動画制作を始めるといっても、何から始めたらいいのか?
そもそもどうやって作るのか分からないという方もいると思います。
結論から言うと、動画制作の仕方や過程は、自分で制作するのか、制作会社に外注するのかによって変わるのです。
今回は自分・自社で動画制作する人と外注で動画制作しようとしている人に分けて、下記のポイントをおさえて解説します。
- 動画制作の工程
- 撮影、編集のポイント
- 注意点
- 費用相場
現時点で何をすべきか、右も左もわからない。
そんな状態でも大丈夫!
この記事を読めば、動画制作の流れやポイントを理解でき、スムーズな制作ができるようになります!ぜひ最後までご覧ください。
【自分で制作する人向け】動画制作の流れは?工程を解説します
初めて動画制作するとなると、まず何から始めていいのかもわからないですよね。
ここでは動画制作の工程を1から順番にご紹介します。
【動画撮影までに必要】動画制作の手順
動画制作の手順は大きく7つの工程にわかれます。
- 目的を決める
- 予算を決める
- 動画制作の企画・構成を練る
- シナリオ・コンテ作成
- 動画の撮影、素材集め
- 動画の編集
- 動画の書き出し
1つ目の工程から詳しく解説します。
①動画制作の目的を決める
まずは動画制作の目的を決めるために「5W1H」について考えなければいけません。
上記はさまざまなシーンで使われる指標なので、しっかり押さえておきましょう。
【5W1Hとは】 Who:誰に向けて発信するのか What:何を届けたいのか Where:どの媒体で発信するのか、どこで撮影すべきか When:いつ発信するのか、いつ撮影すべきか Why:何のために動画を作成し、発信するのか How:どのように伝えたいのか |
最初に、上記の項目ごとに目的を確定させましょう。
「企業紹介」をしたいのか「販売促進」をしたいのか、これから作る動画の目的をはっきりさせておいてください。
動画を見たユーザーにどんな風に感じてほしいのか、そのゴールを明確にすることで具体的に目的を定められるでしょう。
目的が明確になれば、必要になる動画の種類・配信する媒体・キャスティングや強調したいポイントなども自然に決められるはずです。
②予算を決める
予算を決めずに制作を開始すると、制作するうちにどんどん費用がかさんでいく可能性があります。予算を設定してから動画制作に取り掛かるようにしましょう。
③動画制作の企画・構成を練る
企画・構成の段階で、動画に込めるストーリーを考えます。
最初に考えた「動画制作の目的」の上に「何を届けたいのか」というメッセージを乗せる作業です。
起承転結のストーリーを考え、最終的にきちんとメッセージが伝わるのかということを考慮しながら骨組みを整えていきます。
④シナリオ・コンテ作成
企画が固まったところで、動画をコマ割りにして、シーンごとのイメージを描き出す絵コンテ、もしくは文字だけの字コンテを作成します。
どんな流れ・シーンにするかを考慮し、ナレーション・挿入素材の有無もこの段階で検討しなければなりません。
⑤動画の撮影、素材集め
コンテに沿って撮影、もしくは素材を集めます。
素材を集める場合は、無料〜有料までフリー動画素材を提供しているサイトも多いので利用してみてください。
撮影前にはロケハンと呼ばれる下見をしたり、撮影場所の許可をとる必要があったりする可能性もあるので、事前準備が不可欠です。
⑥動画の編集
編集を始める前に必要なシーンが撮影できているか再確認します。編集を始めたら、わかりやすさやデザインを意識して必要なシーンをつなげましょう。
⑦MA(効果音などの追加工程)
MAとは編集した動画にBGMや効果音などを入れる工程です。使用する音楽でイメージが大きく変わることもあるため、ターゲットを意識した音楽やBGMの選定を心がけましょう。
⑧動画の書き出し
どういった媒体で使用したいのかによって書き出しの形式は異なります。最適な形式を事前に調べておきましょう。
初心者でも大丈夫!動画撮影・編集の手順
初めての撮影に向けて準備しなければいけないものから、撮影・編集のポイントまで、詳しくご紹介します。
最初に準備すること
- 撮影機材をそろえる
- 動画編集ソフトを用意する
- 当日のスケジュールを立てておく
まずは動画制作に欠かせない器具をそろえるところから始まります。
①撮影機材をそろえる
カメラ、レンズ、三脚、照明、パソコン、ドローン・水中ドローンなど、撮影に必要な機材をそろえる必要があります。
しかし機材を使用する機会が少ないのであれば、レンタルの検討がおすすめです!
