イラストレーターさんや漫画家さんなど、絵が上手い人のイラストを見て、
「この人はどうしてこんなに上手に描けるんだろう?」
「それに比べて、私はどうしてなかなか絵が上手くならないんだろう?」
と疑問に思ったり、悩んだことはありませんか?
今回の記事では、絵が上手い人の特徴や真似したいポイントについてご紹介していきます!
絵は才能ではない?
絵が思うように描けなかったり、上手な人との差に落ち込んだりした時、自分には才能がないと感じてしまう瞬間ってありますよね。
しかし、絵の実力は才能によるものではありません。
もちろん、生まれた瞬間から絵の才能にあふれ、若くして大成功する……そんな神のような絵描きさんも何人かは存在するでしょう。世界は広いですからね。
しかし、現在活躍している絵描きさんたちは、絵のために様々な努力をしてきたという人がほとんど。
誰しも絵の下手な時期があり、練習や経験を積むことによって少しずつ画力をつけていったのです。
上達しない人の特徴
まずは、絵が上達しない人の特徴をいくつかご紹介していきましょう。
絵がなかなか上手くならないと感じている人は、自分がこの特徴に当てはまっていないかチェックしてみてください。
練習不足
イラスト初心者で本格的に絵を描いたことがない、単純に練習が足りていない、ということは大いに有り得ます。
落書きや手癖で描いた絵を描くだけでは上達は難しいかもしれませんが、毎日少しでもスケッチやデッサンをするなど、練習を怠らなければ実力が付いてきます。
準備・資料不足
絵を仕事にしている人たちは、描く対象物のリサーチや下準備をしっかりと行います。
また、どんなに絵が上手いプロでも……というより、プロほど膨大な数の写真や絵の資料を収集しているもの。
沢山の引き出しがあるからこそイメージが広がりやすく、オリジナリティのある作品が作れるんですね。
描きたいものはよくリサーチし、特徴や形を頭に入れるようにするといいでしょう。
重ね線・迷い線が多い
デッサンやラフなどを描く際、サッと描いた短い線を重ねて描いたり、迷い線だらけになったりしていませんか?
線をいくつも重ねて描くと、目の錯覚で実際よりも上手いように見えてしまい、上達に結びつきにくくなります。
絵が上手い人の特徴
では、絵が上手い人の特徴についていくつかご紹介していきましょう。
難しい「手」を描くのが上手い
人の身体の中でも、造形が複雑で描くのが難しいと言われる部分が手です。
また、手は人の感情が現れやすい箇所でもあるので、様々な手の描き分けができることは、そのままより豊かな表現に繋がっていきます。
模写・デッサンを描いた枚数が多い
絵が上手い人たちは、模写やデッサンなどを相当な枚数こなしていることが多いです。
アマチュア時代だけでなく、プロになってからも模写やデッサンをしているという人もいますから、絵を上達させるためには欠かせない練習方法ですね。
観察力が優れている
絵が上手い人は鋭い観察眼を持っているのが特徴です。
細かい部分まで観察して絵に描けるので、リアリティ溢れる上手な絵を描くことができます。
観察力も画力と同じく、鍛えれば身についてくるものですので、普段からものをよく見るようにしていきましょう!
下準備が整っている
イラストレーターさんなどの絵を描く人は、仕事で依頼されたものをリサーチし、しっかりと調べるところから作業をはじめます。
資料を集めて情報を仕入れ、そこから自分らしいスタイルや依頼に沿ったスタイルで絵を描いていきます。
今から真似できるポイント紹介!
絵が上手い人の特徴をご紹介してきましたが、いきなり表面上だけ真似したところで実力には繋がりません。
ここからは、今からでも真似できる、画力の上達に繋がるポイントをいくつかご紹介します!
「毎日」練習する
絵が上手い人はとにかくたくさん絵を描いて練習をしたという人が多いです。
絵を描くことを日課として、最低でも1日に1枚~それ以上の数の絵を描くようにしてみましょう。
「右向きの顔しか描けない」
「美少女しか描けない」
というような状況を避けるためにも、毎日違うポーズ・構図で人物を描く、昨日は人物を描いたから今日は動物を描くなど、同じものばかり偏って練習しないようにすると良いかもしれません。
観察力の訓練
絵を上達させるために最も大切なのは、観察力を身につけることです。
最初は簡単なもの、描きやすいものからよく見てデッサンし、見たものをそのまま描けるようにしましょう。
表面的な色や形だけではなく、もの全体の重みや質感なども写し取ろうとすると、より理解が深まります。
絵を楽しんで描く
モチベーションは非常に大切。
描くのが嫌になってしまったり、絵に苦手意識が出来てしまっては、伸びる能力も伸びなくなってしまいます。
絵を描く楽しさや、絵が思い通りに描けるようになっていく喜びを感じながら、楽しく絵を描くようにしましょう!
作品を臆さず世に出す
ここまで「訓練」「練習」という言葉を繰り返し使ってきましたが、いつまでも「この絵は練習」と思って描いていると上達しなくなる、という話を聞いたことがあります。
練習はもちろん大切なことですが、絵は世に出され、人に見られて初めて評価を得られるもの。
上手くなるまでは誰にも絵を見せず、何にも応募せず、一人で篭って練習しておこう……と考えても、きっと続きません。
上達したかどうかすら、自分の主観でしかありませんからね。
自分の理想から遠くても、人に見られて評価されるのが怖くても、本当に上手くなりたいのなら積極的に外へ発信していくことが大切です。
そこで褒められたりけなされたり、あこがれの絵描きさんを見つけたり、一緒に練習する仲間と情報を共有したりすることで、自分の作品がより磨かれていくのではないでしょうか?
まとめ
絵は才能ではなく、練習や経験を重ねて上手くなっていくもの。
初めは上手くいかないかもしれませんが、今後の練習次第でいくらでも伸びます。
「楽しんで絵を描くこと」と、「作品を世間に発表し続けること」を忘れずに、自分の理想の絵を目指して頑張ってみてください!