VTuberは、企業のブランディングや顧客とのエンゲージメント強化に効果的かつ、プロモーション効果を高める新しい手段として注目されています。
なかでも全身を動かせる3Dモデルは、2Dモデルに比べて立体感があり、
動きや仕草にリアリティを感じられることから、採用する企業が増えつつあります。

本記事では、3Dモデル制作の基礎知識から費用感、制作期間、制作会社について詳しく解説します。

3Dモデル制作に必要な基礎知識

VTuberの3Dモデル制作には、キャラクターデザインやモデリング技術、リギング、アニメーションの各プロセスに関する基本的な知識が欠かせません。
制作会社に満足のいくキャラクターモデルを創り出してもらうためにも、今一度基礎知識を理解しておきましょう。

キャラクターデザイン

企業の顔ともなる存在のVTuberモデルは、キャラクターデザインが重要なポイントです。
顧客から愛される親しみやすいキャラクターであることはもちろん、企業のブランドに合ったデザインであることも重要です。
そのため、キャラクターデザインを考える際は、3Dモデルのコンセプトや活動方針をしっかり固めておきましょう。

モデリング

モデリングとは、キャラクターを画面上で動かせるよう加工することを言います。
VTuber3Dモデルにおけるモデリングは、キャラクターを3次元化する必要があります。
そのため、平面のイラストをもとに、CGソフトで3D化します。
ポリゴンと呼ばれる多角形を組み合わせて構築する3Dモデルと、スプラインモデルという点の集合によって作られる滑らかな曲線モデルなどがあります。

リギング

モデリングしたキャラクターを動かすための仕組み（アニメーション）を作る作業工程を、リギングと言います。
3Dモデルに骨組みを組み込み、動かす設定をします。
画面上でキャラクターを自然に動かすために必要なので、3Dモデル制作時の中でも重要な工程と言えます。

3Dモデル制作時に必要なこれらの基礎知識を理解しておくことで、
制作会社とのコミュニケーションが円滑になり、イメージに合った満足度の高い3Dモデルを制作できます。

3Dモデル制作の費用感

VTuberの3Dモデル制作費用は、依頼内容やモデルのクオリティによって幅広く変動します。
2Dモデルに比べると、その工程の多さや複雑さから、3Dモデルが基本的に高価格帯であることは否めません。
しかし、シンプルなキャラクターやアイテムであれば、比較的低コストで制作できることもあります。

それぞれの価格帯の特徴についてまとめたので確認しておきましょう。

低価格帯（10万〜30万円）

人物以外のキャラクター、例えば動物や建物などのモデリングは、低価格帯で対応してくれる制作会社が多いようです。
また個人クリエイターに依頼する場合は、人物のモデリングを10万円～が費用の相場となっています。
モデルに骨組みを組み込むボーン設定は5万円～10万円程が相場です。

中価格帯（50万〜100万円）

フルスクラッチでオリジナルの3Dモデルを制作する場合には、50万円～100万円が相場です。
特に人物や細かいアクションをつける場合は中価格帯が多くなります。

高価格帯（100万円以上）

プロジェクトの規模や複雑さ、制作するモデルのクオリティによっては100万円を超えることも。
ゲームなどの3DCGの映像制作の費用は、CGの枚数やカットの数で計算することが多いので高価格帯になります。

制作費用はクオリティや依頼内容によって変動するほか、制作会社に依頼するか、個人クリエイターに依頼するかの選択によっても大きく変わってきます。
予算内で最大限の効果を得るためにも、事前のプランニングが大切です。

3Dモデルの制作期間

VTuberの3Dモデル制作期間は、依頼内容やモデルの複雑さによって異なります。
プロのCG制作会社でも、2週間から2カ月と幅があります。
ピンキリと言ってしまうとそれまでですが、それぞれの工程でどの程度の日数が必要なのかについて解説していきます。

キャラクターデザインで1〜2週間
キャラクターデザインは、コンセプトがすでに決まっていれば、制作会社に依頼してデザイン制作で1～2週間程度で出来上がる目安です。
もちろん複雑なキャラクターデザインであれば、その分時間がかかります。
シンプルなキャラクターかつ、コンセプトがしっかり固まっていれば、製作者側も作りやすいのでその分作業日数は少なくなります。

モデリングで2〜4週間
3Dモデルのモデリングにかかる時間は2～4週間と言われています。
専用のソフトウェアを使用して3Dオブジェクトを作成する時、単純な形状であれば、数時間で完成することも。
ただ、企業用と考えるとモデリングに1ヶ月かかるとみておきましょう。

リギングで1〜2週間
3Dモデルを動かすための骨組みを作り、モデルの動きを連動させるリギングは1～2週間かかります。
リギングもモデリングの複雑さにより変動があります。

アニメーションとトラッキング対応で1〜2週間
トラッキングはカメラやセンサーを使って演者の動きを読み取り、専用ソフトを用いてモデルに反映させる作業です。
3Dモデルに動作をつける、アニメーション対応と合わせて1～2週間ほどかかります。

修正と最終確認で1週間
出来上がった3Dモデルの動作や表情に不自然なところがないか、最終確認をします。
修正が必要であれば、修正時間もプラスされて、合計1週間ぐらいが平均的にかかる時間です。

制作期間は3Dモデルの造型や動きの複雑さや、要件によって変動しますが、
一般的には1〜3か月ほどかかると考えて、事前にスケジュールに組み込んでおくことが大切です。

依頼可能な制作会社

3Dモデル制作を制作会社に依頼する際、専門的なスキルや実績、費用などをふまえたうえで選ぶことが重要です。
とはいえ、数多くの3Dモデル制作会社がある中で、どの会社に依頼すべきか迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、3Dモデル制作会社を選定するうえで、押さえておくべきポイントをご紹介します。

3Dモデル制作会社の選定ポイントは7点あります。

• 制作実績
• 技術力
• 得意分野
• 対応力
• 価格
• 納期
• コミュニケーション能力

自社のプロジェクトに合った専門性を持つ企業に依頼するのはもちろんですが、
制作についてやりとりするうえで、コミュニケーション能力も重要なポイントです。
また、依頼先として企業のほかに、実績豊富な個人クリエイターが所属しているプラットフォームを活用するのも手です。

3Dモデルの制作依頼先は、以上の7つのポイントをふまえ、自社に合った会社や個人クリエイターが所属しているプラットフォームを選定しましょう。

VTuberの3D制作も依頼できるcone

VTuberの3Dモデル制作を依頼する際は、幅広いクリエイティブ制作に対応している「cone」の活用がおすすめです。

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