VTuberを活用した企業ブランディングやマーケティングは、今や多くの業界で注目されています。
VTuberビジネスに参入するには、「キャラクター制作」「ライブ配信」「動画編集」といった活動を経てコンテンツを提供することが必要です。
しかし、こうした活動を行うには、どのようなソフトウェアやツールが必要なのかわからないという企業担当者も多いでしょう。
そこで、この記事ではVTuber活動に必要なモデル作成ツールや配信ソフトを利用用途ごとに詳しく解説します。
VTuberにはどんなツールが必要なのか
VTuber活動を始めるには、まず①キャラクターモデルの作成、②ライブ配信、③動画編集の3つを行うためのツールを用意することが必要です。
ここでは、VTuber活動に必要なツールについて解説します。

キャラクターモデルの作成に必要なツール
VTuberのキャラクターモデルの作成に必要なツールについて、以下にまとめました。
イラスト作成ツール | VTuberのキャラクターデザインを、イラストに描き起こすツール |
モデル作成ツール | イラストに動きを加工(モデリング)するツール |
ライブ配信に必要なツール
ライブ配信に必要なツールやプラットフォームについて、以下にまとめました。
トラッキングツール | 配信者のリアルタイムの動きや表情を、VTuberモデルにリンクさせるツール |
キャプチャーツール・配信ツール | VTuberのアバターや画面上の映像・音声をキャプチャして録画や配信するためのツール |
配信プラットフォーム | 配信や動画コンテンツを視聴者に提供する場所 |
動画編集に必要なツール
動画編集や配信のアーカイブを編集するには、「動画編集ツール」を用意することが必要です。
映像のカットやエフェクト・字幕の追加、音声の調整、色調補正などを行い、視聴者が見たいと思うような魅力的なコンテンツになるように編集します。
おすすめのキャラクターモデル作成ツール
ここでは、初心者からプロまで幅広いユーザーに適したキャラクターモデル作成ツールを紹介します。
初心者向けツール:VRoid Studio
VRoid Studioとは、ピクシブ株式会社が運営している誰でも気軽にできるキャラクター作成ツールです。
「用意されたアバターのパーツをカスタマイズしてキャラクターを制作する」という直感的な操作性を実現しているため、知識やスキルがなくても簡単に理想のキャラクターを制作できます。
またオリジナル3Dアバターを無料で作成できるため、「まずVTuber活動を始めてみたい」という企業にぴったりのツールといえるでしょう。
中級者向けツール:Live2D Cubism
Live2D Cubismとは、イラストのモデリングやアニメーション制作などが可能な2Dモデルに特化したキャラクター制作ツールです。
イラストを用意したのち、イラストの雰囲気を崩さずに動きをつけられるため、キャラクターに合った繊細な表情や動作を実現できます。
補助ツールや教材も豊富にあるため、よりこだわった制作も可能です。
プロ向けツール:Blender
Blenderとは、オランダで開発された3Dモデル制作が可能なオープンソースのキャラクター制作ツールです。
モデリングやリギング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング、動画編集など、一つのソフトで制作から動画編集までをまとめて行うことが可能な高性能なソフトです。
完全無料で利用できるだけでなく、豊富なアドオン機能もあることから、ノウハウを習得することでリアルで繊細な動きを表現した3Dモデルの制作も可能になります。
おすすめのトラッキングツール
トラッキングツールは、視聴者に臨場感や親近感を与えるために欠かせない存在です。
ここでは、初心者からプロまで幅広いユーザーに適したトラッキングツールを紹介します。
初心者向けツール:VTube Studio
VTube Studioとは、Live2Dアバター専用で使用できるトラッキングツールです。
簡単な設定と直感的な操作感が特徴的なうえに、カメラで表情や動作を高精度でトラッキングできます。
「2Dアバターを使用したい」と考えているVTuberであれば、まずVTube Studioを検討すると良いでしょう。
中級者向けツール:Animaze
Animazeとは、2D・3Dアバターのリアルタイムトラッキングが可能なトラッキングソフトです。
Webカメラでユーザーの顔や表情をトラッキングして、動きを反映させることが可能です。
高精度でトラッキングできるため、キャラクターの表情を豊かに表現できます。
有料版を購入すると、ロゴの削除やアバターの60fps表示、動画撮影などができるようになります。
プロ向けツール:VSeeFace
VSeeFaceとは、海外VTuberによく利用されている3Dモデル向けのトラッキングツールです。
Webカメラを用いて、簡単に3Dモデルの動きや表情をつけることが可能です。
まばたきや表情の設定、頭の動きの制御など、細かなトラッキングを設定できるため、繊細な動きも表現できます。
おすすめのキャプチャーツール・配信ツール
ここでは、初心者からプロまで幅広いユーザーに適したキャプチャーツール・配信ツールを紹介します。
初心者~中級者向け配信ツール:OBS Studio
OBS Studioとは、ライブ配信や録画を行える無料の動画配信ツールです。
リアルタイムで映像・音声を統合してライブ配信できるうえ、YouTubeの配信中の視聴者数や視聴回数などの管理を行う機能も搭載されています。
特にゲーム配信において、ゲーム画面を視聴者に共有する際には欠かせないツールとして、多くのVTuberに活用されています。
中級者向け配信ツール:XSplit Brodcaster
XSplit Brodcasterとは、OBS Studioとともに定番として多くのVTuberに利用されている動画配信ツールです。
OBS Studioとの大きな違いに、「複数の配信プラットフォームで同時配信できるマルチストリーミング機能」が挙げられます。
また他にも複数のアニメーションや配信エフェクトが用意されているなど、高品質な配信を実現します。
プロけ配信ツール:vMix
vMixとは、スタジオユースを想定した高性能なプロ向けの配信ツールです。
VTuberのライブ配信や実況配信だけでなく、ライブイベントやセミナー、テレビ・映画制作にも対応できます。
例えば、複数のカメラやビデオソースを取り込むことで、ライブ配信中にシーンを切り替えることが可能です。
またライブ映像をリアルタイムでミックスできるライブビデオミキシングにより、本格的なライブ配信や動画制作を実現します。

最適な配信を目指して、多彩なツールを活用しよう
VTuber活動を成功させるためには、自分の目的やスキルレベルに合ったツールを上手に選び、組み合わせて活用することが重要です。
各ツールの特徴を理解し、それぞれの機能を比較することで、自分に合ったツールを見極めましょう。
ここでご紹介したツール以外にも、コラボ配信ツールを活用して、複数のVTuberでライブ配信を行ったり、
SNSやYouTube Shorts向けに切り抜きツールを活用して切り抜き動画を作成して拡散し新しいファンを獲得しするなど、活動の幅を広げるツールもあります。
まずは初心者向けのツールから導入し、慣れてきたらより高性能なツールへと移行することで、VTuberとしての活動が一層充実したものになるでしょう。
今後の展望としては、メタバースやAI技術との融合により、キャラクター表現やユーザー体験が進化し、
新たな収益モデルやマーケティング手法が生まれる可能性があります。
また、海外市場の拡大や多様なファン層の獲得により、VTuber市場の成長性はさらに高まるでしょう。

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