カメラを用意するときに意識しておくべきことは、利用する機材によって動画の質は大きく変わるということです。
目指す動画のクオリティも加味して、機材のスペックを精査したうえでレンタルもしくは購入しましょう。
②動画編集ソフトを用意する
動画編集ソフトは無料のものから有料のものまで数多くリリースされています。
しかし、プロが扱う編集ソフトをいきなり導入しても、作業が難しくスムーズに動画編集ができない可能性があるため、初心者でも扱いやすいソフトを選ぶようにしましょう。
③当日のスケジュールを立てておく
撮影当日に向けて、スケジュールを表す上記のような「香盤表」を作成し、モデルやスタッフが段取り良く撮影できるよう計画を立てておきましょう。
シーンごとの人物の動きや裏方、機材の動きまで細かく書いておくと撮影がスムーズに進行できます。
撮り直しには大きなコストがかかるため、一度で完璧に撮れるよう、段取りをしっかりしておくことが大切です。
【動画撮影】初心者向けの4つのポイント
初めての動画撮影なら、うまく撮影するために以下の4つのポイントをおさえておいてください。
- カメラを固定する
- 1カットを10秒以内で撮影する
- ズームは使用しない
- 構図やアングルを意識する
慣れないうちは自己流では難しいので、最低限守っておくべきルールとして覚えておきましょう。
①カメラを固定する
カメラを手に持って撮影すると、どうしても手ブレが発生します。
しかし、手ブレが多い動画は見ている人にストレスを与えるため、なくすように工夫しておくべきです。
具体的な手ぶれを軽減する方法としては、カメラを三脚に固定したりどこかに置いたりして固定するのがおすすめです。
もし、動きのある動画を撮影したい場合は、台車を使用したり、専用の機材を使用したりしましょう。
さらに、被写体に対して真っすぐに撮影するとき、カメラが傾いていることに気づかないこともあります。
どんな状況でも、水平器などを用いて、カメラを水平に保つように意識しましょう。
②1カットを10秒以内で撮影する
同じ映像が続くと、動画を見ているユーザーが飽きてしまう可能性があります。
同じ被写体でも別の角度から撮影したり、短いカットを重ねたりと、常に動画に変化が出せるように意識してください。
③ズームは使用しない
ズームインやズームアウト機能は人間の目に備わっていない機能であるため、仕上がりが不自然に見えてしまう可能性があります。
ズームを使用せず、カメラごと被写体に近づくことで迫力いっぱいの撮影ができるので、撮影方法を工夫してみてください。
④構図やアングルを意識する
動画撮影のなかで、構図やアングルは非常に重要です。
被写体をどこから撮るかで見ている人のイメージを大きく変えられます。
正面・横から・上から・下から・斜め上から、などさまざまな角度で撮影するのがおすすめです。
一つのシーンでも複数のカットで撮影しておくと、編集の際に動画がスムーズにつながり、違和感のない動画に仕上げることができます。
【動画編集】作業の基本になる3つのポイント
初めて動画編集するなら、以下の3つのポイントを意識するとスムーズです。
- カット・トリミング
- 文字入れ・テロップ
- 音入れ・BGM
それぞれ、詳しく解説します。
①カット・トリミング
最初から素材全てをつなげると膨大な量になるため、まずは撮影した素材を「使える素材」「予備素材」「ボツ素材」の3つに選別します。
続いて「使える素材」の使いたい部分をトリミングし、不要な部分をカットして素材をブラッシュアップします。
トリミングやカットを終えたら、大まかな流れをつかんで仮編集しておきましょう。
この編集の途中で不足している素材に気づくこともよくあるようですが、そのような事態になっても、素材を先に編集しておけば全体に入れ込む作業が楽にできます。
②文字入れ・テロップ
強調したい言葉や印象付けたい言葉があれば、テロップを表示させることで内容を明確に訴えることが可能です。
フォントや色によって目立たせることもでき、どう工夫するかで印象が大きく変わります。
実は、テロップを入れるにしても、さまざまなルールや目安があります。
まずは以下の4つのポイントをおさえて編集してみてください。
テロップを入れるときのポイント ➊人は1秒間に4文字程度しか読めない ➋1行は16文字程度 ➌2行以内におさめる ➍動画が公開される媒体に応じて、文字の大きさを調整する ➎表示する時間は制作者が思う1.5〜2倍の長さにする |
