「あのイラストレーターさん・漫画家さんみたいに、クオリティの高いイラストが描きたい!」
と思ったことはありませんか?
しかしお絵描き初心者の頃は、絵を描いてみたいと思っても、何から始めればいいか分からないという人も多いはず。
今回の記事では、イラスト初心者の方に向けて、初めに揃えたい道具やおすすめの練習方法などについてご紹介します!
画材を揃える
紙とペンさえあれば絵は描けるとはいえ、本格的に描き始めるにはさまざまな画材や道具が必要になりますよね。
そこで、ここからは絵を描く際に必要な道具をデジタル・アナログに分けてご紹介していきます。
デジタルで描く場合
安価なペンタブや手軽に絵が描けるスマホアプリなどが登場し、デジタルイラストを描き始める敷居はどんどん低くなってきていますね。
では、そんなデジタルイラストを描く際に必要な道具をご紹介します。
パソコン
趣味で絵を描くのであれば、パソコンの種類にそこまでこだわる必要はありません。デスクトップでも、ノートパソコンでも大丈夫です。
しかし快適に作業するためには、なるべくメモリが8GB以上のものを選んでおくのがよいでしょう。
ペンタブレット・液晶タブレット
ペンタブはマウスのように反応するペンと、板状の入力面がセットになった入力機器。
最初は描き味に違和感があって使いづらいと感じるかもしれませんが、慣れるとペンで紙に描いているかのようにスムーズに扱えます。
また、入力面が液晶画面になった「液晶タブレット」(液タブ)も販売されています。
こちらは直感的に操作できて使いやすいため、初心者にも優しいですが、価格の方はあまりお財布に優しくないことがほとんど。
ずっと使い続ける予定があり、予算的にも厳しくないのであれば、思い切って液タブを買ってしまっても損はないかもしれませんね。
イラストソフト
タブレットだけではデジタルイラストは描けません。
タブレット付属のものや無料・有料でダウンロードできるものなど、何かしらのイラストソフトが必要です。
有名なソフトにはAdobeのIllustratorやPhotoshop、CLIP STUDIO PAINT EXなどがありますが、これらはすべて有料のソフト。
無料ソフトにも機能が充実したものは多くありますので、初心者の方はひとまず無料のソフトをダウンロードし、パソコンで絵を描くことに慣れてから有料ソフトを買うと安心かもしれません。
スマートフォン・iPad
スマホやiPadでも、デジタルイラストを描くことができます。
最近ではお絵描き用アプリも充実してきているため、お好みのアプリをダウンロードして使ってみましょう。
また、アプリによってはデータをパソコンと共有できるものもあるので、スマホとパソコンを連携して使うという方法もあります。
デジタルイラストについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
【イラスト初心者におすすめしたいペンタブ&上手な選び方紹介!】
【フリー&有料のイラストソフトを比較してみた2017】
アナログで描く場合
デジタルで絵を描く人が増えている現在ですが、ペンの滲みや水彩絵具の透明感など、アナログでしか出せない魅力もたくさんあります。
ここからは、アナログでイラストを描く際の画材についてご紹介していきます。
鉛筆
鉛筆の種類は日常的に使う2B、HBなどの濃さ以外にも、芯の硬さ・色の濃さによってさまざま。
絵の基本であるデッサンをする時には、濃さや硬さが異なる鉛筆を使い分けて描き進めていきます。
消しゴム
消しゴムも鉛筆と同様絵を描く時に欠かせない道具の1つ。
日常的に使うプラスチック製のものだけでなく、柔らかい練りゴムも消しゴムの仲間です。
練りゴムを使うと紙の目を潰さずに線を消したり、鉛筆画に微妙な濃淡をつけたりすることができて便利です。
色鉛筆
絵に色をつける際に使える、扱いやすい画材です。
アニメーターさんや漫画家さんは、印刷に出にくい水色の色鉛筆を下描きに使うことも。
色鉛筆は商品によって色数が異なりますが、初めに買うなら適度に色数が豊富な「36本入り」がオススメです。
水彩絵具・アクリル絵具
水で溶かすものや油で溶かすもの、透明度の高いものから不透明なものまで様々な絵具があります。
初めに買うなら、使いやすい水彩絵具かアクリル絵具がオススメ。
水彩絵具は透明感のある美しい表現ができ、アクリル絵具は不透明なため、塗り重ねれば何度でも描き直すことができます。
ちなみに水彩色鉛筆といって、色鉛筆として絵を描いたあとに、水を含ませた筆を使うと筆が触れた部分が水に溶け水彩絵のようになるものもありますよ。
コピック
有名なイラスト用のカラーマーカー。
イラストや漫画に興味がある人は、聞いたことがあるかもしれませんね。
コピックは形や価格の違うものが4種類がありますが、初めて買うなら安価で揃えやすい「コピックチャオ」がおすすめです。
スキャナ
スキャナは、パソコンにつなげて画像を取り込む入力装置。
紙に描いた原画をスキャンしてパソコンに取り込めば、色や明るさを調整して完成度を上げることができます。
道具を手に入れたらあとは描くだけ!
