動画の色調補正とは?設定する重要性と補正のコツを紹介

アバター画像

coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

動画を見ていて色味が気になったことはないでしょうか?

実際に見るより色あせてみえたり、肌がくすんで顔色が悪く見えたり…。
このような現象は色調補正で防げます。色調補正は動画編集作業の一部ですが、どちらかといえば画像処理なので、あまりなじみがないという人もいるのではないでしょうか?

今回は動画の色調補正について知りたい人に向けて、そもそも色調補正とは何なのか、重要性やメリット、補正時のコツなどをご紹介します。

そもそも色調補正とは?

映像に関わっていると、一度は色調補正という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
色調補正とは、動画や写真をレタッチしてイメージ通りの色合いに加工する作業のことです。簡単にいえば、色味の修正といえるでしょう。

動画や写真で撮影すると、思っていたのと違う色味になっていることがありますが、色調補正はこのようなときに役立ちます。
テレビや雑誌ではこのようなレタッチは普通になっており、視聴者に不自然さを感じさせない処理が施されています。

調整やコントロールにはソフトが必要

色調補正をするには、その機能をもったソフトが必要です。
ソフトによってできることに幅がありますが、専用ソフトならカラーチャンネルを調整してカラー値をコントロールしたり、彩度エフェクトや彩度カーブを使って鮮やかさを変えたりできます。
カラーバランスを変更すればまったく違う雰囲気にもできるので便利でしょう。

色調補正機能をもつ動画編集ソフトなら、このような処理が可能です。
ソフトによってはレイヤーを使うこともできるので、使用ソフトにどんな色調補正機能が搭載されているかチェックしてみることをおすすめします。

なぜ補正が必要?重要性とメリット

動画編集で色調補正はなぜ必要なのでしょうか?その重要性とメリットについてご紹介します。

目で見た通りの色合いにできる

カメラは適切に設定していないと、画面が青みがかったり黄色がかったりします。たとえば同じ白という色でも、ほかの色の要素が加わって不自然な色合いになるのです。
色調補正をすると、人間の目で見たものと同じレベルの色合いにできるため、自然な色味になります。

すべてのシーンを同じ色味にできる

一日中屋外でビデオ撮影した場合は、時間によって太陽の位置がかわるため、動画の色味も変化します。
そのまま動画制作すると、シーンごとに色味が違って見づらくなってしまうでしょう。色調補正ではこのような色味も一律にできるため、自然で見やすい動画を作れます。

色調補正の基本

ペン立て

色を区別して表すための三つの要素(明度・彩度・色相)を「色の三属性」といい、色調補正ではこの三属性がとても重要です。それぞれの要素についてご紹介しますので、チェックしてみてください。

明度・コントラスト

画像の明るさのことで、鮮やかさに影響します。
対比の意味をもつコントラストとは切り離せない関係にあるのが特徴です。コントラストは階調(トーン)を左右し、画像にメリハリをつけられます。
画像をきれいに仕上げるためには、明度とコントラストをともにコントロールする必要があります。

彩度

鮮やかさのことで、色そのものに影響します。彩度があまり高すぎると、見づらいだけでなく不自然になるので注意しましょう。
ただ派手にすればいいわけではなく、最も自然にみえる数値に設定するのがポイントです。
どうしても鮮やかにしたい場合は、全体を自然な彩度にし、特定の部分だけ彩度を上げると良いでしょう。

色相

いわゆる色味のことで、物を見たときに感じる赤、黄、青といった視感覚に対応する属性を指します。
色相を調整すると、たとえば赤みがかった青が濃い青になるなど、見た目の色味が変化します。
まったく違った色味にもできますが、基本的には自然に見える範囲でカラー調整するのが良いでしょう。

初心者にもおすすめのコツ

初めて色調補正する場合は、どのように作業すれば良いかわからないかもしれません。

そこで、補正方法のコツを2つご紹介します。ぜひ参考にして作業してみてください。

補正の順番を考える

見た目の色味を変えたいときは色そのものを調整したくなりますが、まずは「明るさ」と「コントラスト」を調整するのがポイントです。
次に、「色相」「彩度」と調整していきます。コントラストが高いものや派手な色味は補正がしづらいため、数値は低めに設定しておくと良いかもしれません。
何度か練習してみると自分に合ったやり方が見つかるでしょう。

処理しすぎない

色補正をやりすぎると画質が低下してしまうので注意が必要です。
もちろん編集時の色調補正は可能ですが、なるべく補正に頼らない撮影をしたほうが良いでしょう。ビデオカメラで撮影するときは、色温度や露出を適正値にしておくと、後々色調補正しやすいデータになります。

まとめ

見やすい動画を作るには、適切な色調補正も大切です。最初はなかなか慣れないかもしれませんが、経験を積めばしっくりくる補正ができるようになるでしょう。
慣れてきたら、自然な色調補正のほかにも、色味の変化を活用した面白い動画が作れるかもしれません。

色調補正機能が搭載されている動画編集ソフトを利用している場合は、ためしに練習してみることをおすすめします。
ソフトによって細かい機能は違いますが、うまく感覚をつかんでステキな動画を作っていきましょう!

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。