VTuber配信に適したWebカメラの選び方と顔バレ対策の基本を紹介する記事

VTuber配信に適したWebカメラの選び方!顔バレ対策の基本も紹介

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。 VTuberの配信を見るのを日々の楽しみにしている。VTuberを自作したこともあり。

最近では、誰でも簡単にVTuberとしてデビューできるようになったことで、VTuber配信においても質が求められる時代になりました。

質を左右する要素には、機材やソフトウェア・アプリなどさまざまなものがありますが、
その中でもVTuber配信において、演者の表情や動作を視聴者に伝える「Webカメラの性能」は視聴者の没入感を決定づける重要な機材の一つです。

そこで、本記事ではVTuber向けに、最適なWebカメラの選び方や顔バレ防止のための知識を解説したのち、おすすめのWebカメラを紹介します

Webカメラ選びの重要性

VTuberにとって、Webカメラ選びが重要である理由には、「フェイストラッキングに使用するため」「顔バレを防止するため」の2つが挙げられます。
適切な性能と機能を有したWebカメラを選ぶことで、高品質な配信の実現とVTuberのプライバシーの保護を両立できるでしょう。

ここでは、Webカメラ選びの重要性について解説します。

フェイストラッキングに使用するため

VTuberとして配信活動を行ううえで、ほとんどの場合でWebカメラは必要となります。
その理由は、Webカメラで撮影している演者の表情や動きを、トラッキングソフトを介してリアルタイムでVTuberアバターに反映させるためです。
多くのトラッキングソフト(Animaze、VTube Studioなど)は、表情を検出するためにWebカメラの映像入力を前提としています。

そして、Webカメラの性能は、製品によって大きく異なります。
正確で詳細な顔の動きや表情を反映するには、高解像度かつ高フレームレートのWebカメラが欠かせないため、Webカメラ選びは重要であるのです。

顔バレを防止するため

VTuberにとって、演者の顔が配信に映ってしまう放送事故は絶対に避けたいトラブルでしょう。
キャラクターの世界観と演者のプライバシーを守るために、顔バレを防止するための機能が備わっているWebカメラを選ぶ必要があります。

VTuberに最適なWebカメラ選びのポイント

VTuberの配信に影響するWebカメラの性能について知ることで、最適なWebカメラを選定できます。
ここでは、確認すべきWebカメラの性能として、解像度・フレームレート・画角について、VTuber配信に適したスペックとともに解説します。

解像度

解像度とは、Webカメラが映像を記録・配信できる画素数のことです。数値が大きいほど鮮明な映像を出力できます。
日常的に使用される代表的な解像度を以下にまとめました。

  • HD(1280×720)
  • フルHD(1920×1080)
  • 4K(3840×2160)

このうち、VTuber配信における推奨ラインは、「フルHD(1920×1080)」です。

4K対応モデルも存在しますが、パソコンのスペックやソフトウェアの処理能力が追いついていないと、十分な効果が期待できません。
また1080pを下回ると、フェイストラッキングの精度が落ち、アバターの動きが不自然になるリスクがあります。

フレームレート

フレームレートとは、1秒間に表示できる静止画(フレーム)の枚数を表す単位のことで、「コマ数」ともいいます。
数値が高いほど映像が滑らかになり、低いとカクカクとした映像になります。
一般的には以下のフレームレートがあります。

  • 30fps:標準的な動画品質
  • 60fps:滑らかな動き
  • 上記以上:ハイフレームレート対応

このうち、VTuber配信における推奨ラインは、「60fps(最低30fps)」です。
アバターの表情や仕草、動きが自然に見えるかどうかを左右する要素であるため、フレームレートが高い製品がおすすめです。
特に、高精度な動きが必要となる3Dモデルの場合には60fps対応モデルを選びましょう。

画角

画角とは、カメラが1フレーム内に映せる視野の広さを表す指標のことです。
あまりにも広角すぎると背景や部屋といったプライバシー情報が映り込む可能性が高まり、狭すぎるとフレーム内に必要な情報が収まらなくなります。

