動画を制作するとき、通常は最初に画面サイズを決めるでしょう。
動画サイトなどにアップする場合は規定サイズにする必要がありますが、事前にサイズをチェックしておけば特に問題なく動画の公開が可能です。しかし状況によっては、途中で動画の画面サイズを変更する必要も出てきます。
このようなときは、サイズ変更に対応したツールを使って処理しなければなりません。
今回は動画の画面サイズを変更したい人に向けて、サイズ変更が必要になるケースや、変更時の注意点、おすすめアプリ&フリーソフトなどをご紹介します。
変更が必要になるケースとは?
すでに編集を始めている場合、画面サイズの変更は面倒かもしれません。一体どのようなときに画面サイズの変更が必要になるのでしょうか?
解像度が高すぎるとき
解像度が高い動画はデータサイズも大きくなります。大容量のデータは重いため、送受信が遅くなり時間がかかってしまうことも多いです。なかなか処理が終わらず作業できないこともあるので、このようなときは解像度を変更してリサイズしたほうが良いでしょう。
SNSなどで個性的に見せたいとき
通常の動画は横長ですが、正方形などに変えると個性的な動画に仕上げられます。とくにInstagramなどのSNSではオシャレな印象を与えられて良いでしょう。ほかの動画と差別化したいときは、意識的に画面サイズを変えるのも一つの手かもしれません。
サイズやアスペクト比が間違っていたとき
単純に画面サイズをミスしたときも変更が必要です。アスペクト比(縦横比)を間違った場合は、映像の四方を切り取るため結果的に画面が小さくなり、画面サイズが変わります。また、映像素材と大きさが合わないときなどにも変更が必要になる可能性があります。
サイズ変更するときの注意点
画面サイズを変更するときは、どんな点に注意すればよいでしょうか?2つのポイントをご紹介しますので、作業前に一度確認してみてください。
動画形式は対応しているか?
一番にチェックしたいのは動画の形式です。画面サイズの変更処理をする動画編集アプリやソフトが、自分の希望するファイル形式に対応しているかチェックしておきましょう。出力後の動画形式によっては、送受信できなかったりアップロードできなかったりするので注意が必要です。なるべく汎用性の高いmp4に対応しているものが良いかもしれません。
各種設定は合っているか?
ソフトによっては細かい理由でリサイズに失敗する場合があります。そのため、設定が合っているかどうか再度確認すると安心です。動画編集フリーソフトのなかには、フィルタの順序が違うだけでサイズが変わってしまうものもあります。ソフトごとの設定を確認しておくことをおすすめします。
スマホ用おすすめアプリ
手軽に動画の画面サイズを変更したい場合は、スマホアプリを利用すると良いでしょう。ここではおすすめの無料アプリを2つご紹介します。
ビデオスミス(Video Smith)
読み込み、切り抜き、字幕追加、BGM挿入、トリミング編集、音声録音など多くの機能が搭載されている動画編集アプリです。保存時のサイズは「きれい」「ふつう」「あらめ」の3つから選択が可能。動画形式はMOVとMP4の2つに対応しています。サイズ変更だけではなく動画加工がこれ1つで完結できるので便利でしょう。
外部サイトへ:ビデオスミス(Video Smith)
正方形どん
動画の画面サイズを変更するアプリで、横長の動画に余白を追加して正方形に変換できます。高画質での出力が可能で、フルHD(1080p)から4K(2160p)まで対応しています。背景画像をオシャレに飾ることもできるのでSNS投稿時にもおすすめ。iPhoneのロック画面用の壁紙画像も作成可能で、3D Touch搭載機種ならライブ壁紙にもできます。お気に入り動画をロック画面に設定したい人におすすめです。
外部サイトへ:正方形どん
パソコン用おすすめソフト
パソコンを利用している人向けに、画面サイズ変更におすすめのパソコン用ソフトもご紹介します。手軽にサイズ変換したい人は以下のソフトを参考にしてみてください。
Freemake Video Converter
動画をリサイズできる変換ソフトで、データサイズを圧縮したいときに便利です。500以上のフォーマットに対応しており、4K、1080p、720pの動画が無劣化で変換できます。処理時間は数秒ほどなので、時短したい人にもちょうど良いでしょう。トリミング、結合、反転なども可能。有償版ではさらに多くの機能が使えます。対応OSはWindowsです。
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HandBrake
DVD、VOB、MPEG、ISOイメージといったファイルを、iPhone、iPad、Android、PSP、AppleTV、PS3、Xbox360、PSPなどに適した動画に変換するソフトです。難しい設定はなく使いやすいので、初心者でも問題なく利用できるでしょう。チャプター選択、字幕、トリミング、サイズ変更などの機能も搭載。対応OSは、Windows、Linux、Mac OS Xです。
外部サイトへ:HandBrake
まとめ
画面サイズの変更が必要になった場合は、便利なアプリやフリーソフトを利用するのがおすすめです。すでに使用している動画編集ソフトがある場合は、そのままソフトで処理することも可能かもしれません。まだ特定のソフトに決めていない場合や、これから動画制作を本格化させるという場合は、無料ツールを操作して試してみると良いでしょう。
動画のサイズは基本的に16:9のアスペクト比になっていますが、個性を出したいときは正方形などの形にしてみるのも一つの手です。各種設定や動画形式に注意して、動画を適切なサイズに変更しましょう!