動画の構成を作成するときの考え方は?押さえるべきポイントや注意点まで紹介!

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maruri

現役フリーランスとして活躍中のマルチクリエイター。
主に、Webライター・イラストレーター・デザイナーとして活動している。

動画を作りたいと思っているあなたは、「個人や自社の商品の認知度を上げたい」「サービスの楽しみ方を発信したい」など、さまざまな目的を持っているはずです。

しかし、あなたが本記事を読んでいるということは、動画をつくろうと思ったものの、動画の構成をなかなかうまくつくれないとお悩みなのでしょう。

結論から言うと、動画の構成は、本記事でご紹介する5つのポイントを押さえ、注意すべき点をしっかりチェックすることで質のよいものに仕上げられます!
動画の構成の質がその後の成果にも大きく影響するので、本記事の内容をしっかりチェックしてくださいね。

本記事では、動画の構成の作り方のコツや流れで悩んでいる人に向け、以下の3つにポイントを絞ってご紹介します。

  • 動画の構成作成の重要性
  • 動画構成をつくるときのポイント
  • 動画作成をするうえで注意するべきこと

ぜひ記事の内容を活かし、あなたの目的をかなえられる効果的な動画を作成しましょう!

動画の構成ってなに?全体の流れをおさらいしよう!

動画の構成とは、それぞれのシーンのイメージや内容、時間の経過を1枚のシートやボードにまとめたもので、動画の設計書とも言える重要な部分です。

(動画構成シートの例)

上記のように情報を視覚化することでわかりやすくなり、動画の全体像を把握・共有しやすくするほか、動画をつくる目的やターゲットなど、動画の根底を支えている方針が明確になります。

動画制作全体の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 構成を作成
  2. 撮影をする
  3. 編集作業
  4. 公開

一番最初に構成をしっかりつくりこむことで、撮影・編集時の手直しや方針の見直しをすることが少なくなります。

結果的に、作成時間を短くしてスムーズかつ良質な動画を作成し公開できるのです。

動画の構成表はExcel・Googleスプレッドシート・wordなどでつくるのが一般的です。

コツをつかめば誰にでも作成できるので、ぜひ記事を読んでポイントをつかんでみてくださいね。

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混同しがち!シナリオ(脚本)・構成・絵コンテの違いってなに?

構成と混同しがちなものに、シナリオ(脚本)や絵コンテといったものがあります。
それぞれの違いを理解しておくことで、さらに動画をつくりやすくなるはずです。

以下で詳しく見ていきましょう!

シナリオ(脚本)とは?

シナリオ(脚本)とは、場面設定やセリフ、ナレーションなどを文章でおこしたものです。思い描いたイメージを具体的にする役割を果たしており、一般的にはシナリオの内容をもとに構成を決めていきます。

(シナリオの例)

シナリオを構成するポイントは3つあります。

  • ト書き
  • セリフ

柱はシーンごとの場所・時間を指定するものです。ト書きで登場人物の行動や周囲の状況を記載し、セリフは登場人物の発する言葉を表します。

詳しくは後述しているので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

絵コンテとは?

絵コンテは、動画作成の際に必要なイラストを記載した表のことです。シナリオや構成表などのテキストでは、認識にズレが生じやすい場面もありますが、イラストを使用することでさらに具体的にイメージを正確に把握できるようになるでしょう。

絵コンテでは特に、以下のようなことを表したい場合に効果的です。

  • 動画の微妙なニュアンスを表す
  • 動画の雰囲気
  • 出演者やキャラの詳細な動き

動画作成の外注を検討しているなら依頼者と作成側で認識共有するための資料としても活用できます。

動画の構成はどうして必要なの?

動画の構成を練ることは、あなたの目的に対し効果的な動画をつくるためにとても大切です!
動画の構成をつくる主な目的は以下の3つです。

  • 視聴者が飽きないような魅力的な動画に仕上げるため
  • あとからの修正や手戻りを減らすため
  • 費用対効果のよい動画を作成し目的を達成するため

動画の構成を作成するメリットを具体的にお伝えします。

視聴者が飽きないような魅力的な動画に仕上げるため

視聴者が飽きずに最後まで見られる動画にするために、動画の構成の作成は必須です。

動画の構成を作成せずに動画を作成し始めてしまうと、コンセプトや目的が不明確で、視聴者にとって物足りない仕上がりになってしまう可能性が高くなるからです。

たとえば、動画の構成をしっかり作成せずに動画をつくると以下のような問題が起こりやすくなります。

  • 視聴者から「つまらない」「何を伝えたいのかわからない」と評価される
  • 説明不足になったり冗長になったりする
  • 素材にストーリーを無理やりあわせるようなつじつま合わせの動画になる

