動画から人物だけ切り抜きする方法は?おすすめアプリ&フリーソフト

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

動画編集ですべての機能を使いこなすのはなかなか大変ですが、よく使う機能は覚えておいて損はないでしょう。
YouTuberなどの動画では、場所を移動する際に人物だけを切り抜く技術が利用されています。このような動画に仕上げるには、どのように撮影や編集をすればいいのでしょうか?

今回は動画から人物を切り抜きたい人に向けて、合成方法や撮影手順、便利なアプリやソフトなどについてご紹介します。

クロマキー合成で人物を切り取ろう!

人物を切り抜くには、クロマキー合成という技術を使います。一体どのような技術なのか、まずはクロマキー合成の概要についてご紹介します。

クロマキー合成とは?

クロマキー合成とは、キーイング(映像編集技術の一つで、特定の色の成分から映像の一部を抜き出すこと)の一種です。

フィルムの世界で昔から使われてきたブルーバック合成を模したもので、アナログ&デジタルビデオに加え、ライブなどでも利用されています。

わかりやすいのは天気予報

一番身近なのはテレビのお天気お姉さんでしょう。天気予報では、予報士の背後に大きな地図が映しだされることが多いですが、

このような映像はクロマキー合成を使って作られます。現実にはありえない組み合わせを表現するときにも便利な方法といえるでしょう。

クロマキー素材の撮影手順

クロマキー合成をするには、撮影時に背景をマスクする必要があります。手順をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

背景を用意する

まずクロマキー用の緑か青の背景布(背景紙)を用意し、セロハンテープなどで固定します。

背景との境界線をはっきりさせるため、人物の服装は背景と被らないように注意しましょう。できれば背景と補色関係にある正反対の色が良いかもしれません。たとえば背景が青なら、補色は黄色です。

撮影場所をチェックする

撮影は屋内の広いスペースがおすすめです。屋外では人物に影ができてしまうため、不自然な映像になる可能性があります。また太陽光の下だと照明の調節が難しくなるので、特別な理由がない限りは屋内で撮影するほうが良いでしょう。頻繁に使用する場合は、撮影専用スペースを作っておくと楽かもしれません。

照明を調整する

クロマキー素材を撮影するときは、照明が均等に当たっているかが重要です。照明の当たりかたにムラがあると、編集の際に背景がきれいに切り抜けず、作業が面倒になったり映像のクオリティが下がったりします。そのため一定量の照明を当てるように意識しましょう。

スマホでカンタン!おすすめアプリ

スマホ

クロマキー合成はスマホでも編集できます。スマホで簡単に作業したいという人に向けて、2つのアプリをご紹介します。

Filmmaker Pro(iPhone)

トリミング、分割、テロップ、再生速度調節、フィルター、エフェクトなど豊富な機能が搭載されている動画編集アプリです。横画面で編集するため、小さい画面でも操作しやすいのが特徴。取り除きたい背景色をタップすれば自動的に透明に変わります。

クロマキー機能は3日間の無料トライアルなので、気に入ったら課金してみると良いかもしれません。

外部サイトへ:Filmmaker Pro

Automatic Background Changer(Android)

動画背景合成専用アプリです。クロマキー合成したいファイルをインポートし、不要部分をタップするだけで背景除去できます。

綺麗な背景が100種以上用意されているうえ、好きな画像をインポートすることも可能。複雑な背景は削除しにくいですが、操作が簡単なので使いやすいでしょう。

外部サイトへ:Automatic Background Changer

PCでじっくり!おすすめフリーソフト

PCでクロマキー合成する場合は、基本的には専用ツールではなく動画編集ソフトを利用します。ここではフリーソフトを2つご紹介しますので、参考にしてみてください。

PowerDirector 17

直感的に操作できる人気の動画編集ソフトです。多彩な編集機能を搭載しており、最大3色までクロマキー合成できます。たとえば背景が青の素材と緑の素材を同時に合成するといったことも可能。このような機能を搭載しているソフトは少ないため、効果的にクロマキー合成したい人におすすめです。

AviUtl

完全無料ながら有料ソフトと同等レベルの機能がそろった動画編集ソフトです。フリーソフトとして有名なので、利用している人も多いでしょう。

クロマキー合成を行うには拡張編集プラグインの導入が必須ですが、そのほかにもさまざまなプラグインを使えるので、カスタマイズしたい人にちょうど良いでしょう。

まとめ

クロマキー合成を使えば、現実では撮影できないような難しいシーンや、あっと驚くような場面を簡単に作りだせます。クロマキー素材専用の撮影をするなど多少の準備は必要ですが、やり方さえ覚えればさまざまな効果を加えられて便利でしょう。動画の表現幅も広がること間違いなしです。

クロマキー合成を使って人物画像を切り抜き、思い描いたとおりの動画を作成していきましょう!

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。