そのため、VTuber配信における推奨ラインは、「60~90度」です。
60~70度は上半身や顔のアップを中心に映したい2Dモデルに適しており、80~90度は背景や複数人を同時に映したい場合に適しています。
そのため、70~80度の製品がバランス良く配信に使用できるでしょう。

VTuberの顔バレ防止に役立つWebカメラとは

VTuberとして配信するうえで、顔バレは意図的に行う以外では、絶対に防がなければならない事故です。

顔バレが起こる原因には、「切り忘れ」「ハッキングによってWebカメラの映像が流出する」「実写配信の際に演者の顔がフレームインする」などがありますが、
こうした顔バレの原因は、Webカメラの種類によって解消できる可能性があります。

ここでは、VTberの顔バレ防止のために役立つWebカメラの選定について解説します。

プライバシーシャッター機能付きのWebカメラを選ぶ

プライバシーシャッターは、カメラのレンズを物理的に覆う機能です。
カメラを使用したいタイミング以外はレンズを覆っておくことで、
万が一カメラを切り忘れてしまった場合やハッキング被害にあった場合にも、Webカメラからの映像流出を防止できます。

Webカメラの取付形状を確認する

Webカメラの主な取付形状には、「クリップで挟むタイプ」「自立する据え置きタイプ」「三脚に設置するタイプ」の3つがあります。
設置が不安定な場合、手元配信など実写の配信を行った際にカメラが転倒し、顔が映ってしまう危険があります。
そのため、Webカメラの設置個所や取付形状を確認し、最も安定するタイプを選定しましょう。

VTuberにおすすめのWebカメラを紹介

ここでは、VTuberにおすすめのWebカメラを、初心者向け、低価格、プロ仕様のモデルに分けて紹介します。

初心者向けコスパが良いモデル「Logicool C920n HD Pro」

Logicool社は、世界的な信頼度を誇るパソコン周辺機器やソフトフェアを販売している、スイスに本社を置くLogitech Internationalの日本法人です。
ここで紹介するLogicool C920nは、自動HD光補正やオートフォーカス対応がついている、初心者向けでありながら一定の品質を得られるモデルです。

解像度 フルHD(1080p)
フレームレート 30fps
画角 78°
特徴 デュアルマイクによるクリアなステレオサウンドオートフォーカスに対応
自動HD光補正機能を搭載
価格帯 約8,000円

参考:C920n HD Pro ウェブカメラ

手が出しやすい低価格モデル「EMEET C960」

EMEET社は、低価格かつ性能の高さが特徴的な中国深センのブランドです。
ここで紹介するEMEET C960は、これからデビューするVTuberにも多く使用されている、手が出しやすい低価格モデルです。

解像度 フルHD(1080p)
フレームレート 30fps
画角 90°
特徴 USB接続でプラグアンドプレイ対応
ノイズリダクション機能を備えるマイクを2台内蔵
物理的なプライバシーカバー付き
柔軟な取付オプション(パソコン対応、平面設置対応、三脚設置対応)
価格帯 約3,000円

参考:EMEET C960

高品質なプロ仕様のモデル「Razer Kiyo Pro」

Razer社は、世界的な一流ゲーミングブランドとして知られているアメリカの会社です。
ここで紹介するRazer Kiyo Proは、高品質な配信を実現するプロ仕様のモデルです。

解像度 フルHD(1080p)
フレームレート 最大60fps
画角 103°(調整可能)
特徴 Sony製のSTARVISセンサー搭載で低照度環境でも優れた映像品質
USB 3.0接続による高速データ転送
物理的なプライバシーカバー付き
柔軟な取付オプション(パソコン対応、三脚設置対応)
価格帯 約2万5,000円

参考:RAZER KIYO PRO

VTuber配信はスマホのカメラでもできる

VTuber向けのトラッキングソフトには、VTube Studioやnizima LIVEなど、
スマホのカメラを利用してトラッキングを行えるものがあります。
ソフトによってはWebカメラよりも高精度に動きを反映できるものもあるため、まずはスマホのカメラで試運転を行うのも選択肢の1つでしょう。

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
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