上記の5つ目のポイントについて、なぜ気をつけなければいけないのか、制作者と視聴者のギャップをもとに説明します。
できあがった動画を見るとき、制作者はテロップが出るタイミングを知っているため、テロップが表示された瞬間に読み始め、短時間で読み切ることが可能です。
一方で、視聴者が初めて動画を見るときには「テロップだ」と判断するまでに一瞬のタイムラグが生じ、読むのに時間がかかってしまいます。
以上の理由から、テロップの表示時間は制作者が「これでよい」と思う長さよりも1.5〜2倍の長さにするべきなのです。
③音入れ・BGM
動画へ効果的にBGMを入れると、場面や雰囲気の強調など、動画にメリハリを持たせることができます。
演出したい雰囲気に合わせたBGMを動画に入れて、より魅力的な作品にしましょう。
当然ではありますが、BGMを入れる場合は、動画の中にある他の音声とのバランスを考慮しなければなりません。
登場人物の話し声を聞かせたい場合はBGMの音量を小さくするなど調整が必要です。
自分で動画制作する際の注意点は?
動画制作が計画通りに進んでいると思っても、実は思わぬ落とし穴が潜んでいることもあります。
これから紹介する4つの注意点を念頭に置いて、動画制作の作業を進めて行けば、事前にトラブルを回避できるかもしれません。ぜひ参考にしてください!
- 企画・構成の際の注意点
- 撮影の際の注意点
- 動画編集の際の注意点
- 動画公開の際の注意点
1つずつ詳しく解説します。
①企画・構成の際の注意点
企画・構成の段階で気をつけなければならないことは主に以下の4つです。
- ターゲット・テーマをぶらさない
一貫性がないと、紹介したいものと動画のイメージが合わなくなる可能性があります。
- 企画・構成は時間をかけて練り上げる
企画・構成がしっかりしていないと、動画編集の段階になってから「必要なシーンの撮影ができていなかった」ということもありえます。
一番の根幹になる部分ですので、しっかり時間をかけて練り上げましょう。
- 届けたい人に刺さるような構成を考える
動画を届けたいターゲットの年齢・性別・嗜好によって、同じ動画でもわかりやすさの度合いは異なります。
- 伝えたいメッセージを作り込む
どれだけ美しくきれいな動画の撮影ができても、この段階でしっかりんでいなければ、最終的に伝えたいメッセージがターゲットにうまく届かないこともあります。見る人にとってわかりやすい構成を心がけるようにしましょう。
大きな土台になる工程ですので、しっかり時間をかけて失敗のないように構築しましょう。
②撮影の際の注意点
撮影は事前準備がどれだけできているかが肝心になります。
次の2つのポイントを覚えておいてください。
- しっかり準備期間を取る
撮影場所の許可を取るには、申請から時間がかかることも想定されます。「今日申請して明日撮影できることはまれ」と考えて、準備期間を確保するようにしましょう。
- 予備日を設定しておく
特に、屋外での撮影では、天候により撮影中止を余儀なくされる可能性もあります。あらかじめ予備日を設定しておきましょう。
③動画編集の際の注意点
動画編集の際に注意するポイントは以下の3つです。
- テーマを詰め込みすぎないこと
動画を見たターゲットが頭を悩ませなくて済むよう、テーマの詰め込みすぎには十分注意をはらいましょう。
- クレジット表記の有無について
フリーサイトの音源を利用する際は、定められている規約を遵守しなければいけません。クレジット表記の必要性について確認してから使用しましょう。
- 楽曲には著作権がある
楽曲を使用する際には、JASRACなどの著作権管理団体に申請した上で支払いが必要なケースもあります。無料で使用していい楽曲なのか、事前に確認をとりましょう。
このように、動画編集の際に使用する素材については法律的にも注意しなければならないポイントも含まれます。「知らなかった」では済まないこともあるため、よく規約を確認しておきましょう。
④動画公開の際の注意点
動画を公開する前に最終チェックする必要があるため、以下の5つのポイントは要注意です。
- データは破損していないか
- うまく再生できるか
- ヘイト・差別表現がないか
- 著作権に基づいて正しく動画を利用しているか
- 画像・音楽・動画の素材使用に規約違反はないか
問題があればここで発見しなければならないので、入念な確認をするように意識しましょう。
個人・自社で制作する場合の動画制作費用はいくら?
