表情豊かに歌やダンス、ゲーム実況や雑談などの配信を行うVTuber。
VTuberのアバターにさまざまな動作をさせるには、2Dモデル・3Dモデルの2種類の方法から選ぶ必要があります。
また、それぞれに異なる特徴や手順があり、中にはスマホアプリを利用する方法もあります。
今回は、VTuberの2Dモデル、3Dモデルそれぞれの特徴と制作手順の違いの解説と、スマホアプリを使った動かし方についても紹介します。
VTuberの動かし方はモデルで異なる
VTuberのアバターには2Dモデルと3Dモデルの2種類があり、動作表現や動かし方、制作に必要なソフト、かかるコストが異なります。
そのため、VTuberのコンセプトやブランドイメージに合った表現方法を、各特徴を踏まえた上で選択する必要があります。
2Dモデルの特徴
2Dモデルは平面的な映像のアバターなので、元のイラストイメージをそのまま生かした表現ができることが特徴です。
平面的なので上半身だけを映して表情を見せたり、会話をするなどのアクションが得意です。
1秒間のコマ数に制限があるため全体的な処理が軽く済むのがポイントで、その分、制作費用も安くなります。
モデルのクオリティや依頼するデザイナーにもよっても異なりますが、5万円~30万年が依頼相場となります。
代表的なソフト
- Live2D
VTuberのイラストをパーツ分けし、各パーツを変形させて滑らかな動きをするキャラクターを作成できるソフト。
ゲームやVTuberの立ち絵、アニメなど幅広いジャンルで利用されています。
WindowsOSやmacOSのPCで使用できるので初心者でも使いやすいです。Live2D Cubismという機能性に優れたバージョンもあります。 - Vtube Studio
Live2Dで作ったモデルを動かして配信するツール。
Windows PCやMacのWebカメラと組み合わせて使用できるほか、YouTubeなどの動画配信サイトで配信や動画投稿ができます。
2Dモデルの表情や関節などを自在に動かせたり、モデルへの小道具の固定などの機能も完備。高度なトラッキング入力にも対応しています。
3Dモデルの特徴
3Dモデルは 立体的な表現を得意としています。360度、色々な角度からキャラクターを映し出せるため、ダンスなど全身を使ったリアルな動きができます。
2Dモデルに比べて複雑な動きが多くなるため、制作費用は高めで、30万円~100万円程度かかることが多いです。
代表的なソフト
- VRoid Studio
無料で利用できる3Dモデル制作ソフト。
顔や体、髪型、衣装などの細かい設定を、絵を描くように直感的な操作でモデリングでき、オリジナルのキャラクターを作ることができます。
作成した3Dモデルは、VRやARコンテンツ内でアバターとして利用できます。 - blender
モデリングやアニメーション、レンダリング、シミュレーションなどの機能を完備。初心者でもクオリティの高い3Dモデルを作成できるソフトです。
公式のドキュメントやチュートリアルなど、有料ソフト並みの機能を豊富に備えており、Windows、Mac、Linuxなど複数のプラットフォームに対応しています。
日本語からその他の言語の切り替えがスムーズに行えるのも特徴のひとつです。
VTuberの動かし方は2Dモデルと3Dモデルで異なるため、それぞれの動きの特徴を知ることが大切です。
まずはVTuberモデルを使って「何をやりたいか」を明確にし、それによって必要なソフトや制作費用などを比較検討してみましょう。
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関連記事:VTuberの2D・3Dモデルの違いとは?特徴とモデル制作を依頼する方法を解説
関連記事:VTuberの制作費ガイド!モデルや機材などの費用内訳を解説
2Dモデルの動かし方

2Dモデルを動かすためには、VTuberのキャラクター立ち絵をLive2D用に制作したあと、専用ソフトを使用しモデリング、トラッキングを行うという手順が一般的です。
Live2Dモデルを動かす手順について解説します。
Live2Dモデルを動かす手順を大まかに解説
- イラスト制作、パーツ分け
PhotoshopやClip Studio Paintなどのソフトで描かれたキャラクターイラストを目・口・髪・体などのパーツごとに分割し、PSDファイル形式で作成します。
分割したファイルを、Live2D Cubismにインポートします。 - モデリング
できあがったキャラクターを動かすために、パラメータを設定します。
パラメータは、目の開閉、口の動きなどをコントロールするためのもので、動きを滑らかにするためにキーフレームを使います。
これにより、目や口、体の動きがリアルなアニメーションになります。 - トラッキング
