動画はさまざまな効果をつけることで、よりステキな作品に仕上がります。どのような効果をつけるかは、動画の内容や編集者の好みによって変わりますが、一度は試してみてほしいのが「フェードアウト」です。この効果は映画やドラマなどでも頻繁に使われています。
今回は動画のフェードアウトについて知りたい方に向けて、そもそもフェードアウトとは何なのか、どうすれば効果的に使えるのかを解説します。また、動画にフェードアウトを加えたいときにおすすめのiPhoneとAndroidのアプリをご紹介します。
そもそもフェードとは?
よく耳にするフェードアウトですが、これは映像のトランジション(カットとカットの間に挿入する切り替え効果)を表す言葉です。「フェード(fade)」は映像編集技術の一つで、「衰える」「しぼむ」といった意味の英語からきています。
フェードアウトとフェードイン
フェードには、一色から徐々に映像が見えている状態に移り変わる「フェードイン(fade-in)」と、映像が見えている状態から徐々に一色に移り変わる「フェードアウト(fade-out)」の2種類があります。一般的には黒色から移り変わることが多いですが、最近では白からのフェードインとフェードアウトである「ホワイトフェード」もよく利用されています。
効果的な使い方とは?
フェードアウトはどのようなシーンで使われることが多いのでしょうか?効果的な使用方法を3つご紹介します。
余韻を残したいときに
フェードアウトは、作品のラストや各シーンの終わりに使われることが多いです。徐々に暗くなって映像が終わるため、視聴者に余韻を残す効果があります。
ラストシーンを印象付けたいときにちょうど良いでしょう。
シーンを切り替えたいときに
翌日を表したり次のテーマに移ったりするシーンの切り替え時にもフェードアウトは使われます。一度暗転することで、それ以前とは違うシーンだと視聴者に理解してもらいやすいため便利です。
スムーズな移り変わりを表現したいときに
フェードアウトとフェードインを組み合わせれば「オーバーラップ(ディゾルブ)」というトランジションを使えます。これはフェードアウトする画面に次の画面をフェードインして重ねる編集方法で、時間や季節の移り変わりをうまく表現できます。
おすすめ編集アプリ:iPhone
動画にフェードアウト効果をつけたいときにおすすめのiOSアプリをご紹介します。iPhoneを利用している場合は、こちらをチェックしてみてください。
動画編集 Perfect Video
多彩な機能が搭載されたビデオ&スライドショー編集アプリです。最初と最後のショットに対して、フェードインとフェードアウトを設定できます。そのほかにも動画編集の基本となる結合・分割や、逆再生、ミラーリング、反転、字幕、テキスト、モザイク、音楽追加といった機能が搭載されています。
最高4Kまでの解像度に対応しているので、高画質の動画制作をしたい場合にもちょうど良いでしょう。
外部サイトへ:動画編集 Perfect Video
iMovie
iPhoneでの動画制作ではおなじみの動画編集ソフトです。設定のなかにある「黒からフェードイン」「黒へフェードアウト」をオンするだけで、動画の最初と最後に効果を適用できます。そのほかにも、各種エフェクトやミュージックライブラリの曲、自分自身のナレーションなどが簡単に追加可能です。
AirDropやiCloud Driveを利用すれば、デバイス間で簡単にプロジェクトを共有できます。複数のApple製品を利用しているユーザーにおすすめです。
外部サイトへ:iMovie
おすすめ編集アプリ:Android
Androidのスマホを利用している人向けにも、Androidで利用できるアプリを2つご紹介します。動画にフェードアウト効果を追加したい場合はぜひ参考にしてみてください。
キネマスター
動画制作に必要な機能がそろった動画編集アプリです。フェードインとフェードアウトなどのトランジションのほか、マルチビデオレイヤー、ボイスオーバー、クロマキー、スピードコントロール、字幕などさまざまな機能が搭載されています。タイムラプスやスローモーションなどのスピードコントロールも可能です。
YouTube、Facebook、Dropboxなどにも簡単に共有できるので便利です。プレミアムアセットや一部ツールは有償ですが、ウォーターマーク付きであれば基本無料で使用できます。
外部サイトへ:キネマスター(Android)
外部サイトへ:キネマスター(iOS)
VLLO – Video Editor
ひととおりの動画編集機能が搭載されている動画編集&加工アプリです。オーディオ機能としてフェードイン・フェードアウト、効果音、BGMが利用できます。
画面比率の変更、テキストの追加、転換効果、倍速なども可能です。1000個以上のステッカーも用意されているので、動画をポップに彩りたいときにも便利でしょう。4K画像にも対応しており、海外アプリながら日本語フォントも提供されています。
無償版でもウォーターマークなしの動画が作成可能です。
外部サイトへ:VLLO(Android)
外部サイトへ:VLLO(iOS)
まとめ
フェードアウトは、シーンを切り替えたいときや余韻を残したいときに便利なトランジションです。頻繁に使いすぎると動画がくどくなってしまうため注意が必要ですが、適度に使用すれば作品に大きな効果を与えられるでしょう。
フェードインと併せて使えばまた違った効果も期待できるため、まだ一度も利用したことがないという人はこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?