視聴者から「最後まで見たい」と思えるような動画にするためには、動画作成の前に構成をしっかり固めることが大切です。

あとからの修正や手戻りを減らすため

動画の構成をつくるのは、修正や手戻りによる時間や労力のロスを減らすためにも大切です。構成を固めずに動画作成をしてしまうと、動画の方向性や目的がブレやすくなり、あとからの変更や方向性の見直しの原因となりやすくなります。

修正や手戻りが増えることにより、以下のようなトラブルのもととなります。

  • 撮影後に修正が必要になり、撮り直しが発生する
  • 納得がいかないまま完成することになる
  • 〆切や公開日に間に合わなくなる

このような事態を避けるためにも、事前に納得できるまで構成を十分練っておくことが大切です。

費用対効果のよい動画を作成し目的を達成するため

動画の構成を作成すると、コストをできるだけ抑えたうえで狙った目的を達成する動画をつくりやすくなります。

たとえば「集客をする」という目的のために動画を作成するなら、視聴者を誘導する仕掛けをつくらなくてはいけません。しかし、動画のインパクトを重要視して構成を疎かにしてしまうと、映像のクオリティや美しさを伝えることができても「集客する」という本来の目的を達成することができず、コストばかりがかかる結果になってしまうでしょう。

少ない費用で高い効果を出せる動画をつくりたいなら、まず構成を練り、どのような目的で動画を作成するのかを明らかにしましょう。

動画の構成作成で押さえるべき4つのポイント

効果的な構成を作るためには具体的にどのようにしたら良いのか気になりませんか?

実は、動画の構成作成には、押さえるべき大事な4つのポイントがあります!

  1. 動画をつくる目的を明確にしよう
  2. ターゲットを絞ろう
  3. 6W1Hに落とし込もう
  4. フレームワークを活用しよう

これらのポイントを押さえることで質の高い構成案を作成できます。

ぜひ試してみてください!

①動画をつくる目的を明確にしよう

動画の構成を考えるのなら、まずは「動画をつくる目的を明確にひとつ決めること」がとても重要です。たとえば、動画を作る目的は以下のようなものがあります。

  • 集客したい
  • 商品を購入してもらいたい
  • 商品・人・場所を紹介したい
  • コンセプトやブランディングを発信したい

動画を制作する目的はさまざまだと思いますが、なるべくひとつの動画につきひとつの目的に絞りましょう。目的を絞ることで、伝えたいメッセージが視聴者に伝わりやすくなります。

また、動画の目的を達成できたかを明確化するために、あらかじめ指標をつくっておくことも大切です。「集客」を目的にしているのであれば、システムへの登録者数や応募人数を指標にするとよいでしょう。

以上のように効果が数字などでわかりやすいような仕組みをつくることで動画の効果を分析することができます。

②ターゲットを絞ろう

動画の構成を作るときには動画を見てほしいターゲットを絞ることも大切です。

動画の目的を達成するうえで、ターゲットの問題解決をできるかどうかといった視点が重要になるからです。

ターゲットは、以下の指標をもとに絞ってみてください。

  • 年齢
  • 性別
  • 価値観
  • 趣味や好きなこと
  • 困っていること

特に、ターゲットの困りごとにはしっかりとフォーカスしましょう。

動画で紹介した情報によって、どのように困りごとを解決できるのかまで描くことができると、視聴者にとって満足度の高い動画に近づけるはずです。

③6W1Hに落とし込もう

動画の構成は「6W1H」に落とし込むことでよりどのような動画を作成するべきか明確になります。6W1Hとはなんのことなのか?以下で詳しくご紹介します。

要素意味
WHAT(何を)動画でなにを紹介するのか
WHY(なぜ)なぜ動画をつくるのか
WHO(誰が)動画は誰からのメッセージなのか
WHERE(どこで)視聴者はどのような場所・媒体で動画を見るのか
WHEN(いつ)視聴者にいつ動画を見てほしいのか
WHOM(誰に)どのようなターゲットにみてもらいたいのか
HOW(どのような) どのような動画をつくるのか

一般的には、6Wを固めてから1Hについて決めるようにすると構成が考えやすくなります。

具体的には以下のような流れで決めていきます。

要素
WHAT (何を)旅で見た景色や観光スポット
WHY(なぜ)観光スポットを盛り上げ地域活性化したいから
WHO(誰が)「旅好きの男性」
WHERE(どこで)「男性の発信するYouTube」
WHEN(いつ)「この地域に旅行を考えているとき」
WHOM(誰に)「この地域を訪れたことがない人に」
HOW(どのような)「親しみのわくようなわかりやすい紹介動画」

以上のように、動画構成を作る際には、6W1Hに落とし込んでから作成し始めましょう。
作りたい動画の方向性が見えてくるはずです!

