重要!

小説本を作る時に多くの文字書きさんが重視するのは、もちろん物語や文章の面白さですよね。
そのため表紙や全体のデザインについては、後回しになる場合が多いのではないでしょうか。
しかし、表紙デザインにこだわるだけで、小説本をより多くの人に読んでもらえる可能性があります。

まずは、表紙にこだわるメリットについてご紹介していきましょう!

本が目立ちやすくなる

本の中でどんなにおもしろい話が展開されていても、ページを開くまでは気づいてもらえないもの。

表紙を目立たせれば、本を手に取り、中まで見てもらえる可能性が上がりやすくなります。
むやみに派手なデザインにしたり、奇をてらう必要はありませんが、見た人の興味を引くようなデザインにすると効果的です。

見た人の印象に残る

オシャレなデザインや可愛いイラストなど、インパクトのあるデザインの表紙を作れば、印象に残りやすくなります。
表紙を覚えてもらえれば、後のイベントや通販で購入してもらえることも。

本の世界感・雰囲気を伝える

文章の雰囲気や、物語の世界観に合わせて表紙をデザインすると、パッと見ただけで作品の大まかな印象が伝わります。
宣伝として物語のあらすじを公開しておく方法もありますが、その場で感覚的に雰囲気を伝えられるのは、表紙のもつ大きなメリットなのではないでしょうか?

【表紙のデザイン!】同人誌の表紙を魅力的に仕上げるポイントと入稿前の確認事項4つ!

表紙を自作するポイント5つ

表紙の重要さについてご説明してきましたが、実際に人の興味を引く表紙を作るとなると、そこからはデザインの世界。
「文章もデザインも得意!」という方なら問題ないかもしれませんが、ハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで、以下からは比較的簡単に表紙を自作するポイントについてご紹介していきます。

コンセプトを決める

表紙のデザインに決まりはなく、写真を加工したものやアニメ調のキャラクターイラストなど、何でもアリです。
自由すぎて悩んでしまう前に、まずは表紙の中で一番伝えたいこと、コンセプトを決めましょう。
コンセプトは青春恋愛小説なら「明るさ」や「爽やかさ」、ファンタジー小説なら「壮大さ」など、小説のジャンルを元に考えると、統一感が出やすいかもしれませんね。

サイズから全体のデザインを固める

本によって形やサイズは異なります。
小説であれば、文庫本と同じA6サイズ(105mm×148mm)や、新書版サイズ(103mm×182mm)などが一般的でしょう。
完成時のサイズをイメージしておくと、文字レイアウトや全体のデザインが固まりやすくなります。
また、作品にを付けたい場合、表紙の下部4~7mmは隠れてしまうので、あらかじめ計算に入れておきましょう。

フォントを決める

ネット上で配布されている豊富なフリーフォントを使えば、そこまで不自由することなくタイトルのデザインが作れます。
少し凝ったデザインにしたい場合は、フォントの一部分を伸ばしたり、ワンポイントを書き足したりすると、一気に個性的な印象になるかもしれませんね。

配色を考える

色には、それ単体で人に与える印象があります。
たとえば赤は華やかさ、青は誠実さ、淡い色は可愛らしさや明るさ、濃い色は落ち着いた印象……など。

淡々とした雰囲気の物語なら黒や暗いトーンで、可愛い・明るい雰囲気の物語ならパステルカラーで統一するなど、物語に合わせた配色を考えるといいかもしれません。

もうひとつ注意したいのが、背景と文字の色の組み合わせ
似た色や薄い色を使うと読みにくくなるので、背景と文字との色合いに気を使うのもポイントです。

印刷依頼は慎重に

本のデータが完成したら、印刷会社に印刷を依頼します。
その際に気をつけたいのが、入稿するデータのサイズ解像度保存形式です。
仕上がってからでは無料でのやり直しがきかないので、データに見落としがないか、何度か重ねて確認しましょう。

無料でクオリティを上げる

ここからは、表紙づくりを楽にする方法についてご紹介します。

テンプレート

デザインセンスに自信がない方には、フリーのテンプレートがオススメ。
テンプレートを利用すれば、画像やタイトルを差し変えるだけで、クオリティの高い表紙を作れます。

テンプレートはネット上で無料ダウンロードできますが、中には著作権に気をつけなくてはならないものも。
商用利用が禁止されている場合もあるので、使いたいテンプレートを見つけたら、利用規約をしっかりと確認しておきましょう。

フリー素材

表紙に写真を使いたい場合には、フリー素材がオススメ。
ダウンロードした画像を加工したり、組み合わせたりすれば、オリジナリティのある表紙が作成できます。
ただしテンプレート同様、利用規約の確認は忘れずに行ってくださいね。

画像編集ソフト、加工ソフトをフル活用する

画像編集には、「Photoshop」「Illustrator」のような本格的なソフトが便利ですが、かなり高価なので、表紙のためだけに購入するのはオススメできません。
「GIMP」のように機能が多く、使いやすいフリーソフトも多いので、そちらをダウンロードして使用してみるといいでしょう。

イラストレーターに依頼する

表紙を自作するのは、なかなか時間がかかります。

「これだけ時間があれば、短編をあと一本くらい書けたんじゃないかな……?」
そんな風に思ってしまった方におすすめしたいのが、イラストレーターに絵を依頼する方法です。

描いてもらう方法

イラストレーターに依頼というと、企業が行っている印象が強いですが、個人から依頼する方法は意外と多くあります。
代表的な方法としては、

  • 友人に依頼
  • SNSから依頼
  • イラストサイトで依頼
  • コミッションサイトで依頼

などがあります。
自分の好みの絵を描くイラストレーターがいれば、直接メッセージを送って相談してみましょう。
相談したいイラストレーターが決まっていない場合は、イラストサイトやコミッションサイトで、好みの作風のイラストレーターを探してみるといいかもしれませんね。

依頼時のポイント

イラストレーターに依頼する際は、要望をなるべく具体的に伝えることがポイント。
小説のジャンルや簡単なあらすじを伝えておくと、内容に合ったデザインに仕上がる可能性が高くなります。

本文の一部を送って「この章のイメージでお願いします」と依頼するのもいいかもしれません。

イラストレーターへの依頼方法については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、合わせてご参照ください。
【絵師に個人で絵を依頼する方法&守って欲しいマナー紹介!】

まとめ

最後に、今回のポイントをまとめました。

  • 表紙は本を目立たせ、見た人の印象に残りやすくする効果がある
  • 本文の内容に沿った表紙を用意すると、物語の雰囲気がより感覚的に伝わる
  • 表紙を自作する際は、表紙のサイズやレイアウトに注意し、本文の雰囲気が伝わるような配色、フォントを使うと効果的
  • フリー素材やテンプレートを活用すれば、無料でオリジナリティのある表紙が作れる
  • イラストレーター、デザイナーに表紙制作を依頼すると、お金はかかるが時間はかからず、クオリティの高いものが仕上がる

ネットで公開する小説と異なり、文章を書くだけでは本の形にならないのが小説本。
一見制作に手間がかかって大変なようにも思えますが、裏を返せば、自分の作品を1から10まで思い通りにデザインするチャンスでもあります。

せっかくの同人誌ですから、締め切りとお財布の許す限り、じっくりこだわった一冊にしてみてはいかがでしょうか?

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。