広報物としても大活躍!オリジナル漫画の制作費 相場を紹介

広報物としても大活躍!オリジナル漫画の制作費 相場を紹介

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

企業の広報物やWebサイト、商品PRのために「漫画を制作したい」と考える企業や個人事業主は年々増えています。オリジナル漫画は以下のようなメリットがあり、注目を集めています。

  • 専門的な内容や難しい内容をわかりやすく解説できる
  • 広告や販促として活用したときに、取引先や顧客の印象に残りやすい
  • 社内資料や営業ツールとしても活用できる

しかし、実際に制作を依頼しようとすると「漫画制作の相場はいくらなのか」「個人の漫画家に頼むのと、制作会社に依頼するのではどのくらい料金が違うのか」といった疑問が生まれるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、漫画制作を依頼する流れや注意点を整理し、「クラウドソーシング」「プロの制作会社」ごとの依頼先ごとの費用相場をわかりやすく紹介します。これから漫画制作の外注を検討している企業担当者やフリーランスの方は、費用感や依頼時のチェックポイントを確認する際の参考にしてください。

漫画制作を依頼する流れ

漫画を制作する方法は、大きく「自社制作」と「外部依頼」の2つがあります。
自社で制作すれば費用を抑えられる一方で、ノウハウ不足や時間的負担が大きくなります。
一方、外部に依頼することで、企画から仕上げまで一貫して任せられるため、担当者の工数削減や完成度の向上につながります。
そのため、多くの企業が漫画制作を外部に依頼しています。

ここでは、クラウドソーシングや制作会社に漫画制作を依頼した場合の、一般的な漫画制作の流れを5つのステップに分けて解説します。

手順① 事前準備(問い合わせ~契約)

最初のステップは、制作の目的を明確にすることです。

広報用、商品PR用、あるいは社内教育用など、用途によって最適な企画内容や表現方法は変わります。目的を整理したら、制作会社やクラウドソーシングに問い合わせ、見積もりや制作フローを確認します。特に「制作費用の範囲」「修正回数」「著作権の扱い」などは、契約前に明確にしておくことが重要です。ここで曖昧さを残さないことが、トラブルを避ける大きなポイントになります。

手順② 企画立案・シナリオ作成

契約が済むと、いよいよ企画フェーズに入ります。
漫画は絵だけではなく、ストーリーが命です。外部の制作会社やライターが関わることで、客観的な視点から「相手に意図が伝わる構成」を設計できます。

例えば、以下のような設計が考えられます。

  • 商品紹介用:「ターゲットの課題 → 解決策としての商品 → 利用後のメリット」という流れを組み込む。
  • 社内マニュアル用:難しい手順をやさしく理解できるよう、イラストを用いながらキャラクターに説明させるように工夫する。

このように、自社だけで考えると独りよがりになりがちなストーリーも、外部のクリエイターが加わることで、客観性とわかりやすさが確保されます。

手順③ ネーム(下書き)の制作

シナリオをもとに、コマ割りやセリフの配置を決めた「ネーム」が作られます。

ネームは漫画制作の設計図のようなもので、完成形をイメージしながら内容を確認できる段階です。
外部に依頼する大きなメリットは、このネームの時点で「読者が理解しやすい流れになっているか」をプロの目で判断してもらえる点です。「説明が長すぎる」「ストーリーのテンポが悪い」といった部分があれば、この段階で調整が可能です。

手順④ ペン入れ・仕上げ作業

ネームが確定すると、いよいよ本格的な作画に進みます。

ペン入れや着色、背景の描き込みなど、漫画家ならではの技術が反映される工程です。ここで外部に依頼する価値は「クオリティの高さ」と「短期間での仕上げ」にあります。実績のあるクリエイターや漫画家に依頼できれば、短期間で商業レベルの完成度に仕上げてもらうことが可能です。

手順⑤ 修正依頼 or 納品完了

完成した漫画をチェックし、必要に応じて修正を依頼します。

修正対応の範囲や回数は契約内容によって異なりますが、制作会社に依頼した場合は一定の範囲内で柔軟に対応してもらえるケースが多いです。
最終確認が終われば、データ納品、あるいは印刷物として完成品を受け取ります。この時点で著作権や二次利用のルールを改めて確認しておくと、安心して再利用や追加展開といった長期的な活用が可能になります。

【関連記事】:個人クリエイターにマンガ制作を依頼する時のポイントを解説します

漫画制作を依頼するときの注意点

漫画制作を依頼するときの注意点

漫画制作を外部に依頼する際は、制作会社やクリエイターごとにルールや契約条件が異なるため、「想定外の追加費用が発生した」「完成品を自由に使えなかった」といったトラブルにつながることもあります。

ここでは、特に注意すべき4つのポイントを解説します。

  • 二次利用の可否

制作した漫画を、自社サイトやパンフレット、SNS広告など複数の媒体で活用したい場合に、二次利用の可否を確認する必要があります。
契約によっては「最初の利用範囲」以外に使うと追加費用が発生するケースもあります。二次利用が可能か、利用範囲に制限があるかを事前に確認しておくことが大切です。