④フレームワークを活用しよう

動画のフレームワークを活用することも構成作成には重要です。

フレームワークとは、動画の構成の型のことで、これらは効果的な動画を作成するためにはとても役にたちます。

覚えておきたい【動画のフレームワーク】は5つです。

  1. 起承転結
  2. PREP法
  3. CAMS
  4. ABCD
  5. AIBAC

なかには、難易度の高いものも含まれていますが、これらをマスターしておくことで動画作成の幅も広がるはずです。以下でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

①起承転結

「起承転結」は、ストーリー性があり見ている人を惹きつけたい場合に効果的な手法です。YouTubeやテレビドラマ、漫画などでもよく使われている構成のフレームワークです。

以下の4つの構成に分かれています。

要素意味
導入となる部分であいさつや動画の内容を伝えるパートになります。
動画を視聴するかどうかを判断する重要な役割を果たすので、できるだけ簡潔にして視聴者の興味・関心を惹きつけることが大切です。
「起」の部分で伝えた内容を進めます。
視聴者の興味が膨らむような工夫をする必要があります。
動画で一番盛り上がる部分になります。
驚きや感動などの心が揺さぶられるような展開を意識することで、動画の内容がさらに印象付けられるでしょう。
動画の内容を締めくくる、まとめとなる部分です。
チャンネル登録やグッドボタンを押してほしいなど、視聴者に次の行動を促す声かけをすることも重要です。

「起承転結」の型を使う場合は、以上のような要素を取り入れることで視聴者を惹きつけることができるでしょう。

➁PREP法

「PREP法」は、結論を最初に伝えることで知りたい情報を端的に視聴者に伝える時に効果的な手法です。ニュースの原稿や、プレゼンの発表などで使用されることが多い構成です。

以下の4つの構成でできています。

要素意味
Point
(要点)
最初に、動画の要点となる部分や結論を伝えましょう。
動画の結論を引き延ばさずに伝えることで、視聴者が動画に飽きて離脱してしまうのを防げるからです。
結論はすぐに理解できるよう、簡潔に伝えることも大切です。
Reason
(理由)
冒頭で紹介した結論にいたる理由を伝える部分です。
視聴者が結論に納得できるように、理由は論理的に伝えることを心がけましょう。
Example
(具体例)  
結論にいたる理由を具体的に伝えるための例を紹介しましょう。
具体例を用いることでイメージがしやすくなり、動画の説得力が増します。
Point
(要点)
もう一度、冒頭に述べた要点や結論を伝えます。
繰り返し伝えることでメッセージが明確になり、視聴者の印象により残りやすくなります。

動画の構成として「PREP法」を使用するなら、以上の要素を必ず取り入れましょう。情報を端的にわかりやすく伝えることができるはずですよ。

③CAMS

「CAMS(キャムズ)」は、サービスや商品を購入する「行動」を促すフレームワークです。動画のフレームワークのなかでも、比較的人気で使いやすいものと言われています。

CAMSは、以下の4つのパートでできています。

要素意味
CATCH
(つかみ)
まず、ターゲットに対し悩みや課題への共感を示し、視聴者の興味をつかみます。
メッセージを自分ごと化してしてもらう部分になります。
APPEAL
(ベネフィットのアピール)
CATCH部分で提示した悩みや課題の解決策を示します。視聴者へ商品やサービスのメリット・ベネフィットをアピールする部分です。
このパートで、具体的なブランディングや商品を紹介するのもよいでしょう。
MOTIVATE
(動機付け)  
視聴者の不安や心配を解消し、行動を促すような情報を伝えるパートになります。
たとえば、商品やサービスを実際に使用している既存顧客からのよい評判や実績などを紹介し、商品を購入する意欲を高めるなどがあげられます。
SUGGEST
(行動の提案)  
これまでのパートを踏まえ、紹介した行動をとることで得られるであろう結果を示し、提案していきます。
視聴者の気持ちに寄り添い、同じ目線で提案することが大切です。