VTube Studioなどの場合、ウェブカメラを用いて、人間の表情や頭の動きをトラッキングします。トラッキングした動作に基づいてLive2Dモデルが動きます。
目の動き、口の開閉、眉の動きなど、細かい表情までリアルタイムで再現することが可能です。
VTuberの2Dモデルは、Live2Dモデルのイラストを制作し細かくモデリングを行ったあと、トラッキングソフトを用いてキャラクターを動かすことができます。
関連記事:企業のための2D VTuber活用術!Live2Dの活用で効率的に始める方法
3Dモデルの動かし方
3Dモデルの動かし方は、3Dモデル制作用にVTuberのキャラクターイラストを制作し、専用ソフトを使用してモデリング、トラッキング作業を行うという手順が一般的です。
2Dモデルに比べて動きが複雑になるので、その分制作工程も多くなります。
3Dモデルを動かす手順を大まかに解説
- イラスト制作、三面図制作
まず、動かしたいキャラクターのデザインを行い、3Dモデル用のイラストを制作します。
下絵ができたらデザインを3方向(正面・側面・背面)から描き、三面図を制作します。 - モデリング、リギング
イラスト下絵ができたら、blenderなどの3Dモデリングソフトに読み込んで、モデリングします。
次にモデリングされたキャラクターに骨を入れ、3Dモデルと連動させるリギングという工程を行います。これで3Dモデルが動けるようになります。 - トラッキング
人間の表情や身体の動きをトラッキングし、キャラクターを動かします。
3Dモデルの場合は全身トラッキングになることが多く、高価な装置を身に付ける印象が強いですが、現在ではウェブカメラで動きをリンクさせることができるソフトも多く出ています。
VTuberの3Dモデルは、3Dモデル制作用にイラストを準備しモデリング等を行ったあと、2Dモデルと同じようにトラッキングソフトを用いてキャラクターを動かします。
ウェブカメラでトラッキングできるソフトも増えてきており、3Dモデルを手軽に動かすことができます。
関連記事:VTuberの3Dモデル制作方法を解説
スマホでできるVTuberの動かし方
VTuberの動かし方には、PCソフトでの作業が必要な方法だけではなく、無料のスマホアプリを用いて行える手軽な方法があります。
トラッキングもスマホのカメラからできるため、VTuber初心者やコストを低く抑えたい場合などに、スマホアプリを使う方法がオススメです。
2Dモデルを動かせるスマホアプリ
- IRIAM
IRIAMはスマホ1台、イラスト1枚でライブ配信ができるアプリです。
モーションライブ方式という独自の配信方法を採用しており、通信が軽く、ライバーとリスナーとのコミュニケーションの間にタイムラグが生じにくいところもポイント。 - 17LIVE
17LIVEはスマホ1台でライブ配信ができるアプリ。バーチャル配信では「イラストVモード」「」2D Vモード」「3D Vモード」があり、
イラストのみ、Live2Dモデル、3Dモデルそれぞれでの配信に対応しています。
イラスト1枚で手軽にVTuberデビューが果たせ、Live2D、3Dモデルでの配信へ移行する選択肢があるのも魅力です。
3Dモデルを動かせるスマホアプリ
- REALITY
REALITYでは、自分でカスタマイズしたアバターでのライブ配信が可能で、モーションキャプチャ技術を用いてアバターを動かすことができます。
他のユーザーと一緒にゲームで遊んだり、音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントに参加するなど、バーチャル体験を通して多くの人々とコミュニケーションが取れるツールです。 - カスタムキャスト
カスタムキャストは、オリジナルの3Dモデル作成とニコニコ生放送へ配信できる無料のスマホアプリ。有料会員限定でVRM出力ができます。
目や髪、体など豊富なパーツを取り揃えており、直感的な操作でキャラクターを作成できるのが魅力。
スマホアプリを使うと、PCソフトより手軽に作業ができるので、すぐにVTuber活動を始めることができます。
また、無料で使えるアプリも多いため、費用を抑えてVTuberデビューしたい場合にオススメです。
十分に検討し動かし方を選択しよう
VTuberのアバターには、2D・3Dモデルの2種類があり、どちらを使用するかによって、配信で表現できる体の動きやキャラクターイメージが変わってきます。
また、かかる費用や必要となるソフトも異なるため、それぞれの動かし方の手順を事前に調べておきましょう。
最近は、スマホ1台で手軽にVTuberモデルを作成し、配信までできる無料スマホアプリも登場しているので、選択肢の一つとして検討すると良いでしょう。

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