個人や自社で動画制作するのであれば、選ぶ機材やソフト次第で費用をおさえることが可能です。
ここでは費用をおさえる方法として、無料編集ソフトやフリー素材サイトについてもご紹介します。
費用相場は使用する機材やソフトによってまちまち
必要な機材を購入するかレンタルするかだけでも費用は大きく異なります。
モデルをキャスティングし、撮影場所のアポを取り、機材を全て買いそろえる場合には100万円を超えることも。
反対に自社スタッフをモデルにレンタル機材で撮影する、という場合であれば、数万円〜制作することも可能でしょう。
予算に応じて対応を変えることで費用の削減は実現できるため、安くおさえるためのツールをご紹介します。
安くおさえたいならフリーの素材や無料の編集ソフトの活用
制作費用をおさえたい場合、フリー素材サイトを活用することでかなり予算の削減ができます。
おすすめのフリー動画素材サイト3選
動画用の素材を撮影をしたくても予算的に難しい場合は、商用利用可能なフリー動画を探すことも一つの手段です。
ここでは無料で商用利用できる動画をたくさんアップしているフリー素材サイトをご紹介します。
➊MotionElements
ジャンルが豊かな素材を6,000点以上扱っているフリー素材サイト
- 動画素材だけでなく、画像・BGM・効果音素材も無料で使える
- 最大8Kの素材も
- CG、VR、空撮、スローモーションなどカテゴリーで検索しやすい
➋Filmstock
多くの素材が続々と更新される人気サイト
- 画像、テロップ、サウンド素材も豊富
- 動画素材は日本の風景が多い
- 「エフェクトパック」を使えば、動画編集をしたことがない方でも参考にしやすい
➌動画AC
会員数900万人以上を誇る大手素材サイト
- CG、ドローン、海外、ビジネスなどカテゴリーが豊富
- HDから4Kまで、素材をダウンロードする際に画質を選べる
- クレジット表記不要
おすすめの無料の編集ソフト3選
使い勝手がいいと評判の無料編集ソフトだけを厳選しました。
➊Shotcut
本格的に動画編集している方にもおすすめのソフト
- クロマキー合成、モザイク合成ができる
- 明るさ、彩度、不透明度調整ができる
- 動画の逆回転再生、回転、反転できる
➋Wondershare Filmora 11
「時短」で動画編集を終えられるとして人気のソフト
- 字幕が簡単に追加できる
- クロマキー合成も簡単にできる
- ゲーム配信者におすすめの画面録画機能も搭載
➌iMovie Mac
Macに標準搭載されているソフト
- 動画を選んだら、タイトル・音楽・エフェクトを加えるだけ
- 映画のようなクオリティで動画を簡単に仕上げられる
- 利用可能なBGMも豊富
初心者でも扱いやすい編集ソフトばかりなので、入門編として利用することをおすすめします。
【外注を考えている人向け】動画制作の流れは?工程を解説します