【関連記事】:企業の大事な公式キャラクターを守る!商標登録の全てを解説

  • 制作・納品のフォーマットや形式

漫画の納品データが「JPEGやPNGなどの画像形式のみ」なのか、「AIやPSDといった編集可能な形式も含まれる」のかは依頼先によって異なります。
将来的に修正や再編集を行いたい場合は、加工可能な形式での納品が可能かどうかを必ず確認しておきましょう。

  • 制作期間や修正回数

漫画制作は、シナリオ作成からネーム、仕上げまで複数の工程があるため、納品までに1〜2か月程度かかることも珍しくありません。また、修正は回数制限が設けられていることが一般的です。修正が重なると追加料金や納期延長につながるため、あらかじめ回数制限とスケジュールの余裕を確認しておきましょう。

  • 料金体系

制作費には「企画料」「シナリオ作成費」「キャラクターデザイン費」「漫画制作費」などが含まれたセット料金となっていることが一般的です。続編や追加ページの制作を依頼する際には別途料金がかかります。
見積もりの段階で、基本料金に含まれる範囲とオプション費用をしっかり把握しておくと安心です。

漫画制作の依頼費用、相場はいくら?

漫画制作の費用は「誰に依頼するか」「どのような形式の漫画を作るか」で大きく変わります。
まず、主な依頼先の特徴をまとめました。

  • クラウドソーシング:比較的安価に依頼できる反面、初心者クリエイターも多く、クオリティや納期対応にばらつきがあります。修正や権利条件をしっかり確認する必要があります。
  • 個人の漫画家・イラストレーター:作風や世界観を選べるのが魅力です。費用は作家の実績によって大きく変動します。人気作家の場合はスケジュール確保が難しい点にも注意しましょう。
  • 制作会社・デザイン会社:企画から構成、シナリオ制作まで一貫して依頼できるため、クオリティや納期管理が安定しています。その分、費用はやや高めです。
  • インフルエンサー漫画家:制作費だけでなく、SNSでの投稿・拡散費用が発生するケースもあります。自社のPRやキャンペーンと相性が良く、広告効果を重視したい場合に向いています。
  • 有名な漫画家:圧倒的なブランド力と集客効果を期待できます。ただし、制作費は非常に高額で、長期のスケジュール確保が必要です。企業の大型プロジェクトや広告タイアップに適しています。

主な依頼先の費用相場をまとめました。適切な費用と効果を両立させるには、自社の目的や活用シーンを明確にして選ぶことが重要です。

【漫画制作の費用相場一覧】

依頼先 / 内容フルカラー(1ページ)白黒(1ページ)4コマ漫画(1本)
クラウドソーシング8,000〜30,000円5,000〜20,000円5,000〜15,000円
個人の漫画家・イラストレーター10,000〜80,000円8,000〜50,000円10,000〜30,000円
制作会社・デザイン会社50,000〜150,000円40,000〜100,000円30,000〜50,000円
インフルエンサー漫画家要相談50,000〜200,000円50,000〜100,000円
有名な漫画家要相談数十万円~数十万円~

こちらも気になるQ&Aコーナー

こちらも気になるQ&Aコーナー

ここでは、「漫画制作を漫画家・制作会社・クラウドソーシングなどで依頼する際の費用」について、よくある質問と回答をQ&A形式でまとめています。

Q:漫画家の原稿料は1ページいくらですか?
A:依頼先や漫画の形式によって原稿料は異なりますが、一般的な費用相場は以下の通りです。

  • 白黒漫画:1ページあたり 10,000〜50,000円
  • フルカラー漫画:1ページあたり 40,000〜80,000円
  • 4コマ漫画:1本あたり 10,000〜50,000円

Q:漫画LPの相場はいくらですか?
A:広告漫画に多い漫画LPは1ページあたりの原稿料に加え、ページ構成やシナリオ作成費用が加算されることがあります。LP全体の費用相場は30万円〜70万円程度です。ページ数やフルカラーか白黒か、二次利用の有無によって金額は変動します

Q:24ページの漫画を描くのに何日かかりますか?
A:制作期間はページ数や依頼内容、依頼先によって異なりますが、1か月〜2か月程度が目安となります。ただし、有名漫画家などの場合には、2か月以上かかる可能性もあります。

その他の費用で、費用を抑えるコツ

漫画制作を外部に依頼する際、原稿料やページ単価以外にもさまざまな費用が発生します。これらの費用を理解しておくことで、トータルの制作コストを抑えやすくなります。

  • 企画・進行管理費

進行管理費は、漫画制作の進行を円滑にするために発生する費用です。
制作会社や知名度のある漫画家に依頼すると必要になる場合が多いですが、依頼主側で調整や確認を行えば、コストを抑えることも可能です。

  • 実績掲載の可否

制作した漫画を制作会社や漫画家が自身の実績として公開することを許可するかどうかで、料金が変動することがあります。実績掲載を許可すると割安になるケースもあるため、依頼前に確認しておくと費用を抑えやすくなります。

  • 素材提供費用

背景写真やイメージ写真、参考資料、商品画像など、事前に自社で必要な素材を用意しておくことで、素材にかかる費用や作業時間を抑えられます。

  • その他の費用

修正回数が多くなると追加費用が発生することがあります。修正の範囲や回数を契約時に明確にしておくことが重要です。また、二次利用や広告配信などで権利範囲を広げる場合も追加料金が発生します。使用目的を事前に整理して依頼することで無駄な費用を避けられます。

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とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。