CAMSは、特に行動を促すうえで便利なフレームワークです。以上の要素を取り入れ、ぜひ活用していきましょう。

④ABCD

「ABCD」は、Googleから推奨されている動画のフレームワークです。効果的に動画のメッセージを伝えるために必要な要素が網羅された形になっています。

ABCDフレームワークは、以下の4つの要素で構成されています。

要素意味
ATTRACT
(惹きつける)  
最初に短い時間でインパクトを残すことで、視聴者の関心を動画に惹きつけましょう。
ここでしっかり視聴者の興味を惹くことで、動画から離脱せずに視聴を続けてもらいやすくなります。
たとえば、見せたい商品や人などをアップで移したり、最初の5秒間で2つ以上のシーンを使いましょう。
以上のような要素を取り入れることで視聴者を惹きつけやすくなります。
BRAND
(ブランド)  
伝えたいことやサービス、商品などを示しブランドを認知してもらいます。
特にYouTubeでは、スキップが可能になる冒頭5秒間が重要です。このパートでは、最初の5秒間で商品や伝えたいことを紹介したり、印象づけるロゴなどを表示しましょう。
YouTubeであれば、動画の表示を意識し、強調したいものを中央から左へ表示することも大切です。
CONNECT
(つながる)
視聴者の感情に訴えかけるような仕掛けをします。
BGMのほか、エフェクトやSEなどを使用し、視聴者がブランドのストーリーに共感し、自分ごと化できるように演出をしましょう。
そのために、視聴者の感情に訴えかけたり、人物をストーリーの中心に置くことで、視聴者と感情的なつながりをもてるように演出をすることなどが大切になります。
DIRECT
(誘導する)  
視聴者に望むアクションを明確に提示しましょう。
たとえば、アニメやナレーション、テキストなどで行動を促したり「期間限定」「数量限定」などのフレーズを使い、お得感や切迫感を伝えましょう。
以上のような仕掛けをし、視聴者へ具体的な行動を促して締めることが大切です。

「ABCD」フレームワークは、特に動画のメッセージを伝えたいときに使うと効果的です。以上の点を押さえて活用してみてください。

⑤AIBAC

「AIBAC」は動画広告制作会社である、株式会社リチカが開発したフレームワークです。

短い秒数のなかで「サービスを手に入れたい」「商品を買いたい」と思わせられる点で、SNS広告での活用もおすすめと言われています。

AIBACは、以下の4つの要素で構成されています。

要素意味
Attention
(注意喚起)  
最初の2秒間で、視聴者の課題を注意喚起し、関心や興味を惹きましょう。
Interest
(興味関心)
商品やサービスの特徴を端的に伝え、さらに話に引き込んでいきましょう。
Benefit
(利益)
提示したサービス・商品を手に入れることでどのような利益を得られるのか視聴者に明確に伝えましょう。
視聴者のレベル感に合わせて表現を工夫して伝えるのがポイントです。
Action
(行動喚起)
視聴者へ次の行動を促すフレーズを語りかけ、締めくくりましょう。

AIBACの型は、短い秒数で視聴者の購買意欲を高めたい場合に効果的です。商品やサービスを売り込む際には試してみてはいかがでしょうか。

⑤構成をつくる前にシナリオ(脚本)を必ず作ろう!

構成作成の前に、シナリオは必ず準備しましょう。シナリオは、場面設定やセリフ・字幕、ナレーションなどを文章でおこしてイメージを具体的にしたものです。

シナリオを作る際には、以下の4つのポイントを押さえましょう!

  1. 伝えたいメッセージはひとつにしよう
  2. 動画の尺の長さを意識しよう
  3. 動画の流れを書き出しておこう
  4. 動画のシーンをより具体的にしよう

以上のポイントを押さえれば、よりよい構成をつくることができます!

動画の質もより高いものになるはずです。

①伝えたいメッセージはひとつにしよう

動画ひとつにつき、伝えたいメッセージやゴールはひとつにしぼりましょう。

ひとつにしぼることで視聴者により効果的にアプローチでき、最後まで視聴してもらえたり、次の行動へ促すチャンスが生まれやすくなります。

ひとつの動画のなかで複数のメッセージを伝えてしまうと、メッセージが多くなりすぎて一番伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。

動画の長さにもよりますが、ひとつの動画につきメッセージはひとつにすることを意識して作成するとよいでしょう。

②動画の尺の長さを意識しよう

シナリオを書く際には、動画の再生時間は1〜3分程度を目安につくるようにしましょう。長すぎる動画は視聴者の離脱や疲弊をまねいてしまうからです。

動画を作成していると、つい、入れたいシーンやセリフが増えてしまうことがあります。

上記をすべて組み込もうとすると、もともと予定していた動画の尺に収まらなくなってしまい、本末転倒になることも。

シナリオを作成したら自分で朗読してみましょう。

動画にどれくらいの時間がかかるのか、おおまかな再生時間を把握できます。

③メッセージと動画の流れを書き出しておこう

伝えたいメッセージは、動画の流れにそって書き出しておきましょう。

どのようなシチュエーションでメッセージを伝えるのか、各シーンの尺をどの程度時間を割くのかによっても動画の印象やイメージは大きく変わるからです。

この工程には100%の正解はありません。そのため、動画の本来の目的や完成イメージ、ターゲット層などを忘れずに作業を進めていくことが大切になります。

④動画のシーンをより具体的にしよう

動画の流れに沿うよう、内容をより具体的なものにしていきましょう。

シナリオをより具体的にするために必要になるのは、おもに以下の3つの要素です。

  1. ト書き
  2. セリフ

以下で詳しく解説していきますね。

①柱

「柱」は、シーンごとに具体的な場所や時間帯などを指定する役割を果たすものです。

一般的には、文章の前にシーンナンバーを記載し「公園・銀杏並木(昼)」のような形で冒頭に記入します。

特に、たくさんのスタッフが動画制作に携わる場合には、シナリオはさまざまなスタッフが参照するものになります。すべてのスタッフが理解したうえで業務を進められるように配慮することも大切です。

②ト書き

「ト書き」は、いつ・誰が・何をするのかを指定する役割をもちます。これらを記載することで、登場人物の動作や状況をわかりやすく伝えられます。

たとえば、以下のように書かれるでしょう。

〇公園・銀杏並木(昼)

    苗字名前、銀杏並木をのんびりと歩く

以上のように、シナリオ内のセリフを探しやすくなるよう、3〜4文字下げて記入をするのが一般的と言われています。

③セリフ

「セリフ」はシナリオのなかでも特に重要なパートと言われています。

視聴者の心情に寄り添い、共感できるセリフを盛り込むことで、ターゲットののちの行動につながりやすくなるからです。

セリフには、以下の3つの役割があります。

  • 登場人物の感情を伝える
  • 事実を伝える
  • ストーリーを進める

セリフは、あくまでも視聴者目線の感情・事実が盛り込まれているかどうかが大切になります。セリフの作成に入る前には、必ず視聴者が求めることを明確にし、どのようなセリフをいれるべきかを分析しましょう。

動画の構成作成で注意すべきこと

動画の構成作成に関しては、注意するべきこともいくつかあります。

具体的には、以下の3つが注意するべきことにあたります。

  • メッセージをつめこみすぎずひとつに絞る
  • 最初に決めたターゲットや目的のぶれに注意
  • 構成が似ているのは著作権違反になる?

詳しくみていきましょう。

メッセージをつめこみすぎずひとつに絞る

ひとつの動画にメッセージをつめこみすぎるのは控えましょう。

情報が多くなると視聴者は混乱し、その後の行動につながりづらくなったり、動画の離脱率があがってしまったりなどの原因になります。

たとえば、ある観光地について紹介したい場合は、他の観光地の紹介までいれこむのは控えます。伝えたいことがたくさんあるという場合は、その数だけ動画をつくるようにすると効果的ですよ。

最初に決めたターゲットや目的のぶれに注意

ターゲットや目的は、動画を作成している最中にぶれないように十分気を付けましょう。

作成している間に本来目指していたものを見失ってしまうと、メッセージがぶれてしまい誰にも伝わらない動画になってしまう可能性があります。

表面的な仕上がりになってしまわないためにも、企画・構成の段階で決めたターゲットや目的は忘れないように気を付けましょう。

構成が似ているのは著作権違反になる?

結論としては、構成が多少似通っていることで、著作権違反になることはありません。

ただし、特定の動画の構成だけでなく、内容まですべて似せてしまうのは著作権侵害となる可能性があります。

特に、外部に仕事を委託する場合は以下の点には注意が必要です。著作権や使用権侵害になる可能性があります。

  • 契約書に記載の用途以外に動画を二次利用する
  • 出演するキャストの契約期間を過ぎたにも関わらず動画を使用する

構成では、フレームワークなどの構成の型を使用したうえで、内容でほかの動画と差をつけることが大切です。動画作成の際には、同じようなジャンルの動画は必ず確認しておきましょう。

動画制作にはどのくらいの費用がかかるの?

動画作成では、どの程度工程を受け持つかによってかかる費用はかなり変わってきます。

一般的には以下のようなパターンにわけられます。

  • 個人もしくは自社で作成する場合の費用
  • 動画編集のみ依頼する場合の費用
  • 企画構成から編集までを依頼する場合の費用
  • 撮影のみ依頼する場合の費用
  • 見落としがち!こんな費用に注意しよう!

順番に解説していきます。

個人もしくは自社で作成する場合の費用

個人や自社で動画を作成する場合は、撮影機材や編集ソフトなどの費用がかかります。

機材については、現在はスマートフォンでも画質のよい動画を撮影可能です。そのため、機材にこだわらなければ費用はそれほど必要ありません。

編集ソフトは、無料・有料どちらもあります。

簡単な作業であれば、無料の編集ソフトでも十分編集可能ですが、しっかりと編集を行いたい場合には有料のツールの利用がおすすめです!(動画作成ツール紹介の記事が公開されたら内部リンク入れてください)

動画編集初心者は、無料のソフトを使用しながら編集に慣れていくのがおすすめです。有料ソフトのなかには、無料のお試し期間を設けている場合もあります。ソフトの使いやすさを確かめてから決めるのもよいです。

動画編集のみ依頼する場合の費用

個人や自社で企画と構成をつくり、撮影したデータの編集のみを依頼する場合、費用は1〜5万円程度かかると考えておきましょう。

10分以内の動画であればこの程度になりますが、動画の長さや編集の内容によって費用が変動することもあります。予算の詳細は、依頼予定の業者に事前に確認しましょう。

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企画構成から編集までを依頼する場合の費用

個人で撮影を行い、その他の企画・構成・編集を依頼する場合には、5〜10万円ほどの費用がかかると考えておきましょう。

基本的には、依頼先で考案した企画と構成をもとに個人で撮影を行ったあと、撮影データを編集をしてもらう流れとなります。

動画作成を依頼する工程が増えるため費用はかかりますが、信頼性の高い相手に依頼すれば、高品質かつ効果の高い動画を作成できるでしょう。

撮影のみ依頼する場合の費用

撮影機材がない場合は、撮影のみ外注することも可能です。その場合は、3〜10万円ほどの予算を用意しておきましょう。映像の質が高い動画にしたい場合は、撮影も依頼すると安心です。

使用する撮影機材やカメラマン・スタッフによってもかかる料金は変動します。

まずは、制作会社に相談してみてくださいね!

見落としがち!こんな費用に注意しよう!

動画作成を外注する場合、思いがけないところで費用が発生してしまう場合があります。たとえば以下のようなトラブルがあげられます。

  • 企画の依頼にシナリオ作成が含まれておらず余計に費用がかかった
  • 修正回数に制限があり、予算より多くの費用を請求された

以上のような認識のズレがあると、余計な出費となったり、動画作成の進行が思うようにいかず公開日に間に合わなかったり、といったことにもなりかねません。

このような事態を防ぐために、外注する際は事前にどこまで任せることができるのかをきちんと確認しておきましょう。 

効果的な動画をつくるために構成をしっかり固めることが大切!

何度も言っていますが、動画作成において、動画の構成作りは動画の仕上がりを左右する重要なポイントです。

動画作成の前にしっかりと構成を作成することで、視聴者から見て満足度の高い動画になり、目的を達成しやすくなったり、あとからの修正や手戻りを減らせたりするからです。

今回紹介したフレームワークや、押さえるべきポイントをチェックすることで、効果的な動画に近づけることができるはずです。

ぜひ、取り入れられそうなものから試してみてくださいね!

困ったときには「cone」へ相談もあり

今回は、動画構成の作成の重要性からつくる際のポイント、注意するべきことまでたっぷり紹介してきました。

「どうしても自分ひとりでは判断できない」「仕事を頼める人を探す時間がない」という場合には「cone」などのサイトに相談するのもおすすめです。

coneは、個人のクリエイターに仕事を依頼できる制作依頼サイトです。

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動画の構成は外注することもできます。「初めてで勝手がわからず困っている」「ちゃんとできているのか心配」という場合には、ひとりで悩まずに専門家への相談も選択肢にいれてみてくださいね!

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。