似顔絵を描くのは難しくない!
似顔絵を描いてみたい! その理由はさまざまだと思います。
- TwitterやpixivなどのSNSに自分の似顔絵を載せたい!
- 友達の結婚式に新郎新婦の似顔絵をプレゼントしたい!
- 似顔絵を描いて売りたい!
などなど。
写真から似顔絵を作成できるアプリもありますが、ここはやはり自分の手で描きたいもの。
プレゼントだったり、それでお金を稼ぐとなると、なおさらオリジナルを作りたいですよね。
だけど、「似顔絵って難しそう」「どうすればいいのかわからない」なんて尻込みしてはいませんか?
中には「普段イラストを描いているけど、似顔絵は……」と、諦めてしまう方もいます。
それは、とてももったいないことなんです。
ちょっとしたコツを覚えれば、似顔絵は誰でも描けるんですから。
ここでは、そのコツをお伝えしながら、実際に似顔絵を描いていきます。
タッチごとの似顔絵イラスト
似顔絵を描く。そう聞いて、どんな似顔絵をイメージしますか?
タッチは? シチュエーションは?
プロの画家さんが描くようなリアルさを意識した似顔絵でしょうか。漫画のようにデフォルメされた子供の似顔絵でしょうか。もしくは、可愛らしいキャラ似顔絵かもしれないですね。
シチュエーションに合わせたタッチの似顔絵の描き方をお伝えします。
SNSのプロフィールにぴったり!ゆる可愛いアイコン似顔絵
まず、多くの人が作りたいであろう似顔絵です。簡単なのでぱぱっと描けてしまいますよ。
(1)丸を描いて、そこにあたりをつけます
人物イラストを描く方がよくやっている十字のあたりです。これだけでプロになったような気分になりますね。
(2)なぞって輪郭を描く
先ほど描いた丸の下半分を輪郭とします。ゆるい感じを出したいので、さっと描いてしまって構いません。線がゆがむのはご愛嬌。
(3)身体を描く
身体の部分となる服を描いていきましょう。首はあってもなくてもいいです。
(4)髪を描く
髪型は個性が出る部分なので重要です。難しいようですが、髪の長さと髪の流れを意識すれば簡単です。耳を隠すか出すかというのも、個性を出しますね。
(5)表情を描く
相手の目は細いですか? タレ目ですか? 特徴をつかんで描いてみましょう。口を閉じたり開いたりするのは、相手の性格を参考にするといいですね。
(6)アクセサリーをつける
髪にピンをつけてみたり、服にポケットやボタンをつけてみたり、可愛らしさを付け足してみてください。
(7)色を塗る
パソコンで作業している場合は、バケツで構いません。ですが、クレヨンとか色鉛筆などでも、いい感じが出ますよ。色数は使いすぎないようにしたいですね。ゆるい感じが消えてしまいます。
(8)影とハイライトを入れる
影とハイライトを入れると、ぐっとイラストが引き締まっていいですね。影は外側に沿って塗るだけでいいです。ハイライトは、光がどこにあるのか意識してみましょう。今回は、左上に光があるイメージですね。
(9)完成
どうでしたか? 輪郭を描く際に、下半分だけではなく、丸をそのままなぞってしまう方法もありますね。こちらでも、表情と髪型で特徴を出します。
ウェルカムボードに最適!デフォルメ似顔絵
今度は、デフォルメ似顔絵を描いていきます。デフォルメ似顔絵を見る機会といえば、結婚式のウェルカムボードなどですね。ウェルカムボードは代わりに作ってくれる会社がたくさんありますが、ここは、オリジナルに挑戦したいもの。もしくは結婚する友達に頼まれて断れなかったときなどに今回の方法を知っていると便利ですよ。
画像の写真を使って似顔絵を描いていきます。
(1)特徴的なパーツを書き出してみる
ゆる可愛い似顔絵よりも現実に近づけたいですよね。相手の顔をよく見て、特徴的なパーツを探してみましょう。
髪型や目の大きさ、眉の形、体型、服装などを文章で書いてみてください。
(2)ラフに特徴を描き出す。
紙に描いてみましょう。とはいえ、まだ本番ではないので、安心してください。
先ほど書き出した特徴をパーツをもとに描きます。目や口は大きく、鼻は小さくすると、よりデフォルメ感が出て、いいですよ。
(3)下書きを描く
構図を考えて、顔を描いていきましょう。
輪郭の形はデフォルメの程度によりますが、大体は卵形でいいと思います。ラフを参考にして、それぞれの特徴を忘れないようにしましょう。
首から下は小さくします。
髪の毛の形は、意外と重要な部分です。ここの描き方次第で、だいぶイメージが変わります。
(4)ペン入れをする
下書きが終わったら、ペン入れをしていきましょう。
(5)色を塗る
色を塗ります。画材はなんでも構いません。自分が使いやすいものを使ってみてください。
薄い色から塗っていって、徐々に濃い色を塗っていくとうまくいきます。ピンク色を強くすると、幼い印象になりますよ。
(6)完成
背景を付け足して完成です。ウェルカムボードでしたら、華やかな色合いにするといいですよ。
これであなたもプロ?リアル似顔絵
最後にリアルな似顔絵の描き方を紹介します。デフォルメではなく、特徴をつかんでそのまま描く方法ですね。
描いていく工程は、デフォルメ似顔絵と一緒なので、大事なことだけをお伝えしていきます。
(1)相手の顔を観察する。
相手の顔をよく見て、特徴的なパーツを探し出してください。ここで文章に書き出してもいいのですが、今回はデフォルメにはしないので、いきなり絵として描くという選択肢もありですね。とにかく、相手の顔をよく観察することです。
(2)顔のパーツを描く
顔の輪郭と顔の中心に十字のあたりを描きます。パーツの位置やバランスに注意するとうまくいきます。
(3)顔の影を描く
唇の下や、鼻の横など、影となっている部分を書きます。彫りが深い人はより影が多いですよね。影を強調して描くといいですね。
(4)自分の顔と比較する
描いている途中でうまくいかないな、筆が進まないなと思ったら、鏡で自分の顔を見てみてください。自分の顔にも特徴がありますよね。相手の顔とどこが違うでしょうか。
(5)相手の性格を考える
表情をブラッシュアップする際には、相手の性格を取り入れることも大切です。口を開けて笑うタイプなのか、気が強い人なのかなど、相手のイメージや雰囲気を表現してみてください。
(6)完成
細かい修正をして終わりです。リアルな似顔絵の基本は、とにかく相手をよく観察することです。相手の特徴をつかんで練習あるのみですね!
まとめ
いかがでしたか?
ここまで3つのタッチの似顔絵を紹介してきました。リアル似顔絵はハードルが高いかもしれませんが、何度か描いて練習を積んでいけば、早くうまく描けるようなってきますよ。
似顔絵を描く上で共通していることは、相手が喜ぶような似顔絵を描いてあげることです。
パーツを描くときにも、コンプレックスなところを強調させるより、チャームポイントを目立たせたほうが喜ばれますよね。
下手でもいいんです。ハートのほうが大事ですから。
相手のことをよく観察して、よく考えて、いい似顔絵を描いてくださいね!