個人や自社での動画制作が難しいとき、高い品質で円滑に進めたいなら、動画制作の経験豊富な制作会社やクリエイターに依頼するのがおすすめです。
まずは、クリエイターに動画制作をお願いする際、どのような工程で進んでいくのかを確認してみましょう。
- 打ち合わせ・ヒアリング
- 企画・構成の提案
- 見積もり
- 動画の撮影
- 動画の編集
- MA(効果音などの追加工程)
- 納品
大まかな流れは自社制作する場合と変わりませんが、社外に依頼することになるので、制作にかかる工程が変わります。
それぞれ詳しく解説します。
①打ち合わせ・ヒアリング
動画制作を社外に依頼する場合は必ず打ち合わせ・ヒアリングから始まります。
個人・自社で制作をすすめるときと同じように、どんな目的でどんなターゲットに届けたいのかを明確にし、伝えなければなりません。
さらに縦横比や尺などの動画の条件を細かく決めます。企画や構成から任せるとしてもすべてを制作会社に任せることなく、要望を細かく伝えてください。動画の方向性にブレがなくなり、理想の動画に仕上げられる可能性が高まります。
②企画・構成の提案
制作会社では打ち合わせの内容を踏まえて企画書・台本を作成していきます。
この段階で絵コンテを作って提示してくれるところもあるようです。
動画制作は、一つの工程が終わるごとに作業内容が上書きされる仕組みになっているため、工程を終えた後に戻ることは容易ではありません。
そのためこの段階で綿密に内容を詰めておく必要があります。
企画を作り直すことはよくあるので、納得がいかなければ何度も話し合いの場を設けましょう。
③見積もり
決まった内容での動画制作にかかる費用を聞き、予算内に収まるか確認します。
打ち合わせの段階で予算を伝えていた場合は、この時点で予算内に収まっているかを再度擦り合わせておきましょう。
④動画の撮影
完成した台本に基づき撮影します。キャスト・カメラマン・カメラ機材・照明機材・撮影現場の確保など、面倒な手配は制作会社でしてくれるため、撮影当日は立ち会ってイメージ通りになっているかをチェックしましょう。
撮ってほしい角度を指定したり、映したくない背景を避けたり、理想に近い撮影になるよう指示出しすることで、取り直しのリスクを避けられます。
⑤動画の編集
編集を始める前に必要なシーンが撮影できているか再確認してから、わかりやすさやデザインを意識して、必要なシーンをつなげる編集が行われます。
⑥MA(効果音などの追加工程)
編集した動画にBGMや効果音を入れる工程です。動画は映像と音で構成されるため、非常に重要な作業です。
音楽でイメージが大きく変わることもあるため、クライアントがこの作業に立ち会うこともあります。
心配なようでしたらあらかじめ編集作業に立ち会う旨を伝えてもいいかもしれません。
⑦納品
納品方法はさまざまなので、その形式も指定しておきましょう。
どのような媒体で使用する動画なのかを制作会社に伝えておけば、最適な形式で納品してもらえます。
動画制作を外注する際の注意点は?
