絵描き必見!イラストの料金表を作る方法と製作時の注意点3つ!

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coneなセカイ編集

coneなセカイを編集している人。
自らもクリエイターとして、日々クリエイティブに関する課題解決で翻弄中。

自分で仕事を探し、イラストの金額を決め、好きな時間に作業ができる「フリーランス」として働くイラストレーターは多くなっています。

働く自由度の高さはフリーランスの魅力でもありますが、あまりに自由すぎて、どんな仕事をいくらで受けるべきか、悩んでしまう場合もありますよね。

今回の記事では、イラストの料金表を作る方法と、注意点についてご紹介していきます。

料金表とは?

「料金表」とは、イラスト制作をしている企業や個人が、発注者向けにイラストの制作料金を表にまとめたものを指します。
名称に決まりはなく、「価格表」や「制作メニュー」と言われることもありますよね。

料金表は、主にイラスト制作会社がHP上で公開しているほか、フリーランスで仕事を受けているイラストレーターが、個人で作成・公開している場合もあります。

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料金表の重要性

ここからは、イラストレーターが、個人で料金表を作る重要性についてご紹介します。

発注側に親切

イラストやデザインの価格は、サイズや技法、そして仕事を受けるイラストレーターによってさまざま。
そのため、制作依頼をするクライアントは、よほど発注経験が豊富でないかぎり、イラストの相場を正しく把握することは難しいでしょう。

そんな時、イラストレーターがイラストの料金表を公開していると、依頼にかかる費用がイメージしやすくなりクライアントにとって親切ですよね。
「見積もりがしやすいから」という理由で、料金表を用意しているイラストレーターを選んで依頼するクライアントもいるので、料金表を作って損はないでしょう。

自分に親切

とくに個人で仕事を受けた経験が少ない間は、自分の作品の金額が定まっていなかったり、技術に自信がなかったりして、イラストの価格決定に悩んでしまうもの。

あらかじめ料金表を準備しておけば、自分が金額の交渉をする際の目安になります。
「デフォルメキャラクター制作は◯円」「修正1回につき追加料金◯円」など、制作内容ごとに細かい金額を設定すると、オプションの提案や値引き、値上げなどの対応もスムーズになるでしょう。

価格設定に関わる要素

ここからは、イラストの価格設定に関係してくるいくつかの要素についてご紹介します。
料金表を作る際は、以下の点を意識して金額を決定するといいでしょう。

作品のサイズ

イラストの料金は、作品のサイズによって異なる場合が多くなっています。

とくにアナログイラストは、制作の工数が作品サイズに左右されるため、サイズが価格決定の大きな基準になると考えていいでしょう。

イラストをどこまで描くか

背景なし、人物の顔やバストアップのみなど、比較的早く仕上げられるイラストは、金額も低めに設定されます。
逆にキャラクターの全身が入ったイラストや、背景までしっかりと描き込んだイラストは、相応に高い価格設定になりやすいですね。

イラストの技法

イラストをどんな技法で描くかによっても、金額は変わってきます。
傾向として、工数を減らしやすいアニメ塗りの作品は安く、描き込みが必要になる厚塗りは高いようです。

イラストのスキル

コミッションサイト「SKIMA」なら、クリエイターランクというものがあります。
例えば クリエイターランクが上がった時などに、高ランクはそれなりの実績がないと獲得することができませんから、自分の市場価値を高める意味合いも込めて価格設定を見直すのもひとつの手かもしれません。

では、イラストの相場感や実際に料金表を作る際におさえておくべき注意点について、詳しくご紹介していきます。

イラストの相場感

先程ご紹介したように、イラストの金額は、さまざまな要素によって変わります。
そのため、かなり相場がつかみにくく、とくに初心者の方は、価格設定に悩みやすいもの。

ここからは、イラストの相場感について簡単にご紹介します。

イラスト制作会社の相場

ここでは、例を挙げてイラスト制作会社の相場を見ていきます。

イラスト制作会社が公開している料金表では、

【A社】

  • アニメ塗りキャラクターイラスト…40,000円
  • デフォルメキャラクターイラスト…35,000円
  • 厚塗りキャラクターイラスト…100,000円

【B社】

  • キャラクターイラスト…70,000円
  • デフォルメイラスト…40,000円
  • 背景イラスト…90,000円

など、イラストの工数によって基本料金を変更する場合が多くなっています。

コミッションでの相場

有償のイラストリクエストを受け付ける「イラストコミッション」では、

  • キャラの顔、バストアップのみ…2,000円~6,500円
  • キャラクターイラスト(全身、立ち絵)…7,000円~30,000円
  • 背景込みのイラスト…15,000円~50,000円

などの募集が多くなっています。
プロからアマチュアまで、誰でも気軽に依頼を受けられる場なので、幅広い価格帯で設定されていますね。

変動する相場に対応しよう

イラストの相場は変動するため、上記の金額が常に正しい相場とは言い切れません。

気になる方は、料金表を出している制作会社や、仕事・コミッションを受け付けているイラストレーターを探し、価格決定の参考にするといいでしょう。

料金表制作時の注意点

ここからは、料金表制作の注意点についていくつかお話します。

ある程度の値上げ・値下げを想定した料金設定にする

料金表にまとめた金額は、あくまでも交渉の目安でしかありません。
実際に依頼を受けた際は、依頼内容や取引の状況から判断し、料金表の金額から値引きしたり、逆に値上げしたりすることがほとんどです。

初めて依頼してくれた相手や、何度も依頼をしてくれているお得意様には、サービスとして値引きするイラストレーターも多くなっていますね。

常に自分のスキルと金額設定を照らし合わせる

数多くの依頼をこなせば、自然と画力や、絵を描くスピードが上がってきます。
自分のスキルと価格のバランスを取ることはとても大切です。
以前よりハイクオリティな作品を、短時間で納品できるようになった場合は、イラストの価格の引き上げを検討するといいでしょう。

なるべく詳細に書き込む

料金表の金額は、サイズや技法、イラストの種類別など、細かく表記することが大切です。
他のイラストレーターの料金表を参考にしつつ、情報量の多い料金表を作成してくださいね。

まとめ

最後に、今回の記事について簡単にまとめました。

  • 料金表とは、イラスト制作をしている企業や個人が、発注者向けにイラストの制作料を表にまとめたもののこと
  • 料金表を用意すると、事前にイラストの価格がわかるため、発注者とイラストレーターがお互いに交渉しやすい
  • イラストの価格は、イラストのサイズや内容、技法などの要素によって上下する
  • イラスト制作会社やコミッションサイトなどで公開されている料金表を見ると、イラストの相場が分かる

自分のイラストの金額を決めるのは、なかなか難しいもの。
しかし、プロとして働くためには、イラストの相場を理解し、適切な料金表を作成することが重要です。

フリーランスでイラストの仕事をしようと考えている方は、今回ご紹介した内容を参考に、自分の料金表を作成してみてください。

とは

coneはSKIMAから生まれたクラウドソーシングです。
SKIMA creativeがリニューアルしconeになります。
でもconeはただのクラウドソーシングではありません。
「クリエイターとの価値共創」をテーマに、クリエイター・クリエイティブ・クライアント・コミュニケーションなど全ての「C」でオンリーワンになることを真剣に考えています!
クリエイターとの共創でより良いサービスにし、クリエイティブの価値を高めていきます。