VTuberに興味を持ち始めたばかりの方や、これから活動を始めたいと考えている方にとって、最初の壁となるのが「専門用語の多さ」です。
独特な単語やスラングが多く使用されるため、初心者は戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、こうした専門用語を理解することで、VTuberに関する情報収集や関係者との交流、取引がスムーズになります。
今はわからなくても敬遠せずに、この機会に覚えてみてはいかがでしょうか。
そこで、本記事ではVTuberやファンの間でよく使用される用語21選を、初心者向けに分かりやすく解説します。
目次
VTuber業界には専門用語が多い
VTuber業界は、YouTubeやTwitchなどの配信プラットフォームを活用し、視聴者とのコミュニケーションを図ることで、従来のオタク文化とも異なる独自の文化を築いてきました。
その中で自然と形成され、定着した文化の一つに、VTuber業界独自の専門用語が挙げられます。
こうした言葉は、VTuber同士の会話やファンとのやり取り、SNSの投稿や配信のタイトルなどで頻繁に使用されているため、VTuber業界に参入するには避けて通れない知識となっています。
例えば、「ガワ(外見・アバター)」「中の人(声や操作を担当する演者)」などの言葉は、VTuberに関わる中で欠かせない基本的な用語です。
しかし、はじめて目にする方にとっては意味がつかみにくく、場合によっては誤解を生むこともあるでしょう。
そのため、VTuber業界でよく使用される単語やスラングを知ることで、同業者・ファンとの円滑な交流や、マーケティング戦略の立案・実施が可能になるでしょう。
またVTuber業界の用語の意味と用法を知ることは、界隈への理解を深め、他のVTuberやファンとのコミュニケーションを円滑にします。
VTuber同士やファンの間で使用される用語について意味や用法を知り、円滑なコミュニケーションやマーケティングに活用しましょう。
基本的なVTuber用語一覧
VTuber、アバターについての基本的な用語を紹介します。

VTuber
「バーチャルYouTuber」の略称で、アバターを使ってYouTubeやTikTok、Twitchなどで動画投稿やライブ配信を行うインフルエンサーのことです。
独自のキャラクター性を活かし、エンタメ(ゲーム・音楽・踊ってみたなど)・企業PRなどの幅広い分野で活躍しています。
モデル(2D/3D)
VTuberが使用するアバターのことです。
2Dモデルはイラストを加工して動かす平面的なモデルのこと、一方3Dモデルは専用システムを使用して制作される360度立体的に動くモデルを指します。
両者は配信内容や環境によって使い分けられます。
ライバー
「ライブ配信者」の略称で、特に生配信を中心に活動する人のことです。
配信は、ファンとリアルタイムでコミュニケーションを取り、交流するスタイルのライバーが多くいます。
Live2D
2Dモデルの制作に欠かせない、静止画をパーツごとに分けて動かせる2Dアニメーション技術のことです。まばたきや口パク、髪の揺れなどの表現を実現します。
なお、VTuberの2DモデルはほぼLive2Dで作成されています。
ガワ
VTuberの外見、すなわち「アバター」や「モデル」のことを指すネットスラングのことです。
「中の人(=実際の演者)」と対比して使用されることが多くあります。
配信に関するVTuber用語一覧
ここでは、VTuberの配信に関する用語を紹介します。