制作会社・個人のクリエイターともに注意しなければならないポイントと、個人のクリエイターだからこそ気をつけなければならないポイントについて解説します。
制作会社・個人に依頼する際の注意点
外部に依頼する際に、必ずチェックしておくべき注意点を3つご紹介します。
- 制作費と制作期間の確認を怠らないこと
- 権利を侵害しないこと
- 制作会社によって得意ジャンルは異なることを理解する
それぞれ詳しく解説します。
①制作費と制作期間の確認を怠らないこと
最初に費用と納期を確認しておかないと、制作費が想像以上に膨れ上がっていたり、納期を後ろにずらされたりと、依頼者が被害を受ける可能性があります。
さらに動画制作の相場を知っておくと費用面での損をしにくいので、依頼前に必ず確認しておきましょう。
②権利を侵害しないこと
制作会社との間で定めた用途以外で動画を二次利用すると、制作会社の著作権侵害や使用権侵害になってしまう可能性があります。
さらに出演するキャストに契約期間がある場合には、期間を過ぎて動画を利用することで使用権の侵害にあたることもあります。
動画の利用場所と利用期間については厳重に注意しましょう。
③制作会社によって得意ジャンルは異なることを理解する
制作会社によって、得意なジャンルや、対応できる分野は異なります。目的や内容に応じた動画制作会社を選ぶようにしましょう。
個人のクリエイターに依頼する場合の注意点
個人に依頼する場合には、制作会社の場合とは違うことにも気を配らなければいけません。
- 複数のクリエイターに見積もりを取る
- クリエイターができない工程があるか確かめる
- 自分と相性がいい人を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
①複数のクリエイターに見積もりを取る
個人で活動しているクリエイターの費用相場はまちまちです。
同じ内容の仕事を依頼しても、その額は大きく変わる可能性があります。
そのため、頼もうとしているクリエイターの過去の実績なども参考にし、よく検討してから契約しましょう。
②クリエイターができない工程があるか確かめる
クリエイターによってできることはさまざまです。
動画の編集を専門にしている場合、撮影はできないこともありますので、任せたい工程すべてに対応しているか必ず確認してください。
③自分と相性がいい人を選ぶ
クリエイター本人と相談ができるので、密に連携をとって動画制作を進められるのが個人に発注するメリットです。
そのため、必然的に話をする回数も時間も多くなります。相性の良い人を選び、友好な関係を築いておくことも一つのポイントになります。
動画制作の費用相場は?
動画制作を誰に外注するかによっても費用は大きく変わります。
ここでは、制作会社などの業者に外注する場合とクリエイターなどの個人に外注する場合の費用相場をまとめています。
業者に外注する場合
最も安くおさえても20万円程度は想定しておかなくてはいけません。
表を見るとわかるように、制作会社の作業量が増え、新しい技術を盛り込むほどに高額になっていきます。
依頼内容 | 費用相場 | 納期 |
フリー素材を使用 | 20万円〜30万円 | 短い |
スタジオ撮影 | 20万円〜30万円 | |
ロケ撮影 | 50万円〜100万円 | |
ナレーター | 50万円〜100万円 | |
アニメ・イラスト | 50万円〜100万円 | ↓ |
CG | 50万円〜100万円 | |
有料素材を使用 | 50万円〜100万円 | |
企画・構成 | 100万円〜300万円 | |
監督・役者を用意 | 100万円〜300万円 | |
3DCG | 100万円〜300万円 | 長い |
企画の段階から外注して、テレビCMでも放送できるようなハイクオリティのものを作ろうとすると、100万〜300万円程度ほど予算を組む必要があります。
しかし素材を集める労力が少ない場合は30万円ほどで作れるので、どのくらいのクオリティでつくりたいかによって費用は大きく異なると認識してください。
個人に外注する場合
個人のクリエイターに動画制作を依頼する場合の費用相場をまとめました。
依頼内容 | 費用相場 |
動画や素材がすべてそろっており、編集のみ (例:ウェディングムービー) | ¥3,000〜¥50,000 |
企画・構成〜動画制作まで | ¥50,000〜¥100,000 |
撮影料金(上記にプラス) | ¥30,000〜¥100,000 |
一般的に制作会社に依頼する場合の半額〜7割程度の費用になることが多いようです。
【さいごに】動画制作でお悩みの方は、クリエイターが集まる「cone」へ
自分では動画制作が難しく、制作会社へ依頼する高額な予算も用意が難しい場合はぜひ「cone」をお試しください。
「cone」に在籍する動画クリエイターと、依頼者とのマッチングをサポートします。
【coneってどんなサービス?】 ✔ 個人クリエイターへの制作依頼ができる ✔ 希望条件に応じてクリエイターを検索できるので、業者を探す手間が省ける ✔ 紹介手数料がかからず、価格がおさえられる ✔ 有名企業や代理店との実績が100社以上ある、安心のサービス ✔ 動画編集の悩みを解決してくれる記事が豊富 |
「cone」はクリエイターを探している方の費用と手間を削減し、外注に関するストレスがなくなるよう支援しています。
動画制作を手頃な価格で外注したいとお考えの方はぜひ利用をご検討ください。