動画編集には多くの機能が用意されていますが、そのなかでも手軽に楽しめるのがズームです。ズームは画面を拡大するというシンプルな編集機能なので、動画制作の経験がない人でもイメージしやすいでしょう。そんなシンプルなズーム機能ですが、動画の内容や利用シーンによっては大きなインパクトを残せます。ズームはどのようなときに活用できるのでしょうか?
今回は動画のズーム編集について知りたい人に向けて、ズームの効果や、編集時の注意点、動画をズームさせるのに便利なアプリ&ソフトをご紹介します。
ズームにはどんな効果がある?
動画をズームさせると、どのような効果があるのでしょうか?
ズーム機能のおもな効果を3つご紹介します。
画面が見やすくなる
画面をズームさせると作品が見やすくなります。あまりに細かい画面は何がどこにあるかがわかりづらいため、視聴者にとってもストレスを感じやすいでしょう。そのため、画面はある程度ズームさせるのがおすすめです。テレビなどでは、見つけにくいものを拡大して視聴者に見せることも多いです。
特定の部分を強調できる
ズーム機能はインパクトを与えたいときにもおすすめです。たとえば作品のなかでとくに注目してほしい部分がある場合は、ズーム機能を使って強調できます。ドラマなどストーリー性がある動画の場合は、特定の人物をズームして重要性を示すことも可能です。
謎やクイズの答えにも!
謎やクイズを出すような動画なら、徐々にズームして答えがわかるようにするといった使い方もできます。画面が拡大していくことで、臨場感もうまく演出できるでしょう。
ズーム編集時の注意点
動画編集画面でズームする際は、以下の2点に注意する必要があります。編集作業をするときは、ぜひ参考にしてみてください。
画質が低下する可能性も!?
動画でズーム編集する際に一番気を付けたいのは画質です。動画や静止画などの素材を本来の解像度(大きさ)以上に拡大すると、画質が落ちて見づらい画面になってしまう可能性があるので注意しましょう。
とくにjpg画像などは画質が荒くなるので、ファイル形式もチェックしておいたほうが良いかもしれません。ズームする場合は、素材の拡大率などの設定に気をつけるのがポイントです。
大きめの素材を使おう
画質を保つためには、画面サイズより大きい素材を使うのがおすすめです。たとえばフルHDで制作する場合は、4Kで撮影した動画素材を使うなどすると、高画質なまま画面をズームできます。素材サイトによっては高精細な大きな素材も取り扱っているので、なるべくそのようなものを利用すると良いかもしれません。
ズーム機能のあるビデオ編集アプリ
動画をズームするには、ズーム機能を搭載したソフトを使う必要があります。ここではズーム機能対応のおすすめのアプリを2つご紹介します。
VideoShow
さまざまな機能がそろうプロフェッショナルなビデオ編集ツールです。ズームインやズームアウトはもちろんのこと、トリム、分割、反転、複製、ぼかし、コラージュ、音楽や音声の追加なども可能。逆再生にも対応しているので、独創的でおもしろいビデオ制作をしたい人にもちょうど良いでしょう。
テーマ、エフェクト、フィルターなどの機能も充実しており、自由に動画編集できるのが魅力です。なお、VIPメンバーシップに登録すると透かしが削除できます。
外部サイトへ:VideoShow(Android)
外部サイトへ:VideoShow(iOS)
ビデオスミス
動画の切り取りなどを中心にさまざまな編集機能が搭載されているアプリです。必要な部分だけを拡大表示できるほか、字幕の挿入、正方形トリミング、アフレコなどの加工ができます。
加工後の動画はカメラロールに保存が可能。SNSに動画をアップする前に、少し加工したいという場合にも使えます。無料版では動画の右下に透かし画像が入り、アプリ内に広告が表示されます。
外部サイトへ:ビデオスミス
ズーム編集機能対応の無料パソコンソフト
パソコンからズーム編集をしたい人に向けて、おすすめの動画編集ソフトも2つご紹介します。ぜひチェックしてみてください。
Vidiot
シンプルな動画編集機能が使える、無料のノンリニアビデオエディターです。動画の一部を拡大する機能があり、場所は自由指定できないものの、右上、左上、真ん中といった形で指定できます。回転・配置などの合成、トリミング、速度変更、トランジション、タイトル、キーフレームなどにも対応。
ひととおりのビデオ編集機能がそろっているので、手軽に動画編集を始めたいという人にもピッタリでしょう。ただし日本語非対応なので注意が必要です。Windows、Linuxに対応。
外部サイトへ:Vidiot
Renee Video Editor
さまざまな動画編集機能が搭載されているソフトです。ズーム範囲を指定できるほか、画面全体の拡大も可能。カット、クロップ、BGM、透かし、字幕、簡単なエフェクトも追加でき、複数動画ファイルの結合や分割などにも対応しています。
基本的にはシェアウェアですが、1分間の時間制限と透かしが入る体験版が利用できます。まずは無料で使用感を確かめてみると良いでしょう。対応OSはWindowsです。
外部サイトへ:Renee Video Editor
まとめ
動画のズーム機能を使えば、画面が見やすくなったり特定の部分に注目してもらえたりします。画質については注意が必要ですが、あらかじめ大きな素材を用意するなど対処しておけば問題ないでしょう。
ズーム機能は動画編集ソフトの一部として用意されていることが多いので、まずは自分に合ったアプリやソフトを探すと良いかもしれません。ズーム機能を活用して、インパクトやメリハリのある作品を作っていきましょう!