では、オススメの練習方法などを具体的にご紹介していきます。
初めにすること1:描きたいものを増やそう!
絵が上手く描けるようになったら、何を描いてみたいですか?
「似顔絵が描けるようになりたい」「映画の背景のような壮大な風景が描けるようになりたい」など、具体的に描きたいものが決まっていると、練習により気合が入りますよね。
ここからご紹介する方法を参考に、描きたいものを増やしてみてください。
気になったものを集めておく
好きなものや日常の中で気になったものは、写真やメモに残しておきましょう。
後で絵を描く際のネタになりますし、まとめていくと「自分はどんなものに興味を持つのか・どんなものが好きなのか」が何となく分かってきます。
憧れの絵描きさんを見つける
「この人みたいな絵が描きたいな」と思うようなイラストレーターさんや漫画家さん、画家さんなどを見つけることもポイントの一つ。
そうすることで絵の練習に具体的な目標ができ、効果的な練習を考えやすくなります。
初めにすること2:勉強しよう!
絵が描けるようになりたければ、手を動かして技術を磨くことが必要不可欠。
しかし、絵は手先だけで描くものではありません。
物をじっくりと観察する力や、描く対象についての知識をつけることもまた、絵を描くための重要な要素です。
本を読む
絵を描き始めたばかりの頃は絵や描きたいものについての知識が少なく、描けるものが少ない状態かもしれません。
知っているものが増えれば描けるものも格段に増えますので、なるべく本を読んでおくことをオススメします。
イラストの教本だけでなく、特に人体構造が分かる人体解剖図鑑や、好きな画家やデザイナーの作品集・写真集などを集めておくと、のちのち自分の力になりやすいですよ。
デッサン、クロッキー会などに参加する
「一人で勉強するとどうにも続かない……」という人におすすめなのが、デッサン会やクロッキー会です。
モデルさんをじっくり観察できる貴重な機会であると同時に、描き方を教わったり、他の人の技術を見て盗んだりするチャンスにもなり、有意義な時間が過ごせるはず。
絵が上手い人を見つけたら、「どうすればあなたみたいな絵が描けますか!」と突撃してみるのも良いかもしれません。
初心者向けの練習方法
絵の基礎練習には様々な方法がありますが、ここでは初心者の方がすぐに始めやすい&スキルアップにつながりやすい練習法をご紹介していきます!
模写
模写は多くの人が行なっているイラスト練習方法です。
何を描くか思いつかないという人には、好きなイラストレーターの絵を模写しながら勉強する方法が特にオススメです。
さまざまなキャラクター、構図のイラストをまんべんなく模写していくとより効果が出やすくなります。
デッサン
見たものを写実的に表現する基礎練習、デッサン。
デッサンは画力の訓練であるとともに観察力の訓練でもあるため、対象物をじっくり見て描くことが重要になります。
初めはリンゴや自分の手など、身の回りにある形が簡単なものをモデルにして描いてみましょう。
最初は難しいかもしれませんが、細かい部分までよく観察をし、説得力のある絵が描けるように練習します。
模写の効果については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
【イラスト上達に模写は効果があるの?オススメの練習方法は?】
まとめ
完成させた絵は、友人・知人、SNSやイラスト投稿サイトなどで積極的に公開していきましょう。
SNSやサイト上で自分の絵を公開すると、絵を気に入ってもらえたり、嬉しいコメントがもらえたりする可能性があり、モチベーションの維持にもつながりやすくなります。
自分にあった画材や練習方法を見つけ、楽しんで絵を描いてみてくださいね!