アーカイブ
ライブ配信が終了したのちに視聴できる録画動画です。
リアルタイムでライブ配信にアクセスできなかったファンが自由に視聴できるように、ライブ配信のアーカイブは残すVTuberが一般的です。
切り抜き
ライブ配信の「面白い部分」「魅力的な部分」を抜粋し、編集した動画です。ファンや公式チャンネルによって制作されることが一般的です。
ライブ配信そのものよりもバズを狙いやすいため、多くのVTuberが取り入れている手法です。
スーパーチャット(スパチャ)
YouTubeライブ中に、視聴者が配信者に送る有料メッセージのことです。
VTuberにおける収益化手段の一つで、重要な収入源といえます。
凸(とつ)/凸待ち/逆凸
「通話に突入する」の略です。コラボや雑談配信で、他の配信者が配信中に通話に入ることを「凸(とつ)」、
凸を待つスタイルを「凸待ち」、逆に配信者側からかけに行くスタイルを「逆凸」と呼んでいます。
同接(どうせつ)
「同時接続視聴者数」の略称で、配信中にリアルタイムで何人のユーザーが視聴しているかを示す指標です。
VTuberの人気や注目度を測るうえで重要視されています。
メンバーシップ
YouTubeチャンネルの有料会員制度です。特典としてメンバーシップ限定配信やバッジ、絵文字などを提供します。
メンバーシップを開設することで、ファンのエンゲージメントを高めることができ、VTuberのファンビジネスとして広く活用されています。
リスナー
VTuberの配信を視聴しているユーザーのことです。コメントやスパチャ、ファンアートなどで配信者との双方向コミュニケーションを楽しむ存在です。
配信者にとっては、リスナーに楽しんでもらえるような配信を企画することが求められます。
枠
ライブ配信における「配信枠」の略称で、YouTubeやTikTok LIVEなどで配信を行う際に、事前に設定するスケジュールのことを指します。
あらかじめ視聴者に共有することで、より多くのリスナーを集客できることから、リマインダー設定やSNSでのシェア機能が設けられています。
ファン活動に関するVTuber用語一覧
ここでは、VTuberのオタクと呼ばれる、ファンの活動に関する用語を紹介します。

推しマ(推しマーク)
ファンがSNS上で自分の「推しVTuber」を表すために使う絵文字や記号のことです。
名前の横に絵文字や記号を表示することで、誰を応援しているかを可視化し、交流を図りやすくしています。
供給
VTuberが発信する配信やコンテンツなどのサービス全般を、ファン目線で捉えた言葉です。
例えば、ファンが「供給が足りない」といった場合、「もっと活動してほしい」という意味で使用しています。
箱推し
VTuber個人ではなく、所属グループや事務所全体を応援することを指します。
例えば、ホロライブやにじさんじなどの大手グループでは「箱推し」ファンが多数存在します。
ファンアート(FA)
ファンが描いたVTuberのイラストを指します。
ファンがSNSに投稿したファンアートを、VTuber本人や事務所が取り上げることも多く、ファンのエンゲージメントを高められる文化の一つです。
投稿には、VTuberが指定した専用ハッシュタグが使われます。
ファンネーム(ファンネ)
そのVTuberのファン層につけられた呼称です。配信者自身が命名することが多く、ファンのエンゲージメント向上につながります。
SNSやコミュニティ内で、ファンのアイデンティティとして活用されます。
クリエイターに関するVTuber用語一覧
ここでは、VTuberのアバターや動画等を制作するクリエイターに関する用語を紹介します。
お仕立て
VTuberモデルの制作や動画の演出・編集など、VTuberに関わる作業全般を「丁寧に仕立てる」というクリエイター視点の表現として使われる言葉です。
特に、アバターのデザインやモデリング、動画編集などに関わるクリエイターが、自身の作品や案件対応について「新衣装モデルをお仕立て中です」などと言及する際に用いられる傾向があります。
絵師
VTuberのキャラクターデザインやモデルイラストを描くクリエイターのことです。
主にLive2D用の立ち絵イラストを担当するケースが多く、「ママ」と呼ばれることもあります。
ママ/パパ
VTuberのビジュアルをデザイン・制作したイラストレーターを「ママ」、イラストレーターが描いたイラストをLive2D化したモデラーを「パパ」と呼びます。
派生した言葉に、「母上」「お母さま」などもあります。
MIX師
歌ってみた動画などの音声編集を担当するクリエイターを指します。
ボーカルの加工・調整・ミキシングを行い、クオリティの高い音源に仕上げるプロとして、VTuberの音楽活動に欠